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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
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割込カード、スキル発動

『モンスター:ヤマタノオロチ レアリティ 金 コスト30

 種族 竜族


 このカードは自分フィールドのモンスター1体をリリースすることで、4回攻撃することが出来る。 正し攻撃する度に攻撃力が、1回目の攻撃力の1/8ずつ減少する。 またこのカードはモンスターをリリースしなければ、攻撃が出来ない。

 ATK 32 HP 40』


 金レアリティらしいステータスと効果である。 しかも相手のモンスターを一掃しつつ、相手に直接攻撃を与えることも状況によっては可能なカード。 コストは高いがそれ相応の対価は払われている。


「コンバットタイム! 俺はスティールでワイバーンを攻撃!」


 スティールはお得意のマントを翻す目隠しを利用し、ワイバーンに何が起きたか分からなくさせたまま、ワイバーンを倒した。


「ぐっ! ぐぅ!」


 ベルジアのライフも一気に「72」まで減らせた。 ここでヤマタノオロチの攻撃が通れば、確実に落ちる。


「ヤマタノオロチよ! その男を糧とし、力の風貌を見せてやれ!」


 ヤマタノオロチが「中にいた男」の魂を食べ、雄叫びをあげる。 そしてそのままスプレットレックスに二頭の頭が直撃・・・


「私はライフコアを3つコストに、インタレプトカードを発動!」

「なに!?」


 すっかり忘れていた、というよりも俺の引いたカードにも、前回の試合の中でも見ていなかったので、無いのかと勝手に思っていたが、やはりあるのか! 干渉カードが!


『魔法カード(インタレプト):歴戦の盾 レアリティ 紫 コスト 3

「相手の攻撃時」1度だけ攻撃を無効にする。 このカードは相手の攻撃時にしか使用出来ない。』


 スプレットレックスの前にボロボロながらも十字の描かれた丸い盾が現れ、二頭の攻撃を凌いだ。 攻撃が凌がれた。 それぐらいなら驚かなかったが、無いだろうと勝手に決めつけていただけに、この攻撃を凌がれるとは思っても見なかった。


「だが、まだ3回攻撃出来る! 攻撃力は下がるがスプレットレックスは倒せる! いけ、ヤマタノオロチ!」


 そういってヤマタノオロチの2回目の攻撃、別の二頭が攻撃をする。 今度はスプレットレックスを押し潰した。 その爆風に乗って、ベルジアのライフコアが減る。 さっきインタレプトカードを使った分を考えると「69」から「63」になった程度だな。 だがヤマタノオロチの攻撃はまだ残ってる。


「ヤマタノオロチよ! そのまま残りの頭も叩き込め!」


 そういって残りの4つの頭を同時に叩き込むヤマタノオロチ。 流石にこれ以上の対抗手段は無かったようで、ベルジアのライフコアは「49」となる。 ようやく半分削ったが、俺の方がまだまだピンチなのには変わり無い。 なんとか次のターンを凌がなければ、確実に負ける。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」


 俺のライフが「41」になる。 ライフには余裕があるものの、俺の中で考えたセーフティライン「25」にならないようにしたいところではあった。 ライフコアが1/4になると、補充コアが増える代わりにライフコアを代用出来なくなる。 とはいえそんなものは相手には知らないし、なによりファイアーコロシアムのエンディング時効果を考えると、もはやほとんど神頼みのレベルで攻撃力が低いモンスターが来ることを願うしかない。


「私のオープニング、そしてドロー!」


 ベルジアが引いたカードと手札のカードを見合わせると、少しだけ眉が動いたように見えた。 表情も先程よりも険しくなっており、どうやらあまりいい手札ではなかったようだ。


「ならば仕方ない。 プラポレーションタイム。 私はコストを8支払い「カゼマキリザード」、コストを5支払い「鎧竜」、コストを8支払い「ジャイアントドラゴン」を召喚する!」


『モンスター:カゼマキリザード レアリティ桃 コスト8

 種族:竜族

 ATK 14 HP 12』


『モンスター:鎧竜 レアリティ 紫 コスト5

 種族 竜族

 ATK 10 HP 25』


『モンスター:ジャイアントドラゴン レアリティ 桃 コスト8

 種族 竜族

 自分フィールドのモンスターをリリースする度に体力を5増やす。

 ATK 26 HP 5』


 ベルジアが出したモンスターはそれぞれ種類が全く異なっていた。 しかし竜族であるのと、ステータスはそこそこ高いというのは間違いなかった。


「そして私はここでスキルを「ジャイアントドラゴン」に対し発動する! 弱肉強食ラウ・オブ・ザ・ジャングル!」


 そのスキルが発動すると、カゼマキリザードと鎧竜が急に地面にひれ伏せたかと思いきや、ジャイアントドラゴンがそれを一口で補食した。 そしてその食べたモンスターの生々しい血液を口から垂れ流し、雄叫びをあげる。


弱肉強食ラウ・オブ・ザ・ジャングルはモンスター1体に対し、すべてのモンスターの攻撃力を渡す。 そしてジャイアントドラゴンの効果により、体力も増幅する! いけ!ジャイアントドラゴン! その名に似つかわしくない憐れな竜を倒せ!」


 ジャイアントドラゴンはヤマタノオロチに対してその巨体で押し潰そうするが、そうはさせまいとヤマタノオロチも対抗して、ちょっとした大怪獣バトルが繰り広げられるが、攻撃力はジャイアントドラゴンの方が上なので、ヤマタノオロチはそのまま押し潰されてしまった。 大怪獣バトルが終わり、俺のライフコアも「31」となってしまった。


「私はクールタイムに入り、エンディングを迎える。」


 そしてエンディング宣言をしたので、ファイアーコロシアムの効果が互いに発動し、ライフコアが5ずつ減る。


「ちっ、厄介な奴は消えたが、まだ足りない・・・私達は完封しなければ、上には持ち上がれないのだ。 このような領地では、まだ足りないのだ。 もっと大きくしていき、いずれはこの国をも統一出来るくらいの強さを持たなければならないのだ!」


 その向上心は買ってやろう。 だけど


「お前がやろうとしているのは、人の上に立つことだけしか考えていないものの戯言だ。 そんなものでは国家統一はおろか、自分達の領地の人間すら付いていかないぞ。 その現状が今のアリフレアだ。 彼女は親に捨てられ、身寄りの無いところで少年達に拾われた。 だが彼女の待遇なんてものはそこには無かった。 これは守るべき民を守れていない、あんたら領主の落ち度なんじゃないなか?」

「先ほども言っただろう。 領民を一人一人見ている時間が惜しいのだ。 私達は、先に進まねば、また落ちていくだけなのだから!」

「・・・・・・・・・それがお前の、領主としての答えなのかよ・・・」


 何故だろう。 俺にとっては流石に関係ないことだと腹を括りたかった。 こんなことに関わったところで、なんのメリットにもなりゃしないと、勝手に思っていた。


「そんな考え1つで、領地のみんなを踏み台にするような答えしか、導き出せなかったのかよ。」

「導き出したは正しくない。 「みな同じことをしている。」と言ってもらいたいものた。 領地を得るために必要なものはなんだ? 力だ! 力こそが、この世界を生きる術なのだ。 それ以外は糧にしかならんよ!」

「・・・本当に嫌いだ・・・」

「なんだと?」

「本当に嫌いなんだよ。 そうやって自分が強くなるためだったら、他人を蹴落としていいって言う・・・その非人道的な考え方がさぁ!」


 そう俺は怒りを露にする。 この事は昔からずっと思っていたことだ。 平和だなんだと言いながら、地球のお偉いさんとか、大企業の成功者とか、そう言った、上に立った()()の人間の戯れ言が本当に嫌いだった。 個人的な見解ではあるけれど、誰かのためにやっているとは言っているものの、実際にはなにも解決なんかしてくれていない。 上下関係なんて言うちゃちなものじゃない。 地位のレベルの人間のみで絆を紡いで、それ以下の人間を切り捨てるかのような、ただ弱いものを喰っていくそのやり方が、ニュースなんかを見ていて本当に嫌気が差していた。


 だからこそ、ベルジアの言ったことは間違ってはいない。 領地制度を詳しく知らないから特に何かを言うつもりはない。 だが個人的には、俺は怒りたかった。 アリフレアの事を考えれば尚更だった。


「そうやって本当に困っている人間を全く見向きもせず、助けも出さず、ただ朽ちるのを待っているような人間を! 自分達だけなんとかなればいいと思い上がっているその考えを! 俺は! 反吐が出るほど嫌いなんだよ!」


 俺の怒りの炎はこのコロシアムの炎よりも熱く、高く燃え上がっている。


 そしてそれに呼応するように、俺のデッキの一番上のカードが光始める。 どうやら「怒り」に関する定義は、相手に対しても、自分に対しても有効のようだ。

 あぁ、神様。 俺はこの世界での生き方を。 これからどうしようか、決めましたよ。


「そこまで言うなら見せてやる! 本当の純粋な力って奴をな! 俺のオープニング! そして! 『作られた引き(クリエイトドロー)』!」

現状

ベルジア ライフコア 36

ジャイアントドラゴン


清司 ライフコア 26

なし


ここで描いている主人公の言葉ですが、別に誰がどうと言った話ではありません。


個人名を出していないからいいとは考えてはいませんが、危うさはあるのは自覚しています。


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