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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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対策合戦

 今の手札を確認してもちょっとだけ心許なく感じるが、これでも十分に戦える。 だが相手にはフーディンの召喚により、今は一度だけ魔法カードを封じる力を持っている。 ここは1つ、腹の探り合いといきますか。


「俺はコストを12支払い、魔法カード「リターンアンドドロー」を発動。 これにより手札のカードを山札に送り・・・」

「私はその効果を、フーディンの召喚で得られた「魔法カードを封じる」効果を使います。 これで手札の入れ換えは出来ないですよ。」


 当然それは理解している。 むしろ今回ばかりは使ってきてくれて助かったと言ったところだ。


「・・・今のカード、わざと使いましたね。」

「おっと、顔に出てましたかね?」

「いえ、その考えに乗せられた私にも落ち度はあります。 この勝負、どうやら簡単には決着が着きそうにないですね。」


 それは俺も思っていたことだ。 かなり緊迫しているし、何より一瞬の判断ミスが命取りになる。 向こうもそれは分かった筈だ。 だからこそ、俺も手を抜かない!


「俺はコストを9支払い「エアーフライトプレイン」を召喚! さらにコストを8つ支払って、「雨降りにさ迷う少女」を召喚する。 そして雨降りにさ迷う少女が召喚されたことにより、領域カード「雨降りの路地裏」が発動し、その対象を「中にいた男」にする。」


 リターンアンドドローが使えなかった事でコストを払わなかったのでコストが高くても余裕で出せる。 雨降りにさ迷う少女の効果も中にいた男にすることで、捨て場に送る時に使える。


「コンバットタイム! エアーフライトプレインてバーニィに攻撃!」


 エアーフライトプレインはバーニィの幽物質に機銃をバリバリと撃っていく。 当然実害はないが、消えるか消えないかと言ったところまでになっていた。


「雨降りにさ迷う少女よ。 バーニィを浄化せよ! 「ヘルパーエコーズ」!」


 雨降りにさ迷う少女はバーニィに超音波のような音を喉から出していた。 それによりバーニィは消えていった。


「エアーフライトプレインの効果により、ダメージは2倍になる!」


 ミカラ様のライフコアが「77」になる。 向こうに比べれば微々たるダメージだが、確実にダメージは入っている。 堅実さは大事だ。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「随分と慎重なのですね。」

「自分のライフコアを払ってまでHPを減らしたい訳じゃないし、フーディンの体力と割に合ってないからな。 攻撃は見送らせてもらったぜ。」

「慎重だけれど、そのうちどこかで決定打を見定めている・・・ かなり粋なやり方を取りますね。」

「それは・・・褒め言葉ですか?」

「褒め言葉ですよ。 自分の思う通りに動くのは獣も同じ。 そのような方だからこそ、皆信頼して付いてくるのですよ。」


 信頼か・・・確かに付いていくだけの理由は必要だろうけれど、それでもベルジア達が付いてきてくれているのは、信頼の賜物として受け取っていいものなのだろうか?


「まだバトルは終わっていませんよ。 私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 おっと、今はこっちに集中しないとな。 まだ完全に決着が着いている訳じゃないんだから。


「私はコストを7支払い、フィールドにいるフーディンを捨て場に送ることで、「帝霊(エンペラズマ) スモーグル」を召喚します。」


『モンスター:帝霊(エンペラズマ)スモーグル レアリティ 紫 コスト7

 種族 幽物質

 このカードはコストとは別に、自分フィールドのモンスターを捨て場に送らなければ召喚できない。

「召喚時」相手の領域カードを破壊する。

 ATK 12 HP 14』


 今度現れたのは灰色の鎧姿の霊。 しかしそれはそう見えるだけで、実際はボヤけているように実体、というよりも認識が掴めない。 そしてそんなスモーグルは俺達の方に来ると、雨降りの路地裏に入っていき、そして雨が止んでしまった。 空は黒いままだが、「中にいた男」が雨に隠れられなくなってしまった。


「更に私はコストを5つ支払い、魔法カード「再臨の下準備」を発動。」


『魔法カード:再臨の下準備 レアリティ 紫 コスト5

 自分の捨て場に存在する、コスト7以下のモンスターを手札に加える。 また次のプラポレーションタイム開始時、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分フィールドに「降臨の石碑 ATK 1 HP 5」を1体召喚する。』


「私は捨て場にいる、「フーディン」を選択して、手札に加えるわ。」


 相手のさっきのカード、かなり厄介だな。 フーディンを持ってきたと言うことは、再び俺の魔法カードの使用を封じる算段が出来る事になる。 しかも次のプラポレーションタイム開始時とくれば、俺がスモーグルを破壊したところで、次のプラポレーションタイムでフーディンは確定で出せると言うことだ。 また魔法を封じられては、打つ手が無くなってしまうかもしれない。


「コンバットタイム。 スモーグルで中にいた男を攻撃。 何かあるかしら?」

「・・・いや、受けるぜ。」


 そうしてスモッグに包まれて、中にいた男はそのスモッグの息苦しさに耐えきれずに倒れた。 俺のライフコアも「60」まで来てしまっている。 後先は考えていられなくなるかもな。


「クールタイムに入り、私はエンディングを迎えます。 この攻撃を凌ぐ手立てはあった、だけれど今はその時ではない。 そう言うことですね?」

「どうだろうか? それもブラフかもよ?」

「それはこれからのターンで分かることです。」


 そりゃそうだ。 とはいえ向こうに何かを与える一打はまだやってこない。 リターンアンドドローはそれを補うためにも使っておきたかったが、そんな結果論なんか意味はないな。


「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」


 今引いたカードは・・・


「ふっ。 ここで来てくれるのか。 本当にいいところで来てくれる。」

「・・・なにやら良さげなカードが来たようですね。」

「あぁ。 この局面を突破するには十分すぎる位のがな! 俺はコストを7つ支払って、領域カード「染み渡った晴天」を発動させる! そしてこのカードが展開されたことにより、「雨降りにさ迷う少女」は「救われし少女」へと変化する!」


 俺の後ろに神々しいまでの光が届く。 そして髪を下ろしていた少女は、決意のある、勇敢な少女へと姿を変えた。


「・・・どうやら、読みを外してしまったようですね。 スモーグルの出しどころを間違えたようです。」

「そうでもないですよ。 この領域カードは今引いたものなので、相手の山札が分かっていない限りは対処できなかったでしょう。」

「相手に対して顕著にも扱える・・・ 本当に君は凄いね。 歳を誤魔化してるのかな?」

「どういう意味ですか、それ。」


 ミカラ様の言っている意味は分からないが、とにかく今はバトルがあるのだ。 油断はできない。


「染み渡った晴天の効果により、モンスターの攻撃力は5つ上昇、さらにモンスターが3体いるので自分フィールドのモンスターは戦闘で破壊されない。」


 これで簡単にはモンスターは破壊されなくなった。 帝霊(エンペラズマ)もまだデッキの中に眠っていることだろう。 なら出来るうちにやってやる。


「コンバットタイム! エアーフライトプレインでスモーグルを攻撃! その後に救われし少女で攻撃!」


 エアーフライトプレインの攻撃力は7だが、染み渡った晴天によって攻撃力は12、更に救われし少女も相まってダメージは12。 さらにエアーフライトプレインの効果でダメージは倍になるので、一気に24ものダメージになり、ミカラ様のライフコアが「53」になる。 このまま畳み掛ける!


「静電気発生装置もライフコアに攻撃だ!」


 静電気発生装置も、バチバチと静電気を作り、そしてライフコアにぶつける。 これでライフコアが「45」になる。 一気に状況が変わった。


「これは・・・かなり持っていかれてしまいましたね。」

「流石の貴女でもこれは驚かれましたかね?」

「1つのカードで盤面をほとんど自分の方に持っていく。 やはり貴方からはなにか特別なものを感じます。 強さ、優しさ、カリスマ性。 それらを差し引いても有り余るなにかが。」


 そんなに凄いものを持っているのか? 俺だって肉体は1つだ。 これ以上何かを入れたいとは思えないな。


「手を抜いていたのではありませんが、やはりここは1つ、私の実力を出さなければならなくなりそうです。」

「それが出来るなら是非そうしてくれ。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

現状

ミカラ・マーキュリア ライフコア45

フィールドなし


セイジ ライフコア60

救われし少女

エアーフライトプレイン

静電気発生装置

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