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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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アリフレアなりの成長

「なんやそのガキ、カードバトルは初心者やったんかい。 なんでそないガキにカードバトルなんかやらすねん。」

「出来る相手に年齢や性別は関係無い。 というか、そもそもアリフレアは戦う必要なんて無かった筈なんだよ。 あんたが勝手に巻き込んだんだろ?」

「なんやねん。 弱そうな奴が戦わんで強いものが戦うなんて言う道理はないやろ? というかそのガキは当事者なんやから、これぐらいやらんかい。」


 フクラーさんとご主人様が私の事で言い争いをしている。 でも私は下手に口を挟むと、その中に巻き込まれそうだったので、喋らないことにした。 きっとご主人様も、私が喋っても無駄だと言うことは分かっているから、せめてご主人様の手を煩わせないように、努力をしていた。


「自分のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 警官さんはそんな会話に入らずに、淡々と自分のターンに入っていました。


「自分はコストを8つ支払い、「ブラックドック」を2体召喚します。」


『モンスター:ブラックドック レアリティ 水色 コスト4

 種族 獣族

 このカードは相手ライフコアに直接攻撃が出来る。 ただし次のコンバットタイム時、攻撃が出来ない。

 ATK 3 HP 6』


 黒い犬さんが、出てきました。 ライフコアに直接攻撃ということは、私達のモンスターに攻撃しないということです。ご主人様が言っていた、「フィールドに残しておくと危険な効果」というモンスターです。


「コンバットタイム。 そちらのお兄さんの方にどちらも攻撃するのです。」


 2匹の犬さん達はご主人様の方へと向かいます。 ご主人様はなにもしません。 これも普通に受けるつもりです。


「お兄さんのライフコアはこれで「89」、止めるなら今のうちだよ?」

「このくらいのライフコアの減りでビビるわけないでしょ。 舐めすぎっていうか言葉選び下手すぎ。 せめてもう少し優位に立ってからその言葉いいなよ。 自分が警官だからって優位になっている気でいるなら、それは勘違いだからね?」


 警官さんの言葉に、ご主人様はビックリするくらい冷めた感情で言い返しています。 正直冷めすぎてて怖いです。


「戦意喪失とはいきませんか。 クールタイムに入って、自分はエンディングに入ります。 さ、そちらのお嬢さんの番ですよ。」

「あ、え、ええっと。 私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 ええっと次は攻撃していいから、戦える方を出さないとですね。 ライフコアの事も気にしないと、ですけれど。


「コストを、6つ支払って、「フレイムフェアリー」を、召喚、します。」


『モンスター:フレイムフェアリー レアリティ 紫 コスト6

 種族 妖精族

「戦闘時」攻撃対象を取ったモンスター1体に2ダメージを与える。 この効果を使用してモンスターを戦闘破壊した時、ダメージは半分になる。

 ATK 7 HP 5』


「更に、コストを、4つ支払って、「アクアフェアリー」を、召喚、します。」


『モンスター:アクアフェアリー レアリティ 水色 コスト4

 種族 妖精

「クールタイム時」対象のプレイヤーのライフコアを5つ回復させる。 ただしライフコアは100以上にはならず、ライフコアを使ったコスト使用の分は別とする。

 ATK 4 HP 10』


「いいぞアリフレア。 これでブラックドックを2体とも倒せれば、かなり有利になる。」


 ご主人様に誉められた! とても嬉しいけれど、喜ぶのは後にしよう。 今は心の奥に入れて、目の前の事に集中しないと。


「コンバットタイムです。 ええっと、相手の領域カードの効果で、山札を捨て場に送って。 フレイムフェアリーさん。 黒い犬さんを攻撃してください!」


 そう語りかけると、フレイムフェアリーさんは黒い犬さんのに炎の玉を当てます。 この効果は対象に取ったモンスターに2ダメージを与えるので、これで黒い犬さんの1体は体力が「4」となりました。 そしてまだ攻撃をしていないので、フレイムフェアリーさんは黒い犬さんに向かって飛んで・・・


「そんな簡単にやらせるかいな。 ワイはライフコアを6つ払って「肩代わり」を発動するで。」


『魔法カード(インタラプト):肩代わり レアリティ 水色 コスト6

 このコンバットタイム時、自分の指定したモンスターに攻撃対象を変更する。』

「ワイの成り上がりゴブリンでその妖精の攻撃、受けたるわ。」


 そう言ってフレイムフェアリーさんは犬さんの方にいかずに、ゴブリンさんの方へと向かって行って、炎の玉を「ポンポン」と当てて戻ってきました。 ゴブリンさんは倒れませんでしたが、次の攻撃なら倒せます。


「もう一度山札を捨て場に送って、案内妖精さん。 ゴブリンさんを倒してください!」


 今度は頭を下げて、案内妖精さんは自分の持っている本のページをピリピリと破いてゴブリンさんの前に出します。 するとその紙は炎の玉へと変化して、ゴブリンさんを焼いていきます。 さすがに耐えられなくなったゴブリンさんは倒れました。 その余波でフクラーさんのライフコアが「92」となりました。


「ご主人様! ゴブリンさんを、倒しました!」

「その調子だアリフレア。 だけど油断は駄目だぞ。」


 そうご主人様に言われて、まだアクアフェアリーさんが攻撃していないことを気が付きました。


「もう1枚山札を捨て場に送って、アクアフェアリーさん。 弱っている黒い犬さんを攻撃してください!」


 アクアフェアリーさんは自分の手を前にして、大きな水の塊を作ります。 そしてそれを黒い犬さんに当てました。 ライフコアには響きませんでしたが、ご主人様が厄介だと示唆するモンスターは減らすことが出来ました。


「クールタイムに入って、アクアフェアリーさんの、効果を、発動、します。 対象は、ご主人様に、します。」


 そう言うとアクアフェアリーさんは清らかな水を、ご主人様のライフコアにかけていきます。 そしてご主人様のライフコアが「94」となるのを確認しました。


「勉強の成果、出ているじゃないか。」


 そう言ってご主人様はまた誉めてくれました。 ちょっと照れちゃうけれど、嬉しくって両手を頬に当ててしまいます。


「こ、これで、私は、エンディングに、します。」


 いけないいけない。 まだ喜んではいられないんだった。 でも誉められたのはやっぱり嬉しい。 頬が緩みっぱなしになっちゃう。


「そないなガキに勉強教えてなんの意味があんねん。 ま、アホの一つ覚えと思えば問題ないな。 ワイらには関係の無い事やし。」

「確かに関係の無い事だろうな。 アリフレアをどう育てようが俺の勝手だ。 あんたらにとやかく言われる筋合いはない。」

「それも出来んくなるやもしれんのに、なにゆうてんねんやら。 ワイのオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 ワイはコストを15支払い、「ばらまきゴブリン」を召喚するで。」


『モンスター:ばらまきゴブリン レアリティ 銅 コスト15

 種族 魔物

 このモンスターは攻撃出来ない。

 手札を1枚捨て場に送ることで、モンスター1体の攻撃力を8上昇させる。 この効果はモンスター1体につき1度だけ使用できる。

 コンバットタイム終了時、使った手札の枚数分ドローする。

 ATK 2 HP 25』


 出てきたのは小太りになったゴブリンさんです。 あれでは動くだけでも大変そう。


「ワイはクールタイムに入り、エンディングにするわ。」


 どういうわけかモンスターを出さないでそのまま終わってしまいました。


「モンスターはこれ以上は出さないのか?」

「余計なことを言わん方が身のためやで? 若いのに命落としたくないやろ?」

「一応カードバトルなんだからあんたも命を賭けている、なんて安易に言わない方がいいぜ。 俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 俺はコストを・・・」

「おっと待ちぃや。 その前にワイがコストを5つ支払って、インタラプトカード「政権行使」を発動するで。」


『魔法カード(インタラプト):政権行使 レアリティ 紫 コスト5

 自分フィールドのモンスターを1体選択する。 相手はこのプラポレーションタイム時、モンスターを召喚した後、選択したモンスターの攻撃力以下のモンスターを破壊しなければならない。』


「ワイはこのばらまきゴブリンを選ぶで。」

「ちっ・・・俺はコストを13支払い、「ダウナーな音楽家」を召喚する。」


 そこに現れたのはギターを持っているのに、物凄く暗い感じの人でした。 なんというかやる気が無いような、そんな感じです。


「俺はスリーピースブロックを選択する。 そしてスリーピースブロックは破壊された時、カードを逆位置にすることで、ツーピースブロックに成り代わる。」


 3つあったパーツが分解されて、ひとつが消えて、2つで無理矢理生成したような形になりました。 


「やがそれも召喚扱いよ。 分かっとるやろな?」

「そんなのは想定済みだし、やることだって変わらない。 俺はツーピースブロックを選択する。 そしてツーピースブロックのカードを裏返しにすることで、装備カード、ワンピースブロックとしてアクアフェアリーにつける。」


 今度は2つ目が壊れて、残りのひとつがアクアフェアリーさんの首もと辺りにフヨフヨと飛び始めました。


「そしてここはコンバット・・・」

「おっと、それもコストを3つ支払ってインタラプトカード「閉園時間」で強制的にエンディングにいきぃや。」

「また厄介な・・・エンディングだ。」


 あまりにも行われていることが一瞬すぎて分からなかったですが、ご主人様の表情は、苦痛にも似た表情になっていました。

現状

警官 ライフコア98

ブラックドッグ

フクラー ライフコア84

ばらまきゴブリン


セイジ ライフコア94

ダウナーな音楽家

エイリアン・イン・ザ・マン

アリフレア ライフコア100

案内妖精

フレイムフェアリー

アクアフェアリー

香るお花畑

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