第2章
「どうしてここに来た?」
エンリさんの質問に、少女が即答しました。
「明日の憲兵のストライキ、そのチャンスを利用したいわ」
「明日、エライことになるかもね。そのおかけで、このバカ娘の宿題を指導しくてはならなくなったな」
「法律専門家のアドバイスが欲しいわ…私も、連邦憲法第▶▶条第◐項…に守られているのかしら?」
「医師が自分のために処方することはめったにないし、聖職者が常に神の教えに従って行動することもない。弁護士も自分の利益を守るために法律に頼ることを恐れているんだ。法律というのは鋭いナイフのように、上手く扱わなかったら、自分に傷付けてしまう。」
「安易に憲法を使うことができないとわかっているわ…けど、本家…税務署に勝つ手段はもう思い出せないの…」
「これはあなたの人生における大きな瞬間だ。一生忘れられない思い出になるだろう。友人と盛り上げる話題だけのことではないのよ。後で思い浮かべたときに、いつ思い浮かべても口元に笑みが浮かぶのであれば、すればいい。もしそうと思わないなら、あるいはあまり自信を持たないなら、諦めていい。まだ余裕がたっぷりあるからだ。」
「そう…かも」
「猫は自分のマットの上に座っている、物語はそんなでは始まらない。猫は犬のマットの上に座っている、それが物語の始まり方だ。」
「一元二次方程式の部分もうできた?すぐにチャックするよ」
「ぇ!これは宿題じゃなく、猫のマットだ」
「猫のマットにも借りたいわ」
「また出た!変な連邦語。新編ユージェ姉ちゃん辞書にも出版したい?」
「人のことをわらうなよ!自分の方程式を先に解けなさいよ!」




