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負の資産魔王城は財産放棄か?民事再生か?  作者: ださいやさい
プロローグ
11/322

第7章

「やっとシティホールについたわ」

「メイっち、今夜はシュウマイましましだ!」

「よく頑張ったねシアナさん」

3人がタンデム自転車を止めて、シティホールの本館に入りました。


「申請書はここだよ」

「シアナってこういう時だけ役立つもんかしら」

「シアナさんありがとう」

少女が1枚の申請書をとって、書き始めました。


「ジャンヌ=ユージェニー・ド・ルプレイヌ=ド=メ」

「あかんあかん、ミドルネームを忘れた」


「ジャンヌ=ユージェニー・()()・ド・ルプレイヌ=ド=メ、あらら、姫様、ミドルネームもあるのかしら」

「その辺はあまり詳しく言いたくないの…」

「やっぱ長すぎだ、いっそJ.マルタン(Martin)に改名したら?」

「あんたこそムシとミドルネームを追加したらどうかしら?」


「親権者同意書は?身体能力評価書は?まだまだたくさんの書類がいるからそっちを先に回しなさい」

窓口のおばさんは少女がきちんと書いた申請書を引き返しました。そして、シアナさんは窓口の反対側に走りました。

「シアナさんどこ行くの?」

ムーテ(Moutet)おじさんのとこに行く」

「このバカはついてこなければよかった…」

2人はシアナさんの後ろについてきました。数階の階段を上って、いくつか廊下を通って、シアナさんは一つの扉に足を止めました。

ブーヴィエ(Bouvier)・ムーテって…副市長オフィス?!」

「そうだよ、うちが初めて来た時、ムーテおじさんはシティホールの入り口すぐに座って働いていたけど、いつの間にこんなところに左遷されたんだ」

「シアナさん、これは左遷じゃないわ」


ポンポンっと、シアナさんは扉を叩きます。

「どちら様ですか?」

「秘書官のお姉さん、ムーテおじさんはどこですか。」

「おっと、シアナちゃんじゃないか」

扉が開かれ、スーツを着たすっきりとした姿のおじさんが出てきました。

「こんなに大きくなったな」

おじさんがシアナさんにビズの礼(La bise)をして言います:「わたくしに何の用件があるのかい?」

「ムーテおじさん、実は…」


「そうなんだ、そんな書類、要らないよ。ド・ルプレイヌ=ド=メ嬢もいっそ自機免許を制限引き上げしたらどうだい?わたくしが案内するよ」

「ありがとうございます。ムーテさん。」

「よかったね姫様」

「えへへへ、メイっち、今夜はシュウマイ山盛りだ」

「あるわけないわ、空気でも噛め」


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