表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
88/262

本当の切り札はどれか

「私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 前のターンで発動した「再臨の下準備」の効果によりフィールドに「降臨の石碑」を召喚します。」


 さて、相手がどう出てくるか。 フーディンを召喚して魔法を封じてくるか。 それとも新たな帝霊(エンペラズマ)を召喚してくるか・・・


「私はコストを9つ支払い、更に石碑を捨て場に送ることで「帝霊(エンペラズマ) サンドズ」を召喚します。」


『モンスター:帝霊(エンペラズマ) サンドズ レアリティ 桃 コスト9

 種族 幽物質

 このカードはコストとは別に自分のフィールドのモンスターを捨て場に送らなければ召喚できない。

「召喚時」相手モンスター1体を、効果により破壊する。

 ATK 10 HP 14』


「サンドズの効果で、エアーフライトプレインを破壊します。」


 サンドズのモンスターエフェクトが現れて、手を上に掲げると、エアーフライトプレインの真上に雷雲が出来上がり、そのままエアーフライトプレインの機体に直撃して、エアーフライトプレインは墜落していった。


「これであなたの領域カードの効果の1つが失われました。 これで戦闘による破壊が可能になりました。 さらに私はコストを15支払い、装備カード「媒体の剣」を発動します。」


『装備カード:媒体の剣 レアリティ 銀 コスト15

 自分の捨て場に存在するアンデッド族、幽物質モンスターを、コストと召喚条件を無視して召喚し、このカードを装備する。 ただしモンスターの「召喚時」効果は発動せず、装備したモンスターの攻撃力は7下がり、相手はカードを1枚ドローする。』


「私はこの効果を「帝霊(エンペラズマ)バーニィ」に使用します。」


 上空から剣が落ちてきて地面に刺さり、その後ろからバーニィが剣を持ち構え、再度俺達の前に現れた。 召喚条件の無視はそれなりに大きい。 特に帝霊(エンペラズマ)はコストの他に、自分フィールドのモンスターを捨て場に送らなければならない。 捨て場からの復活とはいえ、あのデッキには有用性の高い装備カードと言えるだろう。 しかしその分のデメリットも高い。 効果の相殺の措置だろう。 そんな事を思いながら俺はカードを山札から引いた。


「随分とコストを使用しましたね? 別に「媒体の剣」を使用しなくても、サンドズで救われし少女は倒せるのですよ?」

「「念には念を入れよ」とはこの事を言うと私は思うのです。 今のこの現状を、果たして他者からはどちらが優位にみえますかね?」


 それに対する俺の答えは、肩を竦めるしかなかった。


「コンバットタイム! 私はサンドズで救われし少女を攻撃!」

「まあ、そりゃやってくるよな! でも俺だってただやられるためにいる訳じゃない! 救われし少女の効果により、このカードのコスト以下のカードを使用する時、そのコストを3つ下げる! コストを4つ支払い、インタラプトカード「ツギハギの折り畳み盾」を発動! サンドズの攻撃は救われし少女には届かない! 更に本来ならばコストを3つ支払うことで、手札に戻す効果を付与するが、救われし少女の効果により、その効果をコストを支払わないで使用できる!」


 これが救われし少女とツギハギの折り畳み盾の唯一無二のコンボ。 これが成立するだけでも戦局は一気に変化する。


「・・・なるほど、その少女、なにか思い入れがありますね? カードゲームの所持カードには、一部使用者の感情や熱意が籠るという、言い伝え通りの話があります。」


 その話は前にどこかで聞いたことがある。 カードに意志が宿る、みたいな話だろうか。


「ですが、ここで攻撃の手を緩める訳ではありません! バーニィで救われし少女に攻撃を仕掛けます!」


 バーニィの持っている剣で救われし少女に攻撃をしてくる。 ツギハギの折り畳み盾は一度の戦闘でしか使用できない。 今回はただやられるのを見るしか出来なかった。 そしてライフコアが「54」へと減る。 あそこで救われし少女を守っていなければ、もっとダメージは減らせたが、そもそも静電気発生装置が効かない相手ならばあってもなくてもほぼ変わらないと向こうも思ったから、厄介になるであろう救われし少女を攻撃したのだ。 しかもわざわざ自分のライフコアを犠牲にしてまでモンスターを増やして。


「やはり念を入れて正解だったようですね。 2体で攻撃しなければ、救われし少女は倒せなかった。」

「あんたの警戒心と危機回避能力には驚かされるぜ。 そうやって領地を大きくし、国を治めたんだろ?」

「貴方と私は、意外と似た者同士なのかも知れないですね。 クールタイムに入り、私はエンディングを迎えます。」

「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」


 今の俺の場には静電気発生装置が1体。 攻撃力は上がるがそれ以外の効果が付いていない。 だがここで気を緩めてしまえば、相手はそこを突いてくる。 とにかく出せるものは出しておこう。


「俺はコストを11支払い、「エンジェルビー」を召喚! エンジェルビーの召喚時効果により、カードを1枚ドローする。」


 そしてドローを行い、カードを確認する。


「俺はコストを12支払い、「インファイトラミア」を召喚する。 これにより染み渡った晴天の効果で、戦闘による破壊が出来なくなった。 コンバットタイム! 行けエンジェルビー! サンドズに攻撃だ!」


 エンジェルビーの投げた注射器はサンドズに当たる。 これでミカラ様のライフコアが「32」となる。


「エンジェルビーの効果により、俺はダメージの半分を回復する。 更にインファイトラミアでバーニィに攻撃を行う!」


 インファイトラミアもバーニィに向かって大口を開けて、捕食する。 本来ならばバーニィは倒れないのだが「染み渡った晴天」の効果で攻撃力が上がっているのでバーニィは倒される。 そしてミカラ様のライフコアも「29」となり、セーフティラインが射程圏内に入ってきた。


「インファイトラミアの効果により、バーニィの元々の攻撃力、18の半分の9がインファイトラミアの攻撃力に上乗せされる。 静電気発生装置でダメ押しだ!」


 静電気発生装置は先程と同じようにライフコアに直接ダメージを与え、「21」となる。 これでセーフティラインを越えたことで、補充コアが増える代わりにライフコアでの補填が出来なくなった。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「その領域カード、かなり厄介ですが!今の私には対策のしようがありません。 このカードがどう転ぶか・・・私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 相手の引いたカードは果たして・・・?


「私はコストを4つ支払って、魔法カード「救援物資」を発動します。」


『魔法カード:救援物資 レアリティ 水色 コスト4

 カードを山札から2枚ドローし、その後手札を1枚捨て場に送る。』


 単純なドローカード。 あのデッキに必要なのは、おそらく手札に帝霊(エンペラズマ)を引き寄せるためのドローソース。 モンスターが少ない分、魔法や装備で補っている感じだな。


「私はカードをドローし、その後手札を捨て場に送る。 そしてコストを4つ支払い、捨て場から「レスキューセイバー」を召喚します。」


『モンスター:レスキューセイバー レアリティ 水色 コスト4

 種族 戦隊

 手札から捨て場に送られた時、このカードは捨て場からコストを支払うことで召喚することが出来る。

 このカードがフィールドから捨て場に送られた時、ライフコアを5回復する。

 ATK 4 HP 6』


 救援物資を有効に使ったモンスター。 そして手札には「フーディン」がいる。 ここで封じてくるか?


「私はコストを10支払い、更にレスキューセイバーを捨て場に送り、「帝霊(エンペラズマ)ライファー」を召喚します。」


『モンスター:帝霊(エンペラズマ)ライファー レアリティ 桃 コスト10

 種族 幽物質

 このカードはコストとは別に自分フィールドのモンスターを捨て場に送らなければ召喚できない。

「召喚時」召喚プレイヤーのライフコアを15回復回復し、互いのプレイヤーは山札から1枚ドローする。

 ATK 3 HP 25』


 ライフ回復に1ドロー。 ライファーは終盤で活躍するカードだったか。 ミカラ様のライフコアは「41」に回復して、ドローをする。


「クールタイムに入り、私はエンディングを迎えます。」


 攻撃力が乏しいため攻撃はしてこなかったか。 だがあまりそれは良くないのではないのかな?


「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」


 今の手札ではあまり使えないかな。 ならばこのままコンバットタイムに入りますか。


「コンバットタイム! 3体で攻撃を行う!」


 このままライファーを破壊できれば楽にはなる筈だ。 そして一気に攻撃が加わったので土煙が立ち上る。 さすがにこれでは倒され・・・ていない!?


「なっ!? なんで!?」

「私はコストを5つ支払ってインタラプトカード『ライフドッキング』を発動しました。」


『魔法カード(インタラプト):ライフドッキング レアリティ 紫 コスト5

 モンスター1体の体力を現在のライフコア分、上乗せする。』

 上乗せ・・・つまりライファーの体力が総攻撃力よりも上回ったのか・・・しかも対処できたのに、行えなかったのは俺の落ち度だ。


「・・・くっ! やらかしたぜ! クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「どうやら少し盲目になってしまったようですね。 私のオープニング、そしてドロー。 ・・・来てくれましたね。 私のエース。 プラポレーションタイム。」


 今ので相手に優位を持たせてしまった。 これは完全にミスだ。


「私はコストを20支払い、フィールドのライファー、そして手札のフーディンを捨て場に送り、「女帝霊(エンプレスト) ラピスタ」を召喚します。」

現状

ミカラ ライフコア 36

女帝霊ラピスタ


セイジ ライフコア 49

エンジェルビー

インファイトラミア

静電気発生装置

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ