本当の脅威
「自分のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
「おい、さっき言うとった奴は封じたんや。 これで攻撃が通るやろ? せやからはよ決着つけよや。」
フクラーさんが警官さんに向かって話しかけています。 ボソボソとは言っていますが、ある程度は聞こえてくるので、問題はないです。
「自分はコストを9支払い、「巡回警官」を召喚します。」
『モンスター:巡回警官 レアリティ 桃 コスト9
種族 人族
このカードは戦闘で相手モンスターを破壊した時、次のターンに攻撃できなくなる代わりに、2ターン後のコンバットタイム時、攻撃力を4上げる。
ATK 10 HP 16』
巡回警官さんは手にライトを持っています。 夜に見る人なのでしょうか?
「更にコストを3つ支払い、装備カード「迷彩警棒」を装備させます。」
『装備カード:迷彩警棒 レアリティ 水色 コスト3
このカードを装備したモンスターは、ライフコアに直接攻撃が出来る。』
装備された警棒が警官さんの手の中にある筈なのですが、その姿が見えません。
「コンバットタイム。 自分は巡回警官でお兄さんのライフコアに直接攻撃をします。」
「そこにワイのばらまきゴブリンの効果で、ワイは手札を1枚捨て場に送るで。」
ばらまきゴブリンが紙を1枚払うと、巡回警官さんに紙が行って、そのまま巡回警官さんがライフコアを攻撃しました。
「ご主人様!」
「・・・大丈夫だ。 これぐらいなら問題ない。」
「まだライフが残っていればそう言えるでしょう。 私はドライブパンダでアクアフェアリーに攻撃します。」
「ばらまきゴブリンの効果を使うで。」
パンダさんがアクアフェアリーさんに突撃をしてきました。 ど、どうしましょう。
「あ、そ、そうです! アクアフェアリーさんには、ワンピースブロックがいるので、ワンピースブロックさんを、使って、倒されるのを、防ぎます。」
これでアクアフェアリーさんはまだフィールドに残ります。
「ですが、戦闘ダメージは受けていただきますよ。」
走ってきたドライブパンダさんの止まった時に出た破片が私のライフコアにぶつかっていきました。 少し減ってしまいましたが、まだ大丈夫なようです。
「クールタイムに入り、自分はエンディングに入ります。」
「ワイのばらまきゴブリンのモンスター効果で、カードを引かせてもらうで。」
「わ、私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
今現在私のフィールドには妖精さんが4体います。 このままフィールドを妖精さん達で埋め尽くせることが出来れば・・・ 私は手元を見て、使うのならば今しかないと思いました。
「私は、コストを6つ支払って、ええっと、「フォッグフェアリー」さんを、召喚します。」
『モンスター:フォッグフェアリー レアリティ 紫 コスト6
種族 妖精
このモンスターは戦闘及び、効果の対象に選べない。 ただしこのカードは攻撃が出来ない。
ATK 2 HP 1』
霧状になっているので、よく見えませんが、微かに妖精さんのような形をしていました。
「なんや? そんな訳の分からんモンスター出して、なにがしたいねん?」
「私の、フィールドに5体、「妖精族」がいるので、このカードが、使えるんです! コストを15、支払って、魔法カード「幻影領域」を、発動します。」
『魔法カード:幻影領域 レアリティ 金 コスト15
自分フィールドに「妖精族」が5体存在する時にのみ使用可能。
このカードを使用したこのバトル中、自分は「ドロータイミングにカードを2枚ドローする」効果を得る。
フィールドの妖精族及び、召喚した妖精族は、以下の効果を付与する。
妖精族の攻撃力を3上昇させる。
効果では破壊されない。』
ご主人様が言っていた「使用するのに難しい条件があるカードは、発動することが出来れば、選局を大きく左右する。」 この言葉の意味が、よく分かりました。 今の私がいるのは、ご主人様のお陰です。 いつもはご主人様達の身の回りのお世話をして、皆さんに恩を返していますが、まだまだご主人様には返し足りないです。 なので、ここでも恩を返させて下さい。
「コンバット、タイム! ブリーズフェアリーさん! 警官さんを、攻撃、してください!」
私は山札を一枚捨てて、ブリーズフェアリーさんにお願いをします。 ブリーズフェアリーさんは風を纏って、警官さんの回りを、攻撃します。 警官さんのいた辺りには風が吹き荒れ、ブリーズフェアリーさんが戻ってきた時には、警官さんの姿は、ありませんでした。
「フレイムフェアリーさんで、パンダさんに、攻撃です。」
山札をもう一度捨て場に送って、フレイムフェアリーさんが炎の玉を発射すると、パンダさんの近くに炎が上がり、その中をフレイムフェアリーさんが突っ込んでいきました。 ですがパンダさんは堅いのか、まだ立っていました。
「まだです! アクアフェアリーさん、パンダさんを、倒して下さい!」
3回目の山札を捨て場に送って、アクアフェアリーさんの水の塊で、パンダさんは、爆発してしまいました。 その爆発に巻き込まれる形で、警官さんのライフコアも減っていきました。
「ぬぬぅ。 やはり強いですね。」
「最後、です! 案内妖精さんも、ライフコアに攻撃をしてください!」
4回目の山札送りをして、今度はライフコアに攻撃をしていって、ライフコアを減らしました。
「くっ。 随分と選局が動いてしまいましたね。」
「クールタイムに入って、アクアフェアリーさんの効果を、私に、使います。」
その時にご主人様の方を見ると、私に向かって、優しく微笑んでいました。 ちゃんと役割を果たした時に見せてくれるふんわりとした微笑み。 私はそんなご主人様の顔を見るのが堪らなく好きなのです。
「私は、エンディングを、迎えます。」
「なるほどなぁ。 ガキでもちゃんと出来る時はあるんやな。 ・・・いや。」
そう言って私を見るのをやめて、ご主人様の方を向くフクラーさん。
「お前さんの教えの賜物か。 どうやって手懐けたんや?」
「そんな風に人を見下している時点であんたには一生分かりやしないさ。」
「はん。 上に立つなりの特権やで? 使わんでなにに使うんや? この世は力や。 暴力的な物も、政治的なものも、全部強いもんが上にいく仕組みなんや。 それが分からんアホちゃうやろ?」
「分かった上でもあんたには「人を見下している」っていうもんがある。 それに俺は別に上に立ちたいんじゃないもんでな。 アリフレアには、ただ教えてる。 それだけさ。」
ご主人様・・・
「ふん。 そんなんはいつか自分を破滅させるで。 上部だけの綺麗事なんていくらでも言い繕えるんやからな。 ワイのオープニング、そしてドロー。 ・・・それを証明できるもんが来てくれたわ。 プラポレーションタイム!」
なにやら嫌な予感のある言い方をしていたフクラーさん。 な、なにが来るのでしょうか?
「コストを20支払い、「頂点のゴブリン」召喚!」
『モンスター:頂点のゴブリン レアリティ 金 コスト20
種族 魔物
このカードの攻撃力は自分の捨て場の数×3となる。
手札を2枚捨て場に送ることによって、相手のライフコアに直接攻撃出来る。
ATK ? HP 25』
ばらまきゴブリンさんよりも更に一回り大きいゴブリンさんが現れ、一瞬辺りが暗くなったのかと思いました。
「こいつの恐ろしさ、みせたるわ! コンバットタイム! ワイは手札を2枚捨て場に送り、あんさんのライフコアを狙う! 更にばらまきゴブリンの効果で手札を1枚捨て場に送って攻撃力の増加! これで更に捨て場には3枚送られた上に、攻撃力も5上がる。 これがどんな意味を成すか分かるか?」
今まで捨て場に送ってきたのを含めて3枚、そして攻撃力も5つ上がってる。 ええっとフクラーさんの捨て場は・・・8枚。 8に3を掛けてそして5を足すと・・・
「攻撃力29の直接攻撃、か。」
「そ、そんなのを食らってしまったら!」
そうご主人様に言ったのですが、ご主人様はなにもしない、否、出来ないのだ。 そしてゴブリンさんの攻撃が、ご主人様のライフコアに当たります。
「ご主人様!」
ご主人様の近くに当たったのか土煙が立っていました。 そんな・・・やられて・・・
「・・・つっ・・・ゴホッゴホッ! っくそ! まさか土煙の感覚があるなんて聞いてないぞ!」
よかった・・・ホッと安堵しました。
「1/4減らしたのにまだ立つか。 やがかなりのダメージにはなったやろ。 クールタイムに入って、ワイはエンディングを迎えるわ。」
「げほっ! 俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
まだ土煙を吸った衝撃が残っているのか、また咳き込んでいました。
「俺はコストを11支払い、「エンジェルビー」を召喚! 更にコストを8つ支払い、「雨降りにさ迷う少女」を召喚。 そして雨降りにさ迷う少女を召喚したことで、領域カード「雨降りの路地裏」を発動。 効果はダウナーな音楽家に使用。 そして雨降りにさ迷う少女は妖精族なので、「幻影領域」の効果が入る。」
唐突にご主人様がモンスターを多く召喚しました。 そして雨降りにさ迷う少女も、強化されました。
「そして、俺はコストを11支払い、「領域展開準備」を発動! 俺が選ぶのは「染み渡った晴天」! そして次のターンでその領域は展開される!」
「なんや? 自棄になったか?」
「は! 誰が自棄になるって? 準備は十分だ! だが戦闘は出来ないな。 コストを支払っても1体だけしか出来ないからな。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎えるぜ。」
現状
警官 ライフコア55
フクラー ライフコア93
頂点ゴブリン
ばらまきゴブリン
磨かれた街
セイジ ライフコア47
ダウナーな音楽家
エイリアン・イン・ザ・マン
エンジェルビー
雨降りにさ迷う少女
雨降りの路地裏
アリフレア ライフコア100
案内妖精
フレイムフェアリー
アクアフェアリー
ブリーズフェアリー
フォッグフェアリー
先に報告をしておきます。 この辺りから作者も戦闘状況を把握しきれなくなっています。
タッグ戦の難しさが良く分かった回になりました。




