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活魚  作者: とき
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朝5:30

 普段聞かないような優雅な音楽がなった。音の発生源は枕の隣のスマホ。さらにその隣にある時計は5:30の表示。5時半。まだイケる。そう思った。一旦スマホのアラームを消してもう一度寝た。


 また優雅な音楽がなった。時計は5:35の表示である。5分しかたっていないが、この5分がほどほどに大きい。布団から出ようと思った。手を出した。いや、これは無理だ。布団からでれない。もうちょっと布団の中にいようとおもった。スマホのアラームのスヌーズを消す。スヌーズが何か未だよくわかっていないけど、なんとなく嫌なものだというのはわかる。その流れでTwitterを開く。いつも通り、虫眼鏡のマークを押して気になる単語がないかチェックする。昨日の夜に事件は起こらなかったらしい。


 時計はいつのまにか6:30の表示をしていた。いつもならアラームをかけない5:30にアラームをかけたのかよくわからなくなった。本当なら勉強をしようと思っていたのに、電車は7時50分発だから、今から朝ごはんを食べて、化粧して、着替えて、髪をいじって、持ち物をリュックに突っ込んで…という作業を考えると、絶対できない。とりあえず、布団から体を出してみた。


 髪をいじり終わった時点でもう7時10分になっていた。7時15分に家を出るのがベストなのに、残り5分のRTAが始まってしまった。RTAは昨日YouTubeで見て初めて知った。アンパンマンのグミのオブラートをいかに速く剥がせるかという動画だった。アンパンマングミのパッケージを開けて、グミの容器を出して、オブラートを剥がす。そんな流れ作業みたいに私もリュックを開けて、昨日使った教科書を抜いて、今日必要なものをリュックに入れ直した。

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