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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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ゼルダの本当の正体

今明かされる(ゼルダの)衝撃の、真実~!

最初の方は閲覧注意かもしれません。

「・・・さん。 ・・・ジさん。」


 誰かに呼ばれたような気がして、目が覚める。 テントの中がほんのりと明るい。 どうやら朝日が昇り始めているようだ。 しかし体を起こそうにもなにかが乗っていて、動かせるのはせいぜい首元くらいななっている。 寝袋で寝ていない筈なのに動けないのは何故か。 自分の体の方を自分の動かせる許容範囲で見ると


「セージさん。 ようやく起きてくれましたね。」

「・・・ゼルダ?」


 そこには俺の腰辺りに跨がっているゼルダの姿があった。 ゼルダが昨日どんな格好で寝ていたか覚えていないが、今のゼルダはTシャツを羽織っていて、その豊満な胸が眠気眼のせいか、立体的に見えるくらいのボリュームで俺の脳内に刻み込まれていく。 そして下腹部に感じる()()()()()()も熱を帯びて伝わってくる。


「このまま起きないのかと、ずっとヒヤヒヤしていたんですよ。 でも良かった。 こうして見てもらえるだけでも、まずは一安心、かな。」


 そう言いながらゼルダはシャツのボタンに鱗で覆われた手をかけて、下から1つ、また1つとボタンを外していく。 そして3つ目のボタンが外されて、お腹が完全に見え、ゼルダの豊満な乳房の下部分が見えた辺りで・・・自分が今どういう状況なのかが把握でき、一気に目が覚めて、脳が警告を出してきた。


「なっ・・・!! ゼ、ゼルダ!? い、一体なにをしようとしている!?」

「セージさんには、知って貰いたいなって思ってね。 ボクの・・・全てを・・・」


 そう言いながら4つ目のボタンが外される。 まだ半分くらいではあるものの、その胸の存在感は思春期真っ盛りの俺にとっては刺激が強すぎる。 体を少しでも動かせば、本来見えてはならない部分が見えてしまう程に。


 それよりもこの展開は非常にまずい状態だと悟らなければならなかった。 何故ならこれは捕食(性的)という状態だからだ。 そう考えている内にゼルダは最後のボタンを外し、隠していたのに隠しきれなかったものがとうとう露になる。 太陽の光が先程よりも強くなったせいで、ゼルダの艶かしい四肢が、体が、くっきりはっきりと見えてしまっている。 そう思えば、ゼルダは俺にそのままのし掛かるように体を倒した。


「ちょっ・・・! ま、待てゼルダ! 何かの冗談だと言ってくれ! 奴隷にしたのはそう言う意味じゃ無かった筈だろ!?」

「うん。 そうだよ。 ボクが君の奴隷としてこの首輪を付けたのは()()()()()()()を行うためじゃない。」

「なら・・・」

「でもそれはあくまでもセージさんからの話だよ。 ボクから行くぶんには問題ない。 それにセージさんだって・・・()()()()なんじゃないのかい?」


 その言葉に俺は顔を赤くするしか無かった。 冗談やら手違いやら理由があるにしても、こっちだって男だ。 ゼルダのような体を見て興奮しない訳もなく、しかもゼルダの豊満な乳房は俺の胸の辺りで押し潰されている形になっている。 もう1つ言うならばなにやら突起物らしきものも当たっている。色んなシチュエーションが混ざっているせいで、朝だから余計に頭に血が上りそうになっていた。


「大丈夫。 セージさんは身を委ねるだけでいいの。 後の事は・・・その時考えよう。」

「いや! それはそれで大問題だから! 本当に思い直してくれ!」


 そう訴えるがゼルダの手は止まること無く自分の黄色い縞柄のパンツに手を入れて、そして下にずらし、俺の角度的にもお尻の半分が見えてしまっていた。 胸もデカイがお尻も大きい・・・って、思考を放棄するな俺! このまま行けば俺は本当に後戻り出来なくなるぞ! そう思いながら首をこれでもかと振っていると、


「ぷっ・・・あははははははは!」


 そうゼルダが笑ったのだ。 血の上った頭ではなにが起きたのか理解が出来なかった。


「ごめんなさい。 まさか本当に必死にボクの事を考えているとは思っても見なかったよ。」

「・・・は? それじゃあ今までのは・・・?」

「ボクの全てを話すって言うのは本当だけど・・・セージさんがその気ならボクは・・・」

「よーし分かった。 話せ。 とりあえずまだ朝は早い。 本当なら俺はこのタイミングでAI領域でカードパックを開くけれど、先に食事にしよう。 アリフレアも一緒の方が・・・」


 と、そこまで言ってふと気付く。 そう言えば俺達3人は一緒に寝ていた。 しかもアリフレアは俺とゼルダで挟んでいた筈だ。 そしてこんな間近で大声を上げたら起きていない訳はない筈・・・ そう思いながら横を向くと、テントの端で座っているアリフレアの姿があった。 しかも手を股で挟んだ状態で顔も俺と同じくらいに紅潮していた。


「お、おはよう、ございます、ご主人様。 ゼルダさん。 あ! ちょ、朝食の準備を、致します、ね!」


 そう言って足取りがふらつきながらもアリフレアはテントの外に出ていった。


「・・・アリフレア、どこから見ていたと思う?」

「少なくとも今起きた感じではないよね。 あの子にとっては刺激が強すぎたかな? ・・・いや、そうでもないか。」

「1人で完結するのはいいが、そろそろ服を着てくれないか? その・・・目のやり場に困る。」

「・・・ごめん。 ボクもどうかしてた。」


 ゼルダは今さら顔を赤らめながら、大事な部分が見えそうになっているパンツを穿き直し、シャツのボタンを止め直した。


「ボクは確かにトカゲの亜人だけど、正確にはリザード種に近いタイプなんだ。 だからあそこまでの戦闘能力が生まれるってわけ。」

「それだけなら昨日ので見せてもらったし、リザード種なら、戦闘能力が高いのは頷ける。 でもそれだけじゃないんだろ?」


 それだけならば俺やアリフレアをわざわざこうして集める理由はない。 そんなものはなにかしらの拍子にバレることだろう。 ならば別の秘密がある筈だと俺は思っていると、ゼルダは困ったような顔をした後に、こちらに向き直る。


「君達は「雌雄同体」、または「両性具有」という言葉は知っているかい?」

「「雌雄同体」に「両性具有」? 一応聞いたことがあるぜ。 確か男性と女性、それぞれが持つ特有の生殖器を両方兼ね備えた、もしくは状況に応じて体を変化させる・・・え? まさか・・・」

「お察しがよろしいようで。 そう、ボクは雌雄同体が混じったトカゲ種の亜人なんだ。」

「・・・オークションで多額落札されそうになった理由が分かったぜ。」


 雌雄同体というのは主に軟体動物がなるとなにかで見たことがある。 つまりゼルダはその雌雄同体の、女でもあり男でもあるという事になるのだ。


「最初に言っておくと、ボクは性格は女譲りになっているんだ。 だけど君に馴染みのある()()も付いてる。 あんまり大きくはないけどね。」


「見る?」と聞かれて俺は拒否した。 男の体であろうが女の体であろうが、その部分は簡単に見ていいものでもないし、見せてはいけないものだと思ったからだ。 そして先程感じた不思議な感触も、「ソレ」だと分かれば納得は出来た。アリフレアは興味こそあっただろうけど、顔を真っ赤にして拒否していた。


「でもそれは、両親は知っていたのか? ゼルダが雌雄同体の生物の亜人だってことは?」

「両親も最初こそ驚いていたけれど、普通に暮らさせていたよ。 子供の頃は少年みたいにされていたから、性格が少しおかしくなっちゃったけど。 ボクの両親とは8歳の頃に亜人の国に引き取られているから、最初こそは何回も来てくれていたけれど、歳を重ねる毎に回数も減って、最終的には手紙でのやり取りだけになっていった。 だけど、ボクは両親を恨んでなんかいない。 むしろ正しい選択をしたと思ってるよ。」

「ゼルダがそう思ってるならいいけどよ。 亜人の国でも窮屈だったんじゃないか? 雌雄同体の亜人なんて。」

「そうだね。 特にトイレや合同のお風呂の時とかは大変だったよ。 この胸が無ければ、そのまま男らしく生きれたのにねぇ。」


 ゼルダはそう言いながら自分の胸を上にあげ、落とす。 その仕草と胸の挙動を見て、また俺は目線を反らす。 無自覚か、男としての性格が混じっているのか、そういった行動は目に毒だ。 そんな爆弾を抱え込まれたら、男性として生きていくのは確かに難しいだろう。


「とにかくボクはそういった種族の亜人だっていうことだけは知らせたかったかな。」

「あぁ、教えてくれてありがとう。 だけど他所様でそんなことをするなよ? 色々と誤解を招かないからな。」


 今朝の件を思い、これだけはとにかく言っておかなければならないと感じた。 もし動物的本能によるものならば、それはそれで阻止しなければならないからだ。 トカゲだろうがリザードだろうが、そういった時期はある。 自制できればそれでいいのだが、理性が聞かなくなる可能性を考慮すると、取り返しがつかなくなる事もあるからだ。


「大丈夫だよ。 ボクはそこまで見境がない訳じゃないし・・・」


 そう言ってテーブル越しのゼルダはシャツの上二つのボタンを外して俺に見せてくる。 ゼルダの胸の谷間が視界に捕らえられる。


「・・・それにそういった行為は、本当に心を許した人にしかやらないからさ。」

「・・・そうかい。」


 俺は目に手を当てながら俯くしかなかった。 ゼルダの性格ゆえの俺への当て付けかもしれないが、人前でだけはやってほしくないと、常々思いながら、運ばれてきた朝食に手をつけるのだった。

その後

「ご主人様、ゼルダさん。 朝御飯が出来ました。」

「今日の朝御飯も美味しそうだね。」

「あれ? スクランブルエッグがあるけど、卵なんてあったか?」

「ご主人様の、所に来た、鳥さんから、採れました。」

「卵産めたのか。 お前達」


というわけで、ゼルダは特殊な亜人だということを伝えたかったお話でした。


ちなみにモデルとしたのはウエスタン・サイドブロッチドリザードの文献を元に、オリジナルで構築しました。

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