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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第二の章 世界を回る
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それぞれの生き様

『能ある鷹は爪を隠す・・・汝にはその言葉がとても似合う。 そう拙者は感じた。 勿論拙者も全力ではない。 だが、あの場面の1手としては、大きな跳躍になっているで御座る。 汝の山札の種類は統一されていないようで御座るが、それはおいそれと型に填まるような器ではないからとお見受けする。』

『古文はあんまり・・・いや、そういう問題でもないか。 さ、そっちの番だぜ。 急かすつもりはないが、うだうだと喋ってるのもちょっとな。』

『ふむ。 それもそうで御座るな。』


 分かって貰えて何より。 俺にだって待ち人がいるからな。 そう待たせるわけにもいかんのよ。


「拙者の開戦、そして山札を引く。 準備時間に入る。」


 さて、全貌のまだ見えないハンドレスコンボ。 次はどう出てくる?


「拙者は代償を9つ支払い、「先陣中隊」を召喚。」


『モンスター:先陣中隊 レアリティ 桃 コスト 9

 種族 衛兵

 このカードの戦闘時、山札から3枚カードを捨て場に送る。

 手札が0枚の時、このカードと戦闘を行うモンスターの体力を、自分のコンバットタイム時のみ半分にする。

 ATK 14 HP 12』


 今度は複数体の人間が現れる。 俗にいう小隊って奴だな。 いや、中隊って言ってたからそれなりに多いだろう。


 しかし厄介なのはその効果。 普通ならデメリットになりかねない第一の効果だが、それが今回ばかりは恐ろしく感じる。 捨て場からどんな効果が飛び出してくるか、予測が立たないのだ。 視覚的情報が少ないという、対面的に圧倒的不利な状況なのだ。


「戦闘開始! 先陣中隊の効果により、山札から3枚、捨て場に送る。 そして救われし少女に攻撃! そして先程捨て場に送られた装備「隠密矢」の効果を使用する。」


『装備カード:隠密矢 レアリティ  紫 コスト6

 このカードを装備したモンスターは攻撃力が6下げるが、相手のライフコアを直接攻撃出来る。

 手札が0枚でこのカードが捨て場に送られた時、相手はこのコンバットタイム、インタラプトカードを使用することが出来ない。』


 くっ! やっぱり捨てたカードの中に妨害系の効果を持つものがあったか! しかもただ捨て場に送るだけじゃないところでも使えるのが本当に危ない。 捨て場にも警戒しながら攻撃しなきゃいけなくなるな。


 それにここでインタラプトカードが使えないとなると「救われし少女」を守る盾が無くなる。 ここは素直に受け止めるしかない!


 少女が中隊の一人に刺されてやられてしまう。 ここでやられるのはやっぱり辛いな・・・


『・・・我々とて、罪の無い市民を殺すようなことをしたくなど無かったで御座る。 しかし国を守るための致し方ないやり手であった。』

『・・・今のそれと重なったとでもいいたいのか?』

『理由はなんであれど罪は罪。 傭兵など、使って捨てられるだけの存在なので御座る。』


 ・・・俺自身も目の前の相手に対して誤解を持っていたようだ。 恐らくこの人は、根がめちゃくちゃいい人だ。 咎め人として、殺してしまった人の命を重んじている。 今のカードバトルはそれを模している。 ならばそれを俺も全力で答えて、全力でぶつけなければ、相手に対して失礼に値する。


「休息に入り、拙者は休戦に入る。」

「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」


 小松原 零斗。 あんたがその生き様を見せるというなら、俺もそれに乗っかって、自分の生きてきた様を見せようじゃないか!


「俺はコストを10支払って、「インファイトラミア」を召喚! 更にコスト12を支払って「キッキングホーク」を召喚! そして「染み渡った晴天」の効果により場にいるモンスターは戦闘による破壊を免れる!」


 そしてキッキングホークは次のコンバットタイムに攻撃が出来ないかわりに、相手の攻撃を1度だけ無効化する効果を持っている。 俺の手札のツギハギの折り畳み盾が使えなくなっても攻撃は凌げる。 布陣は着実に完成しつつある。


「コンバットタイム! いけ! 竜の産まれ変わりよ! 1体だけならすぐに倒せる筈だ!」


 そう言って俺は竜の産まれ変わりを攻撃に向かわせる。


「拙者は捨て場にある「地の利」を発動するで御座る。」


『魔法カード:地の利 レアリティ 紫 コスト4

 自分フィールドのモンスターの攻撃力を3上げる。

 このカードが捨て場にあり、手札が0枚の時、このバトル中1度だけ、インタラプトカードとして、コストを支払わずに相手の攻撃を無効化する。』


 やっぱりそうだよな。 予想通りあったな。 捨て場からのインタラプトカード。 軽く予想していただけに驚きはしない。 それにそれをしてくると分かっていての「竜の産まれ変わり」の攻撃だった。


「キッキングホークで先陣中隊を攻撃! 凪払え! 全てに攻撃が行き渡るように!」


 そう言うとキッキングホークは翼を広げ、そして一気に翼を前にぶつける。 そうすることによって突風が発生し、中隊1つがボロボロとなっていた。当然それに伴って零斗のライフコアも崩れていく。


「インファイトラミア! ライフコアに直接攻撃をするんだ!」


 そうしてラミアがライフコアに直接攻撃を仕掛けた。 止めてくる様子もないので、ライフコアを削る。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「さすがに強いで御座るな。 だが拙者も負けられぬで御座る! 拙者の開戦、そして山札を引く。 準備時間に入る。 この時「訓練古戦場」は破壊されるで御座る。」


 さて、次はどう出てくる? こっちの布陣はほとんど完成している。 領域が無くなった今、凌ぐ事はそうそう・・・


『・・・そう、あの時の拙者も、こうして相手の優勢が確定していた時の事で御座った。』


 ・・・? なんだ? 急になんの話だ?


『しかしそんな中で拙者の力は覚醒したので御座る。 誠に不本意ながらではあるで御座ったが、こうしなければもっと多くの兵が死んでいた。 だからこそこの力を振るうしか無かったので御座る。』


 力? 覚醒? 普通の傭兵として生きてきた筈なのに、なんでそんな・・・


『拙者は傭兵ではあったで御座るが、このような場面も少なからずあったで御座る。 そして拙者はその殿として、よくやらされたもので御座る。 この領域での戦場はどうやら拙者の領分だったようで御座ったし、慣れれば右に出るものがいない程強くなっていたで御座るからな。』


『・・・あんた・・・まさか・・・』


「拙者は代償を18支払い、「慈愛の中尉 ライジング」を召喚するで御座る!」


『モンスター:慈愛の中尉 ライジング レアリティ金 コスト28

 種族 衛兵

 手札が0枚でこのカードをドローした時、召喚コストを10減少させる。

「召喚時」このカードを召喚した時、フィールドにこのカードのみの場合、このコンバットタイム時のみライフコアに直接攻撃が出来る。 この時相手のモンスター効果、魔法カード、インタラプトカードの効果を受け付けない。

 ただしこの効果で与える戦闘ダメージは半分となる。

 ATK 30 HP 15』


「更に捨て場に存在する領域カード「老朽化する宮殿」の効果により、手札が0の時、捨て場に送られた「訓練古戦場」をこのバトル中使用が出来なくなる代わりに、このカードを代償を支払わずに領域展開する。」


『領域カード:老朽化する宮殿 レアリティ 桃 コスト8

 このカードが捨て場にあり、手札が0枚の時、自分の捨て場にある領域カードを、このバトル中使用不可にすることで、このカードをコストを支払わずに領域展開する。

 このカードが展開されている限り、モンスターは戦闘では破壊されず、相手のコンバットタイム時に攻撃出来るモンスターは1体だけとなる。

 このカードが破壊された時、自分フィールドのモンスターを全て破壊する。』


 そうして零斗の背後に現れたのは、古く錆び付いている宮殿だった。 しかし効果がかなり面倒で、戦闘破壊の無効化はまだしも、攻撃出来るモンスターが1体と言うのは、数の暴力が出来なくなるだけでなく、生半可な攻撃じゃあ攻撃が通らなくなってしまった。


「拙者はこの力を手に入れるまでは、この手に様々な手を掛けた。 敵兵、咎人、罪人、そして罪無き者・・・」


 そしてこちらの言葉で、そう語り始めると、ライジングの背中に、青い光が集まってくる。


「拙者が奪ってきた命。 全てとはいかなくても構わぬ。 今は拙者に力を与えて欲しいで御座る。」

「こ、これが・・・あんたのスキル・・・なのか?」

「そうで御座る。 そして拙者はこの力の銘を「鎮魂歌による憑依」と名付けた。」

現状

レイト ライフコア 61

慈愛の中尉 ライジング

老朽化する宮殿


セイジ ライフコア 58

竜の産まれ変わり

インファイトラミア

キッキングホーク

染み渡った晴天

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