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負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
第8話
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第7章

「コーヒーが使い切った…買いに行こう」

マレシャルさんとアーデンさんを見送ったあと、少女が自転車に乗って出かけました。

緑色のチェーンカフェにで。

「いらっしゃいー。あ、下ブルティーノの引っ張りだこじゃない?」

「ペリシエさん、こんにちは。ペリシエも、あの新聞を読んだ?」

「昨日の新聞の見出しはもう、誰が人気で誰がそうでないかを物語っているじゃない?ジェニーさんがふたたび魔王としてブルティーノに君臨しても応援するよ。ところが新品のイトウリコーヒーは如何?」

「ヒッポグリフのミルク入りカフェオレもスライムいちごスムージーもヒュドラー入りマグカップケーキもいらないわよ」

「ノルマが…社員割引やるから、どうにか一杯でも買ってくれる?魔王様」

「じゃ…冷たいイトウリコーヒー1つ、トールで。あと300グラムロプノールスタ(Ropnorusta)コーヒーもください。」

「49リンジー30センだぞ」

「その…引換券使える?」

「あ、それ、先週に期限切れだった」

「まあ、ペリシエさんからもらったものだから、別にいいわ」

少女がイトウリコーヒーをひと口飲んだら、すぐにも吐き出しました。

「まっず」

「新品だから、バランスが崩れているのかも…コーヒーていうのはちょうどいいロングセラーのほうがおいしいだろう。けど、新品を開発しないと、顧客に見捨てられる。現実は誰にでも妥協することを教えている。椅子どりゲームも、競走も、いずれにせよ、現実は合理的であろう。」

「そうかもしれないわね」

「その現実を受け入れて共生すればいいんだ。生活が忙しくなると、感情を表す時間がなくなり、悲しいときは毛布をかぶって眠り、目覚めるか前に進むことになる。そしてある日、振り向くと、歯を食いしばって長い道のりを歩んできたことに気づくのだろう。魔王城をほっておいで、学業に専念したらどう?うちに来て居候してもいいよ」

「ごめん、パート・ド・フリュイも100グラムください。」

「ん?いいけど」

「パート・ド・フリュイ入りイトウリコーヒーを作るわ」

少女が大量のパート・ド・フリュイをイトウリコーヒーに入れました。

「物事が難しいのは、それをするのを恐れているからだ。目的地を知っている人こそ、最も遠くまで旅する人だわ。」


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