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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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タッグ戦

今回はアリフレア視点&タッグ戦の様子をお送りしていきます。

『アリフレアの冤罪証明』


 唐突に始まってしまったタッグ戦というもの。 でも私の不注意のせいでご主人様まで巻き込んで迷惑をかけてしまった。 私は自分がジュースを溢した事なんて知らなかった。 だけど、相手がそう思うのならば、泣いて乞えばよかったのだ。 私だけに全てが行けばよかったのに。


「アリフレア。」


 隣にいるご主人様が私に声をかけてきてくれる。 その手には既にカードバトル用のディスクが装着されている。 ご主人様の準備は万端になっていた。


「例え自分がやっていないと主張することでも、相手がそれを認めないのなら、こうして制約的に認めさせないといけない。 でもそんな世界って窮屈だと俺は思うんだ。」


 私に向かって語りかけてくるご主人様は、どこか悲しげだった。


「違うと主張している人間の意見を聞かずに、圧力だけで上に立つ人間には、俺は成りたくない。 だからアリフレア。 お前の意見を、俺は必ず真摯に受け止める。 どんなに悪いことをしようとしても理由は聞く。 だからそう落ち込むな。 お前は俺が守ってあげるから。」


 初めてあった時からご主人様は、私の事をお世話してくれていた。 今回もお世話になってしまっている自分が情けなく感じるけれど、今はこのカードで精一杯ご主人様のお役に立つんだと、決意を決めた。


「その意気だアリフレア。 最後までついてくるんだぞ。」

「お別れの挨拶は済んだか? こっちも時間がないねん。」

「それもそうっすね。 それじゃあ」

「「「「劇場の幕開けだ!」」」」


 ――――――――――――――


 補足ルール


 タッグ戦について。


 順番はダイスで決め、そのダイスで一番大きい数字のプレイヤーから始め、そのプレイヤーから見て、相手タッグのダイスの数字の多いプレイヤーに手番が周り、パートナーに手番が移り、相手パートナーのエンディングを迎えて一巡とする。


 タッグ戦においてのライフコアは、それぞれのプレイヤーに「100」存在する。 フィールドもそれぞれの持ち場がある。


 1ターン目はどのプレイヤーも攻撃を行えない。


 魔法カードの効果、インタラプトカード、装備カードはパートナーの場に存在するモンスターも対象に出来る。 ただしインタラプトカードは相手コンバットタイム中、もしくはそれに干渉するインタラプトカードで無ければ使用できない。

 領域カードはどちらかの1枚の効果とする。 領域カードが存在する時に、パートナーが領域カードを展開するとき、パートナー側の領域カードの効果が適応され、前の領域カードは捨て場に送られる。


 相手タッグのどちらかのライフコアを0にしてからエンディングを迎えた時、もしくは相手プレイヤーの山札からカードをドロー出来なくなった時、自分タッグの勝利となる。


 ―――――――――――――


 カードバトルが始まって、みんながダイスをふる。 私が「25」、ご主人様が「79」、フクラーさんが「96」、警官さんが「44」となり、順番は フクラーさん→ご主人様→警官さん→私という順番になった。


「ワイのオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 ワイはコストを3つ支払い領域カード「磨かれた街(ポリッシュタウン)」を発動!」


『領域カード:磨かれた街(ポリッシュタウン) レアリティ 水色 コスト3

 相手のコンバットタイム時、山札のカードを1枚捨て場に送らなければ、相手モンスターは攻撃が出来ない。』


 その領域カードが発動した時、向こう側の後ろには眩しい程の街が現れた。 綺麗なのはいいのだけれど、眩しすぎて目が痛くなってくる。


「クールタイムに入り、ワイはこれでエンディングや。」


 フクラーさんは、モンスターを召喚してこなかった。 その事に疑問を持った。


「アリフレア、タッグバトルは最初のターンは誰も攻撃が出来ないから、ああして領域カードを展開しても問題はない。 それに一番最初なら、次のターンでも狙われることはない。 だからああやって無防備でも平気なんだ。」


 私の疑問をご主人様が丁寧に答えてくれた。 分からない私のために説明をしてくれるなんて、本当にお優しい方です。


「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 俺はコストを6支払い、「湿原に住まう民族」を召喚! クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「自分のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 自分はコストを9支払って、「盾持ち警官」を召喚。」


『モンスター:盾持ち警官 レアリティ 桃 コスト9

 種族 衛兵

 このカードが存在する限り、相手モンスターはこのカード以外のモンスターを攻撃できない。

 ATK 8 HP 21』


「クールタイムに入り、自分もエンディングに入ります。」


 とうとう私のターンが回ってくる。 やり方はみんなのを見て分かった。 私が最初だったら絶対にあたふたして出来なかったけれど今なら大丈夫。


「私のオープニング、そしてドロー。 プ、プラポレーションタイム。」


 私は手札を見て、どのカードを出すか考える。 次はあの人が攻撃をしてくるから強いモンスターを・・・ああ、駄目。 それではすぐにやられてしまいます。 ならば領域カードを・・・でも次の攻撃が防げない・・・! それなら・・・


「はよぉしいや。 いつまで考えとんねん。」


 あわわ! 相手の方が怒ってしまっています! ええっと・・・


「アリフレア。」


 頭の中でパニックになっている私を、ご主人様は優しく声をかけてきてくれました。


「まずは俺や相手のことは気にするな。 自分の思ったようにやってみるんだ。 俺はアリフレアのやることを咎めるつもりはない。 アリフレアらしさをそのまま出してくれ。」


 その言葉に、私はもう一度手札を見る。 私だってご主人様に役に立とうと、日々文字の読み書きやカードの意味をご主人様と一緒にお勉強をしてきたのだ。 私だって出来るって事を。


「私はコストを、7つ支払って、「案内妖精」さんを、召喚します。」


『モンスター:案内妖精 レアリティ 紫 コスト7

 種族 妖精

 領域カードが発動している間、このカードの体力は5上昇する。

 ATK 5 HP 10』


「更にコストを、4つ支払って、領域カード、「香るお花畑」を、発動、させます。」


『領域カード:香るお花畑 レアリティ 水色 コスト4

 このカードは相手の破壊効果を受けない。 このカードが存在する限り、自分のフィールドにいるモンスターは、エンディング時に体力を3回復する。』


 これで私の妖精さん達は少しでも体力が残っていれば回復が出来るので、お守りとして、フィールドに残ってくれます。


「クールタイムに、入って、私は、エンディングを、迎えます。」

「ワイのオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 ワイはコストを5つ支払い、「成り上がりゴブリン」を召喚するわ。」


『モンスター:成り上がりゴブリン レアリティ 水色 コスト5

 種族 魔物

「戦闘時」このカードの攻撃力は5上昇する。 ただし次の自分のコンバットタイム時、攻撃力が8下がる。

 ATK 9 HP 8』


 召喚した人と同じような福を着たゴブリン、と言われる魔物が現れました。 どこか偉そうな気がします。


「コンバットタイム。 成り上がりゴブリンで湿原に住まう民族を攻撃や。 成り上がりゴブリンの効果で、攻撃力も上回るしの。」


 成り上がりゴブリンはご主人様のモンスターに攻撃を仕掛けに行きます。 ご主人様は動きません。 そのままモンスターがやられてしまいました。 ご主人様のライフコアが4つ程減ってしまいました。


「まあ最初だし、これくらいなら問題ないな。」

「なにを強気になっとんねん。 その自信が無くなるくらい余裕をなくしたるけん。 覚悟しときや。 クールタイムに入り、ワイはエンディングや。」

「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 俺はコストを8つ支払い、「スリーピースブロック」を召喚。」


 出てきたのは3つで三角形を作っているモンスターでした。 顔が3つあるのは少し不気味だったけれど、可愛らしい顔だったので、怖さは和らぎました。


「更にコストを8つ支払い、「エイリアン・イン・ザ・マン」を召喚する。」


 新たにモンスターがご主人様の前に現れました。 攻撃力は・・・ええっと 10+11なので・・・「21」ですね。 これならあのゴブリンさんを倒したら、大ダメージです!


「コンバットタイム。 山札を1枚捨て場に送り、スリーピースブロック、盾持ち警官に攻撃。」


 スリーピースブロックさんは自分達が分裂して次々に盾に攻撃をしていきました。・・・え?


「インタラプトは無い、か。 ならば再度山札のカードを捨て場に送り、エイリアン・イン・ザ・マン! お前も行くんだ!」


 エイリアンさんも盾持ち警官さんに攻撃して、盾持ち警官さんはその猛攻に耐えられずに倒れてしまいました。 でも・・・


「ええっと、ご主人様? 何故、ゴブリンさんを、狙わなかったの、ですか? そちらの方が、ダメージは、入ったのに。」


 そう言うと、ご主人様は困った表情を浮かべて、頬を指で掻いていました。


「・・・ええっとな、アリフレア。 俺はゴブリンを()()()()()()んじゃなくて()()()()()()んだよ。 盾持ち警官の効果は、パートナーのモンスターが居ても発動する効果だから、仕方がなかったんだ。 倒せたから、次からはいいんだけどな? まあ今までこういった効果が無かったから仕方ないとは言え、次はちゃんと相手モンスターの効果も読もうな?」


 そう困ったように言われてしまって、自分の過ちに気が付き、恥ずかしくなってしまった。 私は、本当にこのゲームに向いていないのかも知れないです。


「・・・クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

現状

警官 ライフコア100

フィールドなし

フクラー ライフコア 100

成り上がりゴブリン

磨かれた街


セイジ ライフコア 94

マン・イン・ザ・エイリアン

スリーピースブロック

アリフレア ライフコア 100

案内妖精

香るお花畑

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