第6章
「そんな経験を考えたことはないのか?人生はずっと何かに向かって積み重ねられて思いどおりにならならなかった、自由な行動が許されなかったと?」
「宗教の勧誘なら今から追い出すわよ」
「まさか魔王様を信仰する人がいないとも思った?魔王城を守りたいだよね?」
「…何をさせたいつもり?最善の礼儀は、余計なお世話をしないことだ。」
「話が追いつかないんだ…」
「リア、秘書として黙って聞いたらいい」
「言い方!誰が秘書だ」
アーデンさんがしばらく放置されました。
「あなたは、自分が望んでいたものが手に入らなかったから、何もかも気に入らないかのように振舞ったじゃない?魔王の末裔として、強がりを見せないと、迫力がないのよ」
「…噓をつくことになるわ…」
「人々の問題は何だと思う?彼らはすでに信じていることしか聞きたがらない。誰も真実を知りたがらないことだ。」
マレシャルさんが何枚の紙を少女に渡しました。
「私とリアが徹夜作った講演原稿だ。使う機会があれば、勝手に使って」
「どうして私に?」
「数百年前、あなたの先祖は、自由の中で育まれ、人間と魔族を問わず平等を唱え、そのために人生を捧げた新しい国をこの地に建国した。彼はこの汚れた世界に残された唯一のロマンスだったのだ。ルイ=フィリップ様の後代にお助けになったら彼も喜ぶのだろう」
「…そうなの?何も知らなかったわ」
「ルイ=フィリップ様の言った通りだ。自分たちの物語を決めるのは自分たちであって、他人がとやかく言うことではないのだ。因みに※※氏が描いたルイ=フィリップ様の肖像画にも3枚買ったよ、観賞用・保存用・布教用…」
「はぁ…」
少女は思わずまゆをひそめました。
「この世界でどう生きるかは、自分で選択しなといけないよ。」
「…マレシャルさん、ありがとう。」
少女は微笑って感謝の気持ちを表しました。
「勝手に盛り上がるじゃない!ほら、晴れただろう」
マレシャルさんがアーデンさんに怒られました。




