表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第二の章 世界を回る
117/262

零斗の実力

「拙者はコストを7つ支払い、魔法「疑似手札」を発動するで御座る。」


『魔法カード:疑似手札 レアリティ 紫 コスト 7

 このカードが発動してから3ターンの間、自分の手札の枚数は「0枚」として扱う。 ただし自分はドロータイム以外でドローが出来ない。』


 本来ならばこのようなカードを使う利点など無いで御座るが、拙者の山札の中は、そのほとんどが「手札が0枚の時に」効力を発揮する。 まあ拙者の場合、手札に加えることはあまりしないで御座るから、このようなカードが無いと、すぐに負けてしまうので御座る。 先手を取ったのでこれ以上は何も出来んで御座るし。


「休憩時間に入り、終戦するで御座る。」

「訳の分からん言葉を使いやがって。 俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」


 どのような立ち回りで来るで御座る? ほとんど代償を支払わずに召喚した孤高の新衛兵の体力は21。 モンスター1体のみでの処理は苦しい筈で御座るよ。


「はん。 自分の持ってる手札を無くすようなことをして、しかも最初以外のドローが出来ないだって? なんでそんなに自分を苦しめる? 気楽に行こうぜ、気楽に。」


 挑発か本心か。 どのみち拙者の心を乱そうとしているのは間違いないで御座るな。 あまり意味が無いようにも感じるで御座るが。


「俺はコストを5つ支払い領域カード「お金の雨(マネーレイン)」発動!」


『領域カード:お金の雨(マネーレイン) レアリティ 紫 コスト5

 このカードが展開されている限り、自分はドロータイム時、カードを2枚ドローする。』


 そうしてなにかが振ってきた。 お金で御座る。 それもお札が振ってきていたで御座った。 もちろん手に直接触れれる訳ではない。 しかし手札を増やす領域で御座るが。 手札が増えるということは、それだけ戦略の幅が広がるということ。 故に厄介で御座るな。


「ははは! お前が貧乏してるなら、俺はそれの上を行くだけだ! 下があるから上がある! 上に立てれば下が見える! 俺は上に立つ人間になるんだよ! ははは!」


 やはりこの男、忠誠心どころか、あまりにも考え方が自己中心的で御座る。 このようなものが上に立つ国などすぐに滅びそうで御座るな。 いや、そもそも上には立てぬか。


「俺はコストを9つ支払い「黄金車(ゴールドカー)」を召喚!」


『モンスター:黄金車(ゴールドカー) レアリティ 桃 コスト9

 種族 機械族

 このカードは攻撃宣言出来ない。

 このカードが戦闘で破壊された時、手札の「黄金」と名のついたモンスターをコストを支払わずに召喚する。

 このカードが効果で破壊された時、カードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てることで、ライフコアを5回復させる。

 ATK 6 HP 20』


 下から出てきたのは、全体が金色で覆われている車で御座った。 しかしこう見てみると、今の言葉で言えば「悪趣味」というもので御座るな。 拙者は服などにあまり拘りはないので御座るが、こればかりはさすがにないでござるよ。


「いつか俺はこれに乗りながら女どもを侍らすのが夢なんだよな。 その一歩がそこにあると考えると・・・へへへ。 ガキは対象外だが身の回りの世話でもしてもらうとして、あっちの女はいいなぁ。 ローブで身体を隠しているんだろうが、隠しきれてない部分がなんとも・・・」


 なにも聞いていないのに饒舌になる目の前の男。 これは随分と嫌な男に目をつけられたで御座るよ。 セイジ。


「これから楽しみだぜ。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」


 攻撃もモンスターもそれ以上は出してこぬか。 どうも拙者の事を舐めておるようにも見える。 領域の外にいるセイジを見れば、拙者の思いが通じたのか、首を横に振るばかりであった。 どうやら怒りよりも呆れの方が勝っているようで御座った。 確かに汝は拙者と会う前に色んな人を見てきたのだろう。 故に相手の力量は一番分かる筈で御座る。 そしておそらくあれは「口先だけでそんなに強くない」という意味で御座ろう。 ならば遠慮などは要らぬで御座るな。


「拙者の開戦、そして山札から引く。 準備期間に入る。」


 ・・・うむ、よいカードが来てくれた。


「拙者はコストを6つ支払い「傭兵団の給仕」を召喚するで御座る。」


『モンスター:傭兵団の給仕 レアリティ 紫 コスト 6

 種族 衛兵

 このカードが自分フィールドに存在する限り、相手のエンディング時、自分のフィールドのモンスター全てのHPを3回復させる。

 ATK 5 HP 12』


 名前に似合わぬ給仕姿の少女が場に現れる。 このカードが顕現したのはごく最近、それもセイジ殿と出会う前では絶対に出ることの無かった自己回復の効果。 これも心境の変化か。 そんなことを感じつつ、拙者は攻撃を仕掛ける事にした。


「戦闘開始! 新衛兵で黄金車を攻撃! さらに拙者はコストを4つ支払い、先ほど捨て場に送った魔法カード「石投擲」を発動するで御座る。」


『魔法カード:石投擲 レアリティ 水色 コスト 4

 このカードが捨て場にあるとき、相手のモンスター一体に3のダメージを与える。』


 その効果を使った時に、捨て場を繋ぐと思われる陣が現れ、そこから小石と呼ぶには大きすぎる石が投擲され、車に当たる。


「うわぁ! 何て事しやがる! 弁償して貰うぞ!」

「そのようなことを気にするでないでござるよ。 どのみちその車は壊れるで御座るからな。」


 黄金車にはどちらで破壊しようとも、それなりに大きい利点が相手に与えられるのは百も承知。 だがその程度で怯む程拙者は軟弱ではない。 攻撃をしてこないとは言え、そのままにしておくのも気が引ける。 なので破壊をすることにした。 「石投擲」のダメージもあるため、ライフコアにもダメージは入る。 拙者もセイジ殿同様にあまり一撃の重たさを重んじておらぬ。


「ちっ! しかしまあいい。 「黄金車」の効果! 戦闘によって破壊された事により、俺は手札から「黄金船(ゴールドシップ)」を召喚させてもらうぜ!」


『モンスター:黄金船(ゴールドシップ) レアリティ 銅 コスト14

 種族 機械族

 このカードは攻撃を行う事が出来ない。 自分のプラポレーションタイム時、手札を1枚捨て場に送ることによって、相手に5のダメージを与える。 この効果を使う度に、ダメージが5上昇する。 ただしこのカードでライフコアを0にしても、勝利にはならない。 勝利にするためには相手のライフコアに更にダメージを与えなければならない。

 ATK 3 HP 30』


 ふむ、転んでもただでは起きぬか。 しかも手札を捨て場に送る効果となれば、拙者と同じように捨て場にて効果の発動させる札があるやもしれん。 傭兵団の給仕は攻撃するためのものではない。 手札の1枚も、まだ残しておきたいで御座る。


「休憩時間に入り、拙者は終戦するで御座る。」

「俺のオープニング、そして2枚ドロー! プラポレーションタイム! くくくっ。 こいつのカードの恐怖を教えてやる。 俺は手札を3枚捨て場に送る! それによって5、10、15のダメージ、合計30ダメージを受けて貰うぜ!」


 船がいきなり発光しだし、眩しくて目を開けていられなくなる。 そしてその光が無くなったかと思えば、拙者の心臓の代わり核の数字が「66」にまで減っていた。 奴の戦い方はおそらく効果による障害攻撃。 それもベルジアよりも特化しているものに御座る。 これは長引かせると、面倒になってしまうで御座るな。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「拙者の開戦、そして山札から引く。 準備期間に入る。」


 そろそろ「疑似手札」の効果が切れるで御座る。 では拙者も、隠し球を出すとするで御座るな。


「拙者は代償を9つ支払い「報道傭兵 ヒサメ」を召喚。」


『モンスター:報道傭兵 ヒサメ レアリティ 桃 コスト 9

 種族 衛兵

 手札が0枚の時、自分の山札の上を確認する。 確認した後に、そのカードを上か下に入れ直す。

 ATK 10 HP 15』


 これで自分が次に引く札をを確認した上で、そのまま引くか、別の札にするかを選べるということだ。 しかし今は確認も出来ないので、今回は戦闘のみとさせてもらう。


「さらに拙者はコストを7つ支払い、「鉤爪傭兵 タスク」を召喚。」


『モンスター:鉤爪傭兵 タスク レアリティ 紫 コスト 7

 種族 衛兵

 手札が0枚の時、このカードは戦闘を2度行える。

 ATK 10 HP 7』


 あやつの兵は攻撃が出来ないだけで、効果が恐ろしい。 だがこちらの兵が破壊されないのならば、一方的とは言わないが勝てる見込みはある。


「戦闘開始! タスクで黄金船を攻撃!」

現状

警備員 ライフコア 95

黄金船

お金の雨


零斗 ライフコア 66

ヒサメ

新衛兵

タスク

傭兵団の給仕

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ