第5章
深夜になり、魔王城の中は静まり返っていた。 時計だけが、カチカチと澄んだ音を立てながら不眠不休のように時を刻んでいる。魔王城の中にいる二人はどちらも眠らない。
「ああ、学校に行かなくて最高だ!代数学や幾何学は死ぬほど退屈だ! 何のために勉強するんだ? 女として当然結婚するんだから、妻に代数を知ってほしいなんて男はいないんだ」
「あなたの生涯の計画を批判する気がないけれど、思考回路が使わずに、ただシアナさんの宿題を写してくれているだけしかやっていないじゃない?」
「まさかメイドの仕事は魔王の宿題のコピペを手伝うなんて、考えでもしなかったんだ」
「仕方ないじゃない?この数週間の出来事って、知っているでしょ?それに大体復習となっているから、」
「道徳的にすじが通らない」
「道徳とは、ごく少数の天才を抑えるために、凡人たちによって発明されたものであって、ある哲学者はこう言ったわ。」
「はいはい、劣った凡人たちが魔王様に勝てやしない…水?排水管が真上?まあ雨上がりの歩哨所よりましだ」
「…そんなこと、言っていないわ」
少女が目がうるうるします。
「チェックメイト。あ、そういったら、今日の手伝った分3万リンジーから差し引ける?」
「…うん、いいわ。台所に行ってくるよ」
数分後。
「レタヌールさんー」
少女が哀願の口調でレタヌールさんを読んで、黒い何かが載っている皿を見せます。
「聞いておくけど、魔王の一族という言葉の意味って、炭焼きじゃないよね?」
「昔は料理はしなかった。 ただ観察して、その美しさを見つけるだけで十分だったわ。」
「愛する神よ、私の愛しい…ラザニア?の魂を天国におお送りください。」
「ラザニアの残骸に祈らないでー」