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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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亜人について

細かな設定についての説明をしていきます。

 ヨセマを後にして数時間、休憩で作った仮テントの中で気になることがあったので確認をしてみることにした。


「ゼルダはトカゲの亜人だと言ったが、両親のどっちかがそうだって言うことなのか?」

「違うよ。 ボクの両親はどっちとも人族だよ。」


 え? 人族同士の間で亜人が産まれる? そんな突然変異的な話ってあるの?


「あれ? もしかして、亜人がどう産まれてくるのか知らない?」

 そう聞かれて、俺もドーホースの世話をしていたアリフレアも首を横に振るしかなかった。


「亜人は人族の細胞の中に、動物の細胞があることで亜人として産まれるんだ。 たまに動物ならざる者の亜人もいるみたいだけど。」


 動物ならざる物、妖怪とかそんなのかな? 居たら面白そうではあるが。


「それで、その細胞が入る場合というのは、もちろん亜人と交わることが一番濃く入るんだけど、人族同士での突然変異の場合は「片方が」その亜人の元となる動物に「触れていた」、もしくは「傷を負った」場合が良くあるんだ。 つまり細胞が皮膚や血液に入ってしまうことが、ボクたち亜人が産まれる原因になるんだ。 ちなみにボクは父さんが元々冒険者だった頃に、かなり大きなリザード種に深傷を負わされた時だって聞いてる。 母さんもそれは了承済みだし。」


 実質的な性行為をなんの惜し気もなく言った後にそんなことを言われる。 しかし傷からか・・・今後なにかと戦闘を行う場合は注意しないといけないな。


「なあゼルダ。 その後ご両親ってどうなったんだ? 帰ってもしょうがないって言っていたが・・・」

「勘違いしないで欲しいから言っておくよ。 ボクの両親は今でも生きているし、ちゃんと愛情を持って育てられた。 亜人の国だって、居心地が悪かった訳じゃないんだ。」


 ならばなぜ尚更俺達と共に来ようと思ったのかよく分からなかった。 境遇として言うならばゼルダは奴隷になっている。 あまりいい心地はしない筈だ。


「ヨセマを出る時にも言ったけど、ボクは君に助けられたんだ。 それは他の亜人達も同じことを思ってる。 だからボクはボクなりに恩返しがしたいからこうしてついてきているんだよ。 セージさんは優しいからね。 ボクがいても問題ないと勝手に思ったのさ。」


 なんともまあ。 随分な亜人に好かれてしまったかな? こういうのは悪く無いんだけどさ。 ある意味危険な旅になりそうだと、ちょっとだけ思ってしまった。 旅は徒然、世は情けってやつか?



「ふっ!」


 ゼルダは一瞬にして懐に飛び込んで、そのまま爪で腹を引き裂いた。 そして目の前の敵は絶命した。


 経緯としては俺達が休憩所から出発してからまた数時間。 夕方に近付いて来た頃に、ドーホース達がゆっくりと速度を落としたことにあった。


「あれ? どうした? 少し体を休ませるか?」

「ご主人様。 なにかが、通るよう、です。」


 そう言って俺の前に座っているアリフレア(ドーホースは2頭だったため、ゼルダを1頭に乗せて、俺とアリフレアで1頭に乗っている状態なのだ。)はその前方になにかが見えたようで指差している。


 その先にいたのは鳥の親子が横断している様子だった。 カルガモの親子等がああして列を作りながら歩いていく様を見てほっこりしていたのだが、それを際限無く潰した本人が、目の前のビグダックと呼ばれる、ヒヨコを何十倍にもした生き物で、その巨体で横断していた鳥の親子の妨害しているものだから、これでは先に進めないと感じ、ゼルダとゼルダの乗っていたドーホースがそのビグダックと対峙して、討伐したのが今の流れである。


「しかしゼルダは近距離戦闘が得意なんだな。」

「亜人の国で鍛えられましたから。 ボクはこういった格闘技ですし、同期の中にはデカイ斧やハンマーを使っているのもいましたから。」


 適材適所、能力にあった武器を最大限に活かしたというわけか。 というか俺とアリフレアが降りる隙が無かったな。 こりゃ戦闘面ではかなり優位に立てるかも。


「それで、そいつどうする? いや、討伐したからにはキチンとしないといけないが・・・食えるのか? こいつ。」

「食べる分には、毒や、危険な物質は、含まれていない、そうです。 ですが、そのまま、焼いて食べても、美味しくない、そうです。」

「腹の足しにしかならないと、考えるべきなのかな?」

「そんなことはないぞ。 な、アリフレア。」

「はい! ヨセマの、マーケットで、色んな人から、食材や、調味料を、買いましたから!」


 そう、前回の旅の教訓を生かし、必要なものは日が持つ食料ではなく、味などを整える調味料の方だと感じ、食材に関しては本当に必要最低限以外は調味料の方に費やした。 ありがたいことに領主の方が手を回していたのか、やたらと安く購入できたので、しばらくは大丈夫だと踏んでいる。 余計な事をしなければの話だが。


「さてと、ここに置いてあっても邪魔だし、先に解体してから・・・」


 そう思い近付くと先ほどの鳥達がひょっこりとビグダックの後ろから現れ、トコトコと俺達のもとにやってきた。 しかも俺が右に動けば右に来るし、左に行けば左に寄ってくる。 これって・・・


「俺、もしかしてこいつらの親鳥として見られた?」

「いや、どちらかと言えば、セージさんに着いていけば安全だと思ったんじゃないかな?」


 えー? 利害の一致だけでそう思われるとなぁ・・・彼らにとってはこの後の方が大変だったりするんだけど? しかし目の前の鳥達は俺達に着いていく気満々だ。 ここで俺に拾われたら、野生に帰れなくなるぞ、と思いつつも、結局保護をしてしまう俺なのであった。


 檻とかを全く用意していない、というよりもこんな結果になるなんて思っても見なかったので、この鳥達の居場所に困っていると1羽の小鳥が俺に向かって飛んできた。 そして一度手のひらで「ポテン」と乗った後に再度飛んで、そして俺の頭の上に乗っかった。 そしてバランスよく頭の上に乗っており、そのまま微動だにしなくなってしまった。 お気に入りポジションはそこ? そう思ったら他の鳥達も同じ様にして俺の頭の上に乗っかってくる。


「あはははは! セージさんの頭が鳥の巣みたいになったね!」


 ゼルダに笑われるが、これ以上動く様子も無いので、もうこのまま連れていくことにした。 ビグダックの解体はもう終わっており、ドーホース達と共に、再度イークスに向かって走り出すのだった。


 とはいえ陽もかなり落ち始めているところで進んでも危険なので、少し火を炊いて、松明として持ちながらドーホース達と進んでいたが、流石は賢いドーホース。 自分達の限界を分かっているようで、走るのを止めて、俺達がしっかりと休めるだけのスペースが確保できる場所まで歩いて行った。


「よし、それならここで今夜は明かすか。 アリフレア。 ご飯の準備をしよう。」

「はい。 ご主人様。」

「ボクは手伝えることはあるかな?」

「そうだなぁ。 アリフレアと一緒に食材を切っておいてくれないか? 俺は水を汲みに行ってくる。」

「分かった。」


 そう言って俺はみんなから離れるのだが、いかんせん暗く、まだ渓谷近くに来ていないため視界が悪い。 水の汲める場所まで行けるだろうかと内心困っていると、後ろから声がした。 護身用のナイフを持ちながら振り返ると、待機していた筈のドーホースの1頭がいつの間にか付いてきていた。 そして俺の前を歩き出す。


「もしかして案内してくれるのか?」


 そう思いつつドーホースの後を付けると、そこには小さな湖畔があった。 その水を見つけてくれたのだ。


「助かったぜ、ドーホース。 帰りもよろしくな。」


 そうドーホースを撫でてやると、俺の顔に自分の顔を寄せてくれた。 ははは、中々いいやつじゃないか。

 そうして帰ってくると、アリフレアが包丁を持ったゼルダになにか話していた。


「ですので、このまま、お肉を、適当な大きさに、切ってください。」

「了解。 ボクは今まで料理をしたことが無かったから、新鮮な感じがするよ。」

「自分で作った、料理は、より美味しさを、感じられる、のです。」


 アリフレアなりのお料理教室が行われていた。 そう思っていたら、もう1頭のドーホースがいなくなっていた。 あれ?と思い辺りを見渡していると、暗闇からドーホースが現れて、後ろのかごいっぱいに木の実が入っていた。 しかも夕方の鳥達も一緒だ。


「採ってきて、くれたんですね。 それは、あなたたちの、ご飯ですよ。」

「うんうん。 「せっかくだから多めに採ってきた」? ボクたちの分もあるのかい? そうかい。 君達はお肉は食べる? ・・・熱くなければ、か。 分かった。 じゃあ君達の分を先に作ろうか。」

「言葉が分かるのか? ゼルダ。」

「感覚的にだよ。 本当に通訳できる訳じゃないし、ドーホース達は喋るような仕草をしていないだろ?」


 そう言ったゼルダに、俺は隣にいるドーホースに「そういうものなのか?」といった念を推してみたら、首を振って「ブルルルッ」と唸った。 「似たようなものだけどね」と言った具合に。 これが感覚的な問題か。


 その後は俺、アリフレア、ゼルダ、ドーホース達、そして何故か鳥達も一緒になって食卓を囲んだ。


「あはは。 AI領域なんて久しぶりだなぁ。」


 そう言いながらゼルダは俺達がデッキ調整をしている空間に入ってくる。 どうやら俺達があの場所に来る前に、バイザーとデッキケースは買う、それもほぼ譲り受けるように持っていた。


「ゼルダはどんなデッキを使うんだ? 同じ仲間として、把握はしておきたいんだ。」

「うーん。 見せたいのは山々なんだけど、あいにくしばらく離れてたから自分でも内容を覚えてなかったりするんだよね。 だからとりあえずは明日でもいいかい?」

「そういうことならいいぜ。 なら今日はもう寝るか。 ドーホース達は先に寝ちまったみたいだし。 今回はテントもあるから、雨風も凌ぎやすい。」


 そう言って俺とゼルダはテントの中に入る。 アリフレアは既に寝てしまっていたので、そのアリフレアを挟む形で俺達も眠りについた。

先に言っておくとこの設定、どこかで崩壊する恐れが今作者の中であります。


ネタは浮かんでもすぐに投稿に移す設定の話を盛り出す作者ですので。

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