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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第一の章 今の世界を知る
13/262

領主達の想い

カードバトルの開始と同時にダイスが振られる。 俺が「91」 ベルジアが「74」となり俺が先攻となった。


「俺のオープニング。 そしてドロー!」


先攻は最初の攻撃は許されない。 なので最初は様子見として、モンスターを出すことにした。


「プラポレーションタイム。 俺はコストを7支払い、「サーカス団のピエロ」を召喚!」


登場したのはボールに乗った仮面のピエロだった。 かなり普通の感じではあるが能力を見て、入れることを決めた。 とはいえ、今は様子見の段階なので、今回はここまでとする。 この地点でまだまだやれることはあったが、一度幕引きとさせてもらう。


「俺はクールタイムに入り、エンディングを迎える。」

「私のオープニング&ドロー。」


さて、奴はどんなカードで攻めてくる?


「プラポレーションタイム。 私はコストを12支払い、「バーストドラゴン」を召喚する!」


『モンスター:バーストドラゴン レアリティ 桃色 コスト 12

種族 竜族

ATK 18 HP 24』


出てきたのは赤き竜の姿だった。 カードの記載を見る限り、効果がない代わりにステータスが高いのか。


「さらに私はコストを4支払い、「騎乗兵」を召喚し、バーストドラゴンの装備扱いとして、騎乗をする!」


『モンスター:騎乗兵 レアリティ水色 コスト 4

種族 衛兵

このカードは「竜族」または「獣族」の装備カードとなり、このカードを破棄することで、体力を半分回復させ、モンスターを残す。

ATK 4 HP 9』


騎乗兵はバーストドラゴンに跨がり、まるで竜騎士のような立ち振舞いをしていた。 なるほど、モンスター同士の組み合わせによっては、有効的に使えるのか。 これはいいヒントをもらった。


「コンバットタイム! 行け! バーストドラゴンよ! そのおどけたピエロを落としてしまえ!」


飛んできた竜になす術なく、ピエロは破壊され、攻撃力と体力の差分である「6」が引かれ、俺のライフコアは「94」となった。 だが俺だってただじゃやられない。


「「サーカス団のピエロ」の効果! 戦闘によって破壊されたピエロは、ボールにその魂を憑依させる!」


『モンスター:サーカス団のピエロ レアリティ 紫 コスト7

種族:芸人

このカードが戦闘で破壊された場合、「サーカスボール」として、体力を半分で再度召喚される。

ATK 9 HP 12』


ピエロは倒されてしまったが、その代わりにボールに顔がついた状態で残ることとなった。普通に考えればホラーだが、ここはバーチャルな世界なので、そのホラー感も必要だ。


「上手くモンスターを残したようだな。 私はクールタイムに入り、エンディングを迎える。」

「俺のオープニング。 そしてドロー!」


確かにモンスター事態は残すことが出来た。 だが相手のモンスターのコンボによって、今やあの竜を落とすのに一苦労起きそうだ。 サーカスボールだけでは心許ないが、今の手札では手の打ちようがない、けどやりようはある。


「プラポレーションタイム! 俺はコストを3支払い、「リトルデビル」を召喚! 更に自身の効果により、俺はデッキに眠る「リトルデビル」を1体、手札に加える!」


『モンスター:リトルデビル レアリティ 水色 コスト 3

種族 悪魔

「召喚時」山札にある「リトルデビル」を1体、手札に加えることが出来る。 その後山札をシャッフルする。

ATK 4 HP 4』


これはいわば山札の圧縮とデッキシャッフルの両立をしているカードだったりする。 元いた世界ではカードゲームが進化するにつれ、こう言った効果も普通になっていく上に、「それは当然のやり方」みたいな感じで、テキストも省略されるけれど。 この世界にまだその概念が無いのか、しっかりとテキストに記されているのは、問題を起こさないのでありがたかったりする。 AI領域なのでその辺りはしっかりしてもらわないと逆に困るが。


「さらに俺は7コスト支払って、魔法カード「表裏一体の織り成す奇跡」発動!」


『魔法カード:表裏一体が織り成す奇跡 レアリティ 銅 コスト 7

自分フィールドと手札の同名モンスター1体ずつ捨て場に送ることで、カードを2枚ドローし、その後手札からモンスターを1体召喚する。 ただしこの効果で召喚したモンスターのステータスは半分になる。』


「俺は今出ているリトルデビルと手札のリトルデビルを捨て場に送り、カードをドロー。 そして手札より「エクステンドガーディアン」を召喚する!」


『モンスター:エクステンドガーディアン レアリティ 銅 コスト9

種族 土族

このモンスター以外のモンスターが攻撃対象になった時、代わりにこのモンスターが攻撃を受ける。

ATK 14 HP 40』


エクステンドガーディアンは簡単に言えば壁役だ。 他のモンスターの代わりに自分自身で肩代わりする。 ただし、今回の場合は召喚した方法が「カード効果による召喚」になるので、魔法カードの効力は受ける。 そのためステータスが半分になるのは仕方の無いことだ。 それに1回だけならばバーストドラゴンの攻撃は耐えれるし。


「更に俺はコストを5支払い、「ハッキングバグ」を召喚する!」


これでモンスターは3体。 バーストドラゴンを倒すことは敵わないが、相手もこちらの効果が厄介な以上、下手に攻撃も出来ないだろう。


「コンバットタイム! 俺は3体のモンスターでバーストドラゴンを攻撃!」


3体の俺のモンスターは一斉に攻撃をかける。 だがしかし、竜の討伐とまではいかなかった。


「ふん。 いくら数を揃えようが有象無象ではこの竜は倒せんぞ。」

「そんなもんは百も承知だっての。 確かに人は竜には勝てないが、力以外での勝ち方なら人だって勝てるかもしれないだろ?」

「それは今のこの現状のことを示しているのか?」


おっと、そこまでは意図していなかったけれど、向こうにとってはそう見えるのか。 カードバトルを通じて互いの意志疎通ができる。 そんなアニメのような世界を今この場では受け付けているのか。 AI的な考え方かもしれないけれど。


「我々とて、本当に民を見捨てている訳ではない。 そうでなければもっと多くの人間が死んでいる。」

「今の現状じゃ満足してないから領地を大きくするって考えなのは理解してやるけれど、だからってやり方がせっかちなんじゃないか?」

「後々の事を考えれば今は我慢して貰う他ない。」


領地問題に関してはあまり関心を持っていなかったので、元々どういった形で領地を増やしていくのかは知らないが、どうも煮え切らない部分が出てくる。


「もう攻撃は終わっただろ? 早くこちらに手番を回せ。」

「ただの自己中じゃないだけましか? 俺はクールタイムに入り、エンディングを迎える。」

「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム、私はコストを5支払い「虚偽を語るワイバーン」を召喚する。」


『モンスター:虚偽を語るワイバーン レアリティ 紫 コスト5

種族 竜我族

『召喚時』自分フィールドに「騎乗兵」がいる場合、このカードに装備を変更する。

ATK 9 HP 8』


召喚されたワイバーンに、すぐに移動をし始める騎乗兵。 ワイバーン自体はそんなに大きくないはずなのだが、何故か体に張り付くように乗っているのだ。 しかしステータス的にワイバーンの方が劣るはずだ。 騎乗兵を残したい理由かもしれないとは言え、それでは体力の少ないバーストドラゴンを狙われて、大ダメージな上に、バーストドラゴンは消えてしまう。 戦略ミスか手札にいいカードが揃っていないのか。 いずれにしても相手のやり方なので口は挟むつもりもないが。


「更に私はコストを3支払い、装備カード『鋭利な入れ牙』をバーストドラゴンに装備させる。」


『装備カード:鋭利な入れ牙 レアリティ 水色 コスト 3

装備したモンスターの攻撃力を3上昇させる。 種族が『竜族』の場合、攻撃力を6上昇させる。』


純粋に攻撃力をあげる装備カードではあるが、一例を含めたらかなりの強みになるだろうという思惑だが、やはり付けるモンスターを間違えているような気がするのはどうなのだろうか?


「私達も元々はただの領地の人間だった。」

「?」

「それをこうしてコツコツと積み重ね、ようやく掴み取った領主という地位。 小さいだけで相手にされることがまず少ないこの現状から打開するためには、より力は強大でなければならない。」


自分語りは構わないが、今はカードバトルの方に集中をしてもらいたいところだが、奴の話を聞いていて、それなりに苦労はしているのだろうと、知らないながらに感じた。


「コンバットタイム! バーストドラゴンでまずエクステンドガーディアンに攻撃!」


バーストドラゴンは先程手に入れた牙を使って、エクステンドガーディアンの上半身を噛み砕いた。 そしてエクステンドガーディアンは足元から崩れ、俺のライフに直撃するライフコアの残りは「90」。 そして


「ワイバーンよその不気味に笑うボールを破壊せよ!」


ワイバーンも同じ様に攻撃を加え、更に俺のライフコアは減り、「87」となる。


「クールタイムに入り、私はエンディングを迎える。 力は絶対的な物を与えてくれる。 例え領地の人間を踏み台にしようとも、やり遂げなければならないのだ。」


奴の想いは分かった。 分かった上で、やはりそれだけではいけない。 俺はその考えを変えることを目的に、この世界で生き抜くと決めた。 まずは手始めに目の前の男にそれを分からせなければならない。


「俺のオープニング、そしてドロー!」

現状

ベルシア 98

虚偽を語るワイバーン(騎乗兵)

バーストドラゴン(鋭利な牙)


清司 ライフコア 87

ハッキングバグ


2021/2/4 リトルデビルのステータスが表記されていなかったので、書き出しました

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