第6章
「つーかーれーたー、あーきーたー」
「元気いっぱいに見えたけど、まさかシアナムシが三人の中で一番体力がないのかしら」
「ムシが飛べるー、うちが飛べないー」
「もう少し頑張ってくださいシアナさん」
「ねっ、翼っち、つばさをひらけてよー、地面から離れなければ飛行に当たらないじゃない」
「ん…」
「ロンシャン通り…そういえば今はティータイムだわ。このままシティホールに早く行っても待たされるだけだわ。姫様はお腹空いていない?私、この先に美味しいカフェを知っているわ、そこに行こう」
「シアナさんはどう思う?」
「メイっちが奢るなら行く」
「調子に乗るじゃない!これも給料につけるわ」
「そんなー」
3人は緑色のチェーンカフェに行きました。
「いらっしゃ…」
「あら、朝のナンパ失敗男だわ」
「ペリシエさんこんにちは」
「壁のメニュー、一つずつ全て…へぇー、翼っちナンパされたんだ」
「ナンパ男なんかじゃないっ!朝のは口のミスだ!」
「ここに大食いさまのスポンサーはいないわ、食べたいならここに働きな、私が別に求人を出すわ」
「ジェニーさん、朝はごめん、これあげるから許して」
ペリシエさんは1枚の無料引換券を少女に渡しました。
「別にいいよ、でも、ペリシエさんの厚意なら頂くわ」
「メイっちって本当にうちのことが嫌いの?」
「めいっちも分からないわ。どうしても頭にくるわ」
「本気おこおこメイっちってこわっ、あっ、ねね、翼っち、それ、うちにくれよ」
「バカシアナ、同じ値段のものを注文するから、姫様をいじめのはやめられるのかしら」
「はーい」




