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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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神様の訪問確認

「セイジさん。 セイジさん。 目をお開けになってください。」


 誰かの、女性の声が俺の耳に響いてくる。 言われた通りに目を開けると、不思議な空間に入っていた。 いつの間にこんな空間に入ったのだろうと頭で考えていると、1人の金髪ロングヘアーの・・・まあ今の世界に送ってくれた女神様がいたわけだ。 そこで俺は気が付いた。


「あぁ、意識だけここに飛んでるのか。」

「理解がお早くて助かります。」


 要はここは夢の世界、神様達に会える空間なのだ。 俺は教会なんかでお祈りをする宗教家ではないので、神様と会うならばこう言った方法になるのが必然だろうと思っていた。 まあ夢って分かってる時点で、明晰夢なんだけどな。


「それで、今日はどのような用件で? というかなんか話すことありましたっけ?」

「今の君の経過観察、と言った具合じゃの。」


 そう言って後ろから白髪のおじいさん、別の神様が声をかけてきた。 まあ、この神様も俺を今の世界に送った神様の1人なんだけど。


「セイジよ。 お主は相当頑張っておるようじゃの。」

「お陰さまで。 長いようで短いこの約3ヶ月、色々とありすぎてむしろ頭の整理が難しいですよ。 もうちょっとゆっくり旅が出来ると思っていましたから。」

「ふっふっふっ。 転生した人間は、予想を遥かに越える力を持つ時があるからのぉ。 自身がそう思わなんでも、勝手にそう言った宿命を背負うこともあるのじゃよ。 最も、お主は良い方向に転がっておる。 誇って良い。」


 誇り、かぁ。 前の自分ならそんなことを一切思わないで生きていただろうなぁ。 これもアリフレアを助けた物種かな?


「カードバトルの方でも目覚ましい戦績ではありませんか。 やはり転生先が良かったのかもしれませんね。」

「目覚ましい・・・ねぇ・・・」


 俺はそうは思っていない。 スキルで勝った部分が大半だし、なにより俺は通常の戦いではほぼ勝ち越していない。 それで目覚ましいと言われても、正直ピンと来ないのだ。 公に出来るようなスキルではないし、なんだったら普通のカードバトルには基本的にスキルの介入は出来ない。 スキルで勝ったところで、嬉しいのかと言われるとそうではない。 怒りに任せて引いたカードが全て覆す、何て事は本来ならばあり得ないのだから。


「満足していないようじゃの。 自分の実力に。」

「・・・自分の実力だなんて・・・このスキルは神様方から与えられたもの。 おいそれとは使えないし、それで勝っても、優越感は来ないのですよ。 だからミカラ様に負けた時は、本当に清々しい思いだった。 何回かの勝ちよりも、1回の敗北の方が、より鮮明に心に刻まれましたよ。」

「なるほどのぉ。 お主らしいと言えばらしいの。 自分の利益を省みず、自分の思ったことをしただけというその想いは前の世界でも同じようだったからのぉ。」


 さすがに前の世界のことも見られていたのか。 それはそれで恥ずかしいな。


「それでなにを聞きたいんです? というか見えてるならなにかを言う必要無くないです?」

「まぁ、それもそうじゃの。 敢えて言うのならば、お主が負けたのを見て、落ち込んでおるのではないかと思っておったのじゃが、完全に杞憂じゃったようだしの。 お主は強い心の持ち主のようじゃ。」

「え? 本当にそれだけですか?」

「別になにかに新たに力を与えるような無粋な真似はしませんよ。 貴方は貴方のままでいるのが良いですからね。」


 まあ確かにここで「新たに力をくれ!」なんて言う気は一切ない。 俺は別にチーターになりたい訳じゃない。 授かったスキルだって、条件が簡単ではないし、なによりそんなもので無双して、正直何が楽しいのか分からない。


 異世界物のテンプレとしては俺つえぇ!からのハーレムルートにいくのもあるし、強いと自覚していない物もある。 でもそんな力が強くなくても人は、どんな生き物だろうと生きていく。 それが知恵か本能かの違いだろうと感じているだけだ。 俺の今回の場合はおそらく前者だろうが。


 そんなことを思っていたら


「・・・ん? ・・・あれ?」


 何故か視界がボヤけ始めてきた。 あれ? なんでだろう?


「おやおや、どうやら目覚める時間のようじゃの。」

「・・・あぁ・・・そういえば・・・これって・・・夢でした・・・ね。」


 それなら脳が覚醒するなら仕方ないな。 まあ、こっちとしても久しぶりに神様の顔を拝めたからいいか。 でももう少し・・・話を・・・して・・・


「・・・様。 ・・・人様。 ご主人様。」


 再び目を開けると、目の前にアリフレアの顔があった。 しかし少々位置が高い。 というかなんか床が柔らかすぎる気がする。


「おはようアリフレア。 今は何時だ?」

「朝の6時です。 見てください! 朝日が、昇って、来ますよ!」


 そう言って窓の向こうを見せる。 するとそこには確かに朝日が昇ってきていた。


 水平線の向こう側から。


「・・・? ・・・あぁ。 そういえばそうか。」


 今になってどうしてここにいるのか思い出してきた。 あれからマーキュリーで色々と準備をして、それからミカラ様の計らいで、俺達はオストラレスまで、客船でゆったりと揺られながら旅をし始めた。 前世でもあまり客船に乗らなかった俺にとっても貴重な体験となり、疲れはてて寝てしまったのだった。

 それにしても部屋割りはどうしたのだろうか? 5人いるとはいえ男女で分けられたのだろうか?


「皆さん、まだ、眠って、いますので、起きているのは、私達、だけです。」


 良く見るとベッドの数が6つあり、その中の半分が膨らんでいる。 その中にいるのか。


「それにしてもアリフレアはいいのか? もう少しゆっくりしても良かったんだぞ?」

「この時間に、起きるのが、日課に、なって、しまっている、ので、大丈夫、です、よ。 それに、これだけ、綺麗な、景色を、見ておき、たい、ので。」


 目をキラキラさせながら窓の向こうの水平線に浮かぶ朝日を見ながらアリフレアはそう言った。 こういった無邪気なアリフレアを見ていると、最初の頃に比べて、随分と表情が明るくなったように感じる。 アリフレアが俺の全てを肯定しているかのようだ。


「さてと、なら俺も久しぶりに引こうかな。 なんかあまりにも引かなさすぎてパック貯まってそうだからな。」


 そう言って俺はゴーグルを装着して、AI領域に入り、パックを開いていく。 とはいえ今回もあんまり引きは良くない・・・


「・・・ん? このカードは・・・」


 俺はあるカードの効果を改めて見直して、デッキに入れる事を考えた。


 銅レア以下

 ハッキングバグ×3

 歴戦の狩人

 スリーピースブロック

 デジャヴィジョン

 インファイトラミア

 湿原に住まう民族

 ドリルクロウ

 強襲竜

 怨霊の怨み言

 雨降りにさ迷う少女

 エアーフライトプレイン

 サーカス団のピエロ×3

 キッキングホークス

 マジシャンドール×2

 エイリアン・イン・ザ・マン 

 バンブーナイト

 ウェスタンヒーロー

 カーテン・ザ・マント

 静電気発生装置

 染み渡った晴天


 銅レア

 エンジェルビー

 エクステンドガーディアン

 領域開拓準備→応急手当て

 ドラグニティ・フレンズ

 ダウナーな音楽家

 リカバリードロー→歴史改変の代償

 ウィークリーポイント

 ツギハギの折り畳み盾


 銀レア

 トレント→ブロッサムヒューマン

 怪盗ハンドスティール

 トライアングルヒール→タイラントウォーリア

 リターンアンドドロー

 竜の産まれ変わり

 死水霊

 嘘判定(ジャッジメントライ)


 金レア

 ヤマタノオロチ→夢を誘う流離い人

 希少価値の発掘


 デッキの内容がかなり変更されたなと感じるぜ。 主に高レアリティが軒並み変更された。 ここまで変更したとなると、よっぽど心の変化があったと思える。 とはいえこの船旅ではお披露目することはないだろう。 というかこう、のんびりとした感じは久しぶりなので、堪能させて貰いたいものだ。 ドタバタ続きだった俺にとっては最高の至福だ。 海だから沈んだら一貫の終わりだとか、海にも魔物はいるよなとか、そんなのは起きた時に考えることだ。 ありもしない事象干渉に付き合うつもりもない。 せっかくだから二度寝してしまうか。


「・・・ご主人様?」

「あ、悪いアリフレア。 俺はもう一度寝かせて貰うから、アリフレアも客船の中を適当に見てきていいぞ。 俺も、少しゆっくりと・・・」


 そう目を瞑れば、一気に落ちていった。 そして夢の中に入っていったのだった。

久しぶりの、本当に久しぶりのデッキ調整でございました。


もうなにを入れていたのか自分でも忘れてましたよ、正直

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