第11章
「忘れた!」
「急にどうした姫様?」
「魔王城のことだよ!今朝の雨で床がびしょびしょのをまだ片付けていなくて…」
「なら私も姫様に手伝ってあげるわ、今日いっぱいまで付き合ってあげると約束したし」
「いえーい!探検の時間だ!」
「待ちなさい、シアナ、遊びじゃないのよ、行ったらちゃんと働いてね」
「なんかシンメイさんママみたいね」
「仕方ないじゃない、こいつの両親に頼まれたから、娘を自立させるためらしいよ、それに、店の賃料と光熱費も支援してくれているし…えひっひっ」
「そっちが狙いだったのか…」
日の入りがすぎた時間、3人が魔王城に行きました。
「ただいまー」
「シアナさんの家じゃないよ」
「やばくない?こんなひどい景色初めて見たわ。姫様よく住んできたのかしら」
「住めば都だわ」
「とりあえず掃除機は?」
「ないよ」
「浴室はどこ?」
「そっちだわ」
「うち、帰る、遊べる場所がないんだ」
「遊びにきたじゃねぇー!シアナもちゃんと手伝いなさい!ごめん、姫様、靴のまま中に入るわ」
「あっ、はい」
シンメイさんが急いで床を拭いている姿をじっと見ているだけの少女がいます。
「姫様も何とかしてよ、姫様の家じゃない?」
「でも、雑巾は一つしかないわ」
「ああ、メイっちが翼っちをいじめている」
「ばかばかしい、ほら、見て」
シンメイさんが巨大な鉄ドアまで行って、ドアを手を触りながらドアに沿って歩いています。すると、大きい鉄のチェーンが動くらしい音が響き、巨大な鉄ドアが開きました。
「姫様、翼を使って、勝手口と正面口の空気を流通させるよ」
「はい!シンメイさんすごく頭がいいわ」
「1位のくせにこんなことも考えられないなんて、情けないじゃない」
「頭がいいけど、口が悪いの…」
「効率わりーな、翼っちもうちょっと頑張って」
「こらシアナ、またさぼっているのかしら」




