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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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鳥人との対戦

 賽は投げられ、俺の目は「4」、ファルケンは「2」となり、俺の先攻となった。


「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。 俺はコストを8支払い「ウエスタンヒーロー」を召喚。」


 出てきたのは映画で良く見る若きガンマンの姿だった。 うん。 様になってる。


「更に俺はコストを3支払い、「リトルデビル」を召喚。 リトルデビルの効果により、俺は山札からもう一体のリトルデビルを手札に加える。 クールタイムに入り、おれはエンディングを迎える。」


 前回のバクディッシュ戦でのやり方を参考に、まずは序盤に手札を極力減らさないように立ち回る。 これからどうなるかは相手の出方を伺ってからだ。


「俺っちのオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム!」


 そう言って早速手札から1枚のカードを取り出した。 先程引いたカードではない。


「自分フィールドにモンスターがおらず、相手フィールドにのみモンスターが存在するとき、手札のこのモンスターはコストを半分にして召喚が出来るっす。 行け! 「Ws(ウィンドシューター) ソニックバレット」!」


『モンスター:Ws(ウィンドシューター) ソニックバレット レアリティ 水色 コスト6

 種族 鳥獣族

 自分フィールドにモンスターがおらず、相手フィールドにのみモンスターが存在する時、このカードのコストを半分にして召喚が出来る。

 ATK 2 HP 4』


 そうして現れたのは、かなり小型の二丁拳銃を持った雀のような見た目をしたモンスターだった。 Ws(ウィンドシューター)・・・ 俺は今まで「種族」でデッキを作っている相手をしてきたが、これはもしかしたら「テーマデッキ」として出てくる。 テーマデッキの強みは同じカード名が入っていれば、コンボを組みやすいということだ。 ここからの展開力は凄まじくなりそうだ。


「更に、自分フィールドに「Ws(ウィンドシューター)モンスター」が存在する時、コストを半分、更に相手フィールドにモンスターが2体以上存在する時、このモンスターのコストは更に半分になるっす! コストを2支払って、行け!Ws(ウィンドシューター) ガトリーマ!」


『モンスター:Ws(ウィンドシューター) ガトリーマ レアリティ 紫 コスト8

 種族 鳥獣族

 自分フィールドにWs(ウィンドシューター)モンスターがいる時、手札のこのモンスターのコストを半分にする。

 相手フィールドにモンスターが2体以上存在する時、手札のこのモンスターのコストを半分にする。

 ATK 7 HP 12』


 自分のWs(ウィンドシューター)と俺の場を使って召喚コストを最小限に抑えるか。 俺が場にモンスターを出したのが仇となったか。


「そしてコストを3支払って、「Ws(ウィンドシューター) スリングス」を召喚するっす!」


『モンスター:Ws(ウィンドシューター) スリングス レアリティ 水色 コスト 3

 種族 鳥獣族

 このカードはライフコアに直接攻撃出来る。

 ATK 2 HP 5』


 俺の場は2体に対して相手は3体。 しかもライフコアによる補填もしていない。 これが「テーマデッキ」の力なのか。 こいつは面白くなってきやがった。 俺は乾いた唇を舌で濡らした。


「コンバットタイム! スリングスでライフコアに攻撃っす!」


 モンスターがいるのに、ライフコアに直接攻撃出来るのは本当に強いよな。 そう思いながら、モンスターの手に持っているパチンコから、パチンコ球を発射する。


「そしてここで俺っちはコストを3支払って「Ws(ウィンドシューター) クイックリローダー」を捨て場に送ることで、Ws(ウィンドシューター)モンスター1体はもう一度攻撃が出来るっす!」


『モンスター:Ws(ウィンドシューター) クイックリローダー レアリティ 水色 コスト3

 種族 鳥獣族

 このカードを手札からコストを支払い、捨て場に送ることで、Ws(ウィンドシューター)モンスター1体を選択し、そのモンスターは攻撃をもう一度行える。』


 更に手札から効果を発揮するモンスター。 この試合、学べるものが多そうだ。 そしてパチンコ球がライフコアに当たり、もう一発のパチンコ球もライフコアに当たる。 これで俺のライフコアは「96」。 まだまだ余裕ではあるが、回数を重ねればきつくはなってくるだろう。


「ガトリーマでウエスタンヒーローを攻撃! 蜂の巣にするっす!」


 そう言ってガトリーマはウエスタンヒーローに向けて銃口が向けられる。 当然ウエスタンヒーローも自前の銃で対抗するが、検討むなしくガトリングの餌食になってしまった。 しかし体力と攻撃力は一緒なので、ダメージにはならない。


「ソニックバレットでリトルデビルに攻撃っす!」


 ダメージにはならないし、なんだったらリトルデビルは残ってしまう。 意味は無さそうだが攻撃は通る。


「クールタイムに入り、俺っちはエンディングを迎えるっす!」


 流石はテーマデッキ。 一筋縄では崩すことは出来ないか。 ならこっちも四の五のは言ってられないか!


「俺のオープニング、そしてドロー!」


 今の手札と今引いたカードでは打開は出来ないな。 だけどリトルデビルがいるならこのカードが使えるんだよな。


「プラポレーションタイム! 俺はコストを7つ支払い、「表裏一体が織り成す奇跡」発動! フィールドと手札にある、リトルデビルを捨て場に送り、カードを2枚ドローする!」


 そうしてカードを2枚引く。 そして引いたカードは・・・2枚ともこのときのために待っていたかのようなカード達だった。


「・・・来てくれたんだな。 俺はコストを8支払い、「雨降りにさ迷う少女」を召喚! モンスター効果により領域カード「雨降りの路地裏」が発動される。 さらにコストを7つ支払い、領域カード「染み渡った晴天」発動!」


 あれだけどんよりとしていた雨模様が一気に消えて、変わりにさんさんと太陽がフィールドを包んだ。


「そして領域が染み渡った晴天になったことにより、「雨降りにさ迷う少女」は「救われし少女」に変化する!」


 雨に打たれ、服も髪もずぶ濡れの少女が、太陽に当てられた事で、希望を見いだした、晴々しい姿に変貌した。 隠されていた目元も今や綺麗な瞳が写っていた。


「・・・領域カードを自らの効果で出すだけじゃなくて、領域カードの変化によって、自分も変化するモンスターっすか。 初めて見たっすよ。 そんなモンスター。」


 やはりというか、俺のデッキは相当異色なデッキになっているのかもしれない。 そもそもまだコンセプトが不鮮明だからな。 だがこれで「表裏一体が織り成す奇跡」のデメリットである「ステータスの半減」も無くなった。 これでパワー負けすることは無くなった。 更に染み渡った晴天の効果で救われし少女の攻撃力も上がってる。 戦力としても十分だ。


「コンバットタイム! ガトリーマに攻撃をするんだ! 「エコーストライク」!」


 そう技名を叫ぶと、少女は大きく息を吸って、そしてシャウト声を出した。 その音と声にガトリーマは自分の持っている武器を落とし、頭を抱えながら、消えていった。 それに伴い、ファルケンのライフコアにも響いた。 ファルケンのライフコアは「98」、まだまだ勝ち筋は遠い。


「どうしてっすか?」

「なにがだ?」

「ステータスはそっちの方が圧倒的に上っすよ? なんでわざわざ体力の高いガトリーマを狙ったんすか? それこそ直接攻撃の出来るスリングスの方が脅威じゃないっすか?」

「確かにお前がインタラプトカードを持っている可能性もあったことは否定しない。 だが攻撃で畳み掛けるのには、パワーがいるだろ? それを潰しただけの事さ。 お前さんのそのテーマデッキ、展開力やコストの削減に力を投じるあまり、そう言った効果を持つモンスターのステータスは著しく低い。 そこを突かれるのは、わけないことだと思うが?」


 色々な懸念があってこその攻撃だったのだが、杞憂にすんで、こっちも内心はホッとしている。 相手に悟られないようにするのも大変だな。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」


 こっちのライフコアがそこそこ減ってしまった。 今が「92」だが、あいつのモンスター同士のコンボを考えれば、一気に決着をつけられる可能性もある、それだけは避けておきたい。 話したいこともあるんだ。 負けるわけにはいかないんだよな。


「・・・確かに今までの輩とは全然違うっすね。 もしかしたら・・・」


 なにかをぶつくさ言っているようだが、生憎とこちらからは聞こえないほどの声量なので、耳を傾ける事も出来ない。 しかし試合中とは言え、俺の事を揺さぶってくる様子はない。 俺に対する妨害の言葉では無さそうだ。 まだ試合は始まったばかり。 さぁ、どうくるか。


「俺っちのオープニング、そしてドロー!」

現状

ファルケン ライフコア 98

Ws ソニックバレット

Ws スリングス


清司 ライフコア 92

救われし少女

染み渡った晴天

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