表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
第11話 前
153/322

第3章

「西から東に自転車が1人」

「東から西に自転車が1人」

両側に4、5階の石造建物が並ぶ狭い石畳みの道に、1人の女の人がノートに何かを書いています。少女がピザ配達用の自転車で通るたびに、二言三言ささやきます。


「待って!画を描く邪魔になったら声かけほしいわ、まわり道しますから」

「勘違いさせてごめんね。自分の店を立ち上がりたいから立地を選んているんだ」

少女が女の人のノートにある『五十川』に目を引かれました。自分のミドルネームにある『五』の形が同じですから。


「ル・セジュール・リキードのお姉さん!」

少女が女の人との接点を思い出しました。

「あ、ボッチ魔王…ド・ルプレイヌ=ド=メさんだね。私はレア・イラガワ。ボッチ…ド・ルプレイヌ=ド=メさんの言う通りル・セジュール・リキードで働いているけど、自分の店を立ち上がりたいから、オフの日に立地を選んているんだ」

「何のお店にしたいですの?」

「マッチケーキの店だ。マッチのように燃えるにケーキのように食べられるものを売る店だ」

「破産手続きをよろこんで代理しますわ。あ、そういえば私をサツキと呼んでいいですわ。…ね、この記号ってどういう意味ですか。」

サンク(le cinq)だ」

「解答ありがとうございます。…なんか冷たいですわ」

「タテマエとホンネがあるんじゃない?そうか…連邦人にそういう文化がないのか。要するに、第二の人格が出たから」

「オー、さっぱり分からない解説ありがとうございます。」

「フォーの匂いがするね。けとピザ屋でしょ?これは興味深い」

「ピザがいかがでしょうか。ほら、チラシ、毎度あり!」

少女がチラシを女の人に渡すときに、眉をひそめました。

「私の第3、5、7、11の人格が勝手にしちゃったからお詫びしますわ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
正文をご覧いただきありがとうございます。お気に入ったらブックマーク、評価、感想よろしくお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ