第3章
少女がある建物の3階の外に飛んでいます。
「ジョニーだよー」
「うわわわわわわわああー…なんだ、翼の魔族の子か、ロッテってやつがいないじゃ勝てないなあ、よし、入っていいわよ」
女の子が少女のために窓を開けました。
「お邪魔します-」
「魔族のくせに…魔族は粗末にしてもいい。」
「傲慢は他人があなたを愛することを妨げ、偏見はあなたが他人を愛することを妨げる。」
「ちょっと、言い過ぎましたの。」
「単刀直入に言うわ。明日、お顔が欲しいわ」
「何のメリットもないのに」
「姫様のこと、知っているよ。シルドウィグスボーグから逃げてきただろう?私たちを沈むへと導くチカラが、実は私たちを蘇るへとも導くということを、誰も信じないだろう。お互いを理解し、その理解から、私たち全員を鼓舞するような強い闘いが生まれるだろう。…想像力はパワーだ 」
「…何だ、この気持は?」
女の子が動揺しました。
少女がポケットから一枚の紙を出して読み始めました。
「 クロウタドリは屋根の上に座って鳴くのが好きだ。 しかし、鳥はどんなに高く飛んでも、地上で餌を探さなければならない。…」
「もういい…中途半端なシルドウィグスボーグ語で耳が痛いわ…狡猾な奴でしたの。よかろう…私の母語まで説得してくる理屈っぽいやつに、所詮勝てないわ」
「やったわ。他の切り札も考えたけど…応じてくれて嬉しい限りだわ」
「この恩は貸したら返すもんだと思った方がいいわな~!」」
「そこは近接未来形でしょ?」




