第1章
レグヴァンさんがル・デスフォージに入ろうとした姿は少女に見られました。
「悪魔的な才能を持った人が…」
レグヴァンさんが少女を避けようとしていました。
「初めての方はこんにちは。そうでない方は初めまして。悪魔だわ。それに魔王だわ。」
「翼と苗字さえ変わったら一般人のくせに…」
「心の友と思ったのに、間違ったわ…」
「あたい、魔王姫の都合のいい友じゃねーつーの」
「この世界、誰でも簡単には触れることができるし、存在すると結論づけることができるのだろう。私は自分の人生の意味を魔王の末裔に託していたが、またしても自分自身の浅はかさを痛感したわ。」
「バカね…大切なのは血統だよ」
「魔王の血統であっても、生活は平常通りじゃないかしら?魔王でも、ラ・シテの議会の連中でも、空の真上に向かって走る汽車を生み出せないわ」
「裏を返せば、もし世界が不条理であるべきなら、このようなことはすべて世界の常識ということになるだろう。心配していることに問う気持ちがないけど、希望を持てよ。心から希望の存在を認めれば、何でもできるわ」
「希望… 」
「"希望 "という無限の力を秘めた言葉は、この狂しさと有限の世間に響き渡れるの。人生に意味を与え、そして裏切ってあげていいわ。」
「ありがとうね、モニックさん…すっきりしたわ」
「お助けキャラになってあげると言ったじゃないかしら?」
「それはそれで…でも、モニックさんの言ったこと、結局受け売りじゃなくない?それ、読み終わって古本として売るつもりかしら」
少女がレグヴァンさんの持っている本を指します。タイトルに「岩の神話」が書いてあります。
「それは…」
「それに、その無駄かねがかからなかったらよかったわ。大学側の図書室にあったよ。貸し出しもできるの」
「とにかく!助けられたんじゃない!って感じでぜぇーーんぜん嬉しくもなんともないんだから!」




