女帝の力
『モンスター:女帝霊ラピスタ レアリティ 金色 コスト20
種族 幽物質
このカードはコストとは別に自分のフィールドと手札にいる「帝霊」を捨て場に送る事でしか召喚出来ない。
自分の捨て場に存在する帝霊1体を山札に戻すことで、戻した帝霊の召喚時効果を使用することが出来る。
自分の山札にある帝霊を捨て場に送ることで、このカードの戦闘による破壊を無効化し、体力を元に戻す。
ATK 25 HP 40』
あのデッキの中に更に上位がいたのか! しかもこの効果は、ループが可能になっている。 これがミカラ・マーキュリアのエースモンスター・・・
「私は捨て場に存在する、スモーグルを山札に戻すことで、スモーグルの効果を使用。 領域カード「染み渡った晴天」を破壊します。」
ラピスタがスモーグルを取り込むエフェクトを見せ、そして手の甲からスモーグルが使っていた霧を発生させ、そして晴天だったフィールドを破壊した。 これで攻撃力も上がらなくなり、戦闘による破壊もされるようになった。 しかも金レアなのでステータスも十分。 あの1体で全てを担っているようなものだ。
「コンバットタイム! ラピスタでエンジェルビーを攻撃! 女帝の威光!」
ラピスタのエンジェルビーに向かってなにかを放つ。 目には見えない攻撃のようで、なにをされるのか分からない。 だが、
「俺はコストを7つ支払い、インタラプトカード「ツギハギの折り畳み盾」を発動! これによりラピスタの攻撃は当たらず、更にコストを3つ支払うことで、このカードは手札に加えられる。」
ツギハギの折り畳み盾で一時的に凌げても、あのモンスターを倒すのには時間がかかる。 かといってこれ以上引き伸ばすための手段が乏しい。 万事休すか?
「クールタイムに入り、私はエンディングを迎えます。」
いや、まだだ。 まだ戦いは続いているんだ。 諦めないで、最後まで引き続けるんだ。
「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。 ・・・! このカードなら望みを繋げる!」
今引いたカードならまだ逆転できるチャンスを作れる。 だがその為の準備をしておかなければならないな。
「俺はコストを10支払い、装備カード「カーテン・ザ・マント」を発動。 このカードをエンジェルビーに装備する。」
「攻撃を無効化する装備カード・・・インタラプトカード対策ですか。」
「いや、これはただの布石さ。 本命はこっちだぜ! 自分フィールドにモンスターが3体存在し、手札がこのカードを含めないで3枚になる時、このカードを使用できる! コストを3つ支払い、魔法カード「トライアングルヒール」を発動するぜ!」
これで俺のライフコアは3回まで相手の攻撃によるセーフティラインを越えることは無い。 今はライフコアは「41」。 ラピスタの攻撃を受けるにしても、まだ余裕はある。 が、エースを出された以上は、こっちももう対策を練り直せない。 ここからはあの女帝を倒せれるかの勝負になる。 そしてトライアングルヒールの効果により全モンスターの攻撃力も上がった。
「コンバットタイム! まずはインファイトラミアでラピスタに攻撃!」
先程の反省を生かし、ちゃんと1体ずつ攻撃を行うことにした。 焦っていたのかもしれないと感じたのは、相手のライフコアが回復したことによるものだろうと、自分の憶測ながら考えていた。
「私はコストを6つ支払い、インタラプトカード「カウンターバリア」を発動させます。」
『魔法カード(インタラプト):カウンターバリア レアリティ 紫 コスト6
相手の攻撃時、戦闘を無効にし、攻撃してきたモンスターを破壊する。』
ん。 単純な戦闘破壊カードだな。 だけどそう言ったのは想定内なんだよね。
「俺はコストを9つ支払って、「怨霊の怨み言」を発動させる。 手札の「竜の産まれ替わり」を捨て場に送り、カウンターバリアの発動を無効化する!」
目の前に張ってあった幕のようなものが消えて、ラピスタに攻撃が通るようになった。 そしてその一瞬の怯みを、インファイトラミアは見逃さず、尻尾を思いっきり振った。 まだ倒れる体力ではないが、十分だろう。
「静電気発生装置でラピスタを攻撃! そしてエンジェルビーでラピスタを攻撃して、ラピスタを倒す!」
静電気発生装置でラピスタが苦しんでいるところにエンジェルビーが飛んでいく。 倒すとは言ったものの、倒れないのは百も承知だ。 なぜなら
「ラピスタのモンスター効果。 山札の中にある帝霊を捨て場に送る事で、このターン、戦闘では破壊されない効果を持ちます。 私が落とすのは帝霊スモーグル。」
先程送ったスモーグルがラピスタを守るように立ちはだかった。 やっぱり倒れないか。
「だけど戦闘ダメージは発生する!」
エンジェルビーの放った注射器の欠片がミカラ様のライフコアに刺さる。 ライフコアは「38」。 まだ気は遠い。
「エンジェルビーの効果により、俺はライフを2回復する。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」
「一筋縄で行かないのは、お互い様のようですね。」
「今までがどうだったかは知らないけれど、俺は簡単にはやられたりしないぜ?」
「それでこそでしょう。 私も簡単にこの案件を渡すほど愚かではありません。 まだまだ見極めさせて貰いましょう。 私のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」
相手としてもラピスタだけでこの戦局を乗り切るのはかなり無理がある筈だ。
となると山札に眠っているなにかを呼び起こすための行動を起こす筈。 それが俺にとってもチャンスに繋がる。
「私はラピスタの効果で、ライファーを山札に戻します。 そしてライファーの効果により、ライフの回復とカードのドローを行います。 貴方もカードを引けますよ。」
ライファーの効果を使用してきたか・・・ライフを単純に回復させたかったのか、それとも手札が心もとないから引きを増やしたか。 どっちみちライファーが山札に戻ったということは先程と同じく、ライファーでラピスタの攻撃を防ぐことになるだろう。 だがこちらも今は「トライアングルヒール」の効果でダメージはある程度回復できる。 となれば下手に攻撃をしてこない可能性もある。 本番は俺の「トライアングルヒール」の3回目の回復が終わった時。 それまでにこっちもラピスタを倒せるカードを引ければいいのだが。
「コンバットタイム! ラピスタでインファイトラミアを攻撃! 女帝の威光!」
ここでエンジェルビーは狙ってこないか。 しかしここはダメージは少ないのでツギハギの折り畳み盾を使うことはないので、インファイトラミアを破壊され、俺もダメージが入る。 すまない、インファイトラミア。
「トライアングルヒールの効果により、ライフコアを「33」に戻す。」
そう回復をするものの、気持ちとしてはあまり気乗りしない状態だ。
「その効果は強制効果のようですね。 ライフコアの減り具合は関係無いようですね。 クールタイムに入り、私はエンディングを迎えます。」
正直これがトライアングルヒールの弱点になりうるかもしれないな。 残り2回も同じようなダメージ量ならば、対策を考え直しが必要になるかもしれない。
「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」
さて、どうやって相手を・・・ ! 今引いたカードは「ヤマタノオロチ」・・・これならもしかしたら・・・
俺は頭の中で勝利の方程式を作っていく。 このヤマタノオロチがあればラピスタの効果も関係無く、攻撃が通るし、逆に一気にダメージを与えられるかもしれない。 だが召喚するのは今じゃない。 これを使うのはおそらくトライアングルヒールの効果が3回目の回復が終わった時。 それは向こうも同じ考えの筈だ。 つまりここからが本当の腹の探り合い。 この戦いの最終局面は、今始まる事だろう。 それまでに俺が準備が出来るかも、この戦いの重要なポイントとなってくるだろう。
俺の最後の一手が決まるか、ミカラ様の返しが決まるか。 勝負のタイムリミットは、3ターンとなるだろう。 もう一度腹を括り直していきますか!
あとどのくらいなのかは、今回は敢えて明記しないことにします。
どうなってもいいようにするためです。




