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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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使い回しのカード

 ダイスロールの結果、俺が「20」、バクディッシュが「55」となり、バクディッシュの先攻となった。


「僕のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 僕はコストを10支払い、奴隷商人 ドゥーレイを召喚。 さらにコストを5支払い、奴隷派遣を発動し、薬物中毒者(ドラッグジャンキー)を2体召喚。」


『魔法カード:|奴隷派遣 レアリティ紫 コスト 5

 薬物中毒者(ドラッグジャンキー) 種族 「ターンのオープニング時、手札を1枚捨てる。 捨てなければ、このモンスターを破壊する。 ATK 8 HP 8」を2体召喚する。』


「クールタイムに入り、僕はエンディングを迎える。」


 相手フィールドに現れた3体のモンスター。 またドゥーレイの姿を見る羽目になるとは、思っても見なかったけど。 これはあれなのかな? 奴隷の関係をやっている人はみんなあのモンスターが付くのかな? そうだとするならば、奴隷商人なんかと本当に戦うことになったら、厄介極まりねぇな。


「俺のオープニング、そしてドロー。」


 さて、ドゥーレイの厄介なところは、倒してもモンスターを出すというところにある。 ドゥーレイを倒せば、敵フィールドは4体のモンスター。 こればっかりは避けたいな。 そう思いながら手札を見れば、1つのカードが目についた。 このカードなら打開は出来るな。 だが今はその時じゃない。


「プラポレーションタイム。 俺はコストを4支払い「エレクトリックドラゴン」を召喚!」


『モンスターカード:エレクトリックドラゴン レアリティ 水色 コスト4

「破壊時」このカードを破壊したモンスターは次のエンディング終了時まで、攻撃、効果の使用、魔法カードの対象、装備カードの対象に使用することが出来ない。

 ATK 8 HP 3』


 俺が召喚したのは雷をまとった竜だ。 だが当然このモンスターだけで終わるわけではない。


「俺はさらにコストを3支払い、バンブーナイトを召喚する。」


 召喚されたのは竹槍のようなものを持った竹のモンスター。 なんかややこしいが、細かいことを詮索するのは駄目だろう。 だがこれだけでは終わらない。


「俺はコストを4支払い、領域カード、薄暗い霊園を発動する。 これで次の俺のオープニングから2体の怨霊が現れることになる。 コンバットタイム! バンブーナイトとエレクトリックドラゴンで、ドゥーレイを攻撃!」


 2体に攻撃を命じて、ドゥーレイを倒す。


「だがドゥーレイは破壊された時、ディービーストを召喚する効果を持っている。 数を減らしたつもりが、逆に増やしてしまうとは滑稽だ。」


 その言葉に周りの大人達は笑っているように見える。 まあ、精々笑っていればいい。 ただ考えなしにモンスターを倒したと思ってくれていれば、俺にとっても好都合だ。 これは俺のペースに合わすための布石なんだから。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」


「僕のオープニング、薬物中毒者の効果により手札を2枚捨てます。 そしてドロー。 プラポレーションタイム。 僕はコストを5払い、コストパフォーマーを召喚。」


『モンスターカード:コストパフォーマー レアリティ 紫 コスト5

「召喚時」次に使用するカードのコストを5減らす

 ATK 7 HP 9』


 薬物中毒者の効果を使ってまで場にモンスターを残したか。 そして更に召喚までするとは。 やつの手札はこれで2枚。 しかも次のカードはコストを減らされている。 かなり条件の限られた中で何をするつもりだ?


「ふふふっ。 ドゥーレイを破壊してくれたことは感謝しますよ挑戦者の方。 僕はコストを8支払い「豊富な資源の採取」を発動しますよ!」


『魔法:豊富な資源の採取 レアリティ 銅 コスト13

 自分フィールドにいるモンスターの数、山札からカードをドローする。 この効果を使用したターン。 モンスターの攻撃力は1となる。』


 くっ。 かなり強力な手札増強カードだな。 しかも攻撃力が下がるだけで、攻撃が出来ない訳じゃない。 完全なる人海戦術でこちらを潰しにかかれるのは、かなり大きいだろう。 そしてバクディッシュはフィールドのモンスター5体分、つまり山札から5枚のカードをドローする。


「フッフッフッ。 手元に手札がある優越感。 そして平民であるあなたの手札よりも多くなった。 これほどまでの高揚感はそうそう味わえるものじゃない。 しかも今回は相手がわざわざ私の有利のために働かせてくれたもの。 ふふふっ。笑わずにはいられませんよ。」

「自分語りはいいから早く続けなよ。 観客はそういうのは求めてないから。」

「ふん。 強がっていられるのもいつまで続けられますかね?」


 別にこっちとしては対策法はあるわけだし、こういったらなんだけど、攻撃力は減少してるんだから、こちらのモンスターを倒しきることは出来ない。


「では攻撃しましょうか。 コンバットタイム。」


 ん? 魔法も装備も使用してこない。 なんかの作戦か?


「全員であの兵士を折ってしまいなさい。」


 相手モンスターは全員一直線にバンブーナイトに総攻撃を仕掛ける。 そして攻撃を受けたバンブーナイトはそのまま崩れ落ちた。 だが俺にダメージはない。


「バンブーナイトの効果! 自身が戦闘で破壊された時、バンブーチャイルドを召喚する。」


 そして俺のフィールドに、先ほどのバンブーナイトの半分程の身長のタケノコが現れる。 これでまだ壁として働ける。


「クールタイムに入り、僕はエンディングを迎える。」


 ――――――――――――


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」


 私は走る。 色んな人が行き交うこの街で、私はご主人様に言われたことを果たすために、必死になって探していた。


『まずは1つ。 ここから先にいる人達を、ちゃんとした方法で捕まえられる人を探すこと。

 2つ。 この事態を事細かに説明すること。 裏オークションだと言うことを伝えた上でだ。

 3つ。 その人達をこの場所まで案内すること。 場所が分からなきゃ、捕まえることも出来ないだろうしな。』

『ご主人様は?』

『俺はこの中にひっそり入って、なるべく足止めする。 アリフレアがちゃんと連れてくるまでは何とかしてみせる。 方法はこっちで考える。』

『そんなこと、私に、出来るで、しょうか?』

『心配なのも不安なのも分かる。 だけどこれはゼルダだけじゃない。 他の亜人の人達を助けることも出来る唯一の方法なんだ。 落ち着いて、ゆっくりと、だぞ。』


 そう、私がご主人様から言われたのは、オークションの場所を教えること。 そして一網打尽を使用と考えている。 だからこそ私に、今のご主人様に貰われてから初めて()()()()()()命令をもらった。 本当は喜びたかった。 あれだけ私に色々とさせるのを嫌っていたご主人様からの命令だったけれど、それはご主人様の雰囲気からして、喜べる場面ではないと言う事を物語っていた。


 初めてだけど、とても重大な命令。 そしてご主人様も戦っている。 ゼルダさんこ所に行くと決めた時、ご主人様は反対しなかった。 それはご主人様もゼルダさんを救いたかったからだと思うから。 私も、もっと役に立ちたい。 そう思いながら、とにかくご主人様が言っていた人を見つけないとと思い、私は街を駆け巡った。


 ――――――――――――――――


「俺のオープニング、この時に「薄暗い霊園」の効果により怨霊がフィールドに現れる。 そしてドロー。」


 さて、手札に関してはあちらの方が優位に立ってしまった。 そしてフィールドのモンスター事態も、向こうの方が強い。 普通ならば1体ずつ処理していくのがセオリーなんだろうが、そんなことをする理由はない。 非道かと言われれば、そんなことを言われてもと言わざるを得ないがな。


「プラポレーションタイム、 俺はコストを10支払い「インドラの雷」を発動!」


『魔法:インドラの雷 レアリティ 銅 コスト10

 手札のカードを相手に見せた後、捨て札に送ることで、捨て札にしたカードのコスト以下の攻撃力の相手モンスターを全て破壊する。』


「これで俺は手札の「死水霊」を捨て札にする! あんたのモンスターは死水霊の攻撃力よりも下! これであんたのモンスターは全滅だ!」

「なに!? そんなカードが!?」


 驚かれつつもバクディッシュのフィールドにいるモンスター達は割れるように消えていった。 立体映像なので、効果演出的にではあるけれど、相手のフィールドはがら空きとなった。 ここでまずは畳み掛けてやる!


「更に俺はコストを5支払い、ハッキングバグを召喚!」


 これで俺のフィールドが逆に埋め尽くされる。 形成は反転した。


「コンバットタイム! 総攻撃をかけろ!」


 バンブーチャイルド、ハッキングバグ、エレクトリックドラゴン、怨霊2体がバクディッシュに一斉に襲いかかる。 とは言っても実際にはライフコアに直撃するだけなので、プレイヤー事態には無傷だ。


「ぐっ! うぅ!」


 攻撃力は少なくても数で押しきっているのだ。 それなりの負担は出てくるだろう。 これにより相手のライフコアは「81」まで減らせた。 このまま維持できればと思うが、インタラプトカードを使ってこなかったのを含めて、バクディッシュは手を隠している雰囲気がある。 俺の手札は今ので1枚。 これがどう転ぶか・・・


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

現状

バクディッシュ ライフコア81

モンスター、領域なし


セイジ ライフコア100

バンブーチャイルド

エレクトリックドラゴン

ハッキングバグ

怨霊×2

薄暗い霊園


今回はアリフレア視点もお届けします。 流石に戦ってる間、アリフレアがなにもしてないように感じられるのは癪だったので。

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