第10章
「シュウマイ♪」
「シアナって、そんなにシュウマイが好きなのかしら、なら今度私の特製シュウマイを作ってあげようかしら」
「シュウマイ最高♪」
「シンメイさん、シアナさん、今日こんな遅くまで付き合ってくれてありがどう」
3人が夕焼けを浴びながら街を歩いています。
「姫様って一人暮らし?晩ご飯、一緒にしない?天気もどんどん熱くなったし、今日店が営業しない分、食材はまだ残っているよ、明日まで立てないかも」
「シンメイさんが言うならいいよ」
「△〇☆♪」
「うるさいっ!続けて歌ったらシュウマイは無しだわ!」
3人がTchi Hauの正面ドアに着きました。
「えっと、鍵が…ポケットにないのね」
「ええっ、うちのシュウマイが…」
「シンメイさん、レイトさんの所を出たとき、まだ鍵が残っているわ。カチャカチャの音が聞こえていたの。もしかしたら誰かが憲兵さんに届いたのかも、憲兵さんを探そう」
「だろうね、姫様、一緒に行こう」
「ううっ、シュウマイが…うちを待ってよ」
3人が数分道沿いを歩いたら、憲兵スーツを着ている男の人が夕陽を眺めていると見えました。
「リョネルさん、この辺りに鍵が見つかっていませんの?」
「おっ、シノワ料理屋のカクさんだね、どんな感じの鍵か?」
「カートゥーン風のキノコのキーホルダーが付いていますの」
「ピンポン!あたり!先ほど誰かが届いて来たよ。コーヒーを買って警察署に戻って遺失物書類を作成しようとしたが、これは手間を省いたな」
「シュウマイ♪」
「ユージェちゃん大丈夫?また魔王城に住み続けるつもり?今日の雨も大変だったよね、嫌でなかったら僕の家に来てもいいよ」
「大丈夫ですミノさん。お気持ちはいただきます」
「あははっ、僕、最近連勤が多いし、居所にほとんど帰れなかったんだ、本当にユージェちゃんのために考えてたよ」
「シューウーマーイー! っ痛ってば」
「晩ご飯カルボナーラパスタにしよう」




