厚き壁
『モンスター:キーパーザ・ロックウォール レアリティ 銀 コスト 15
種族 岩石族
このカードはコストの他に「ローキーパー」、「ハイキーパー」を捨て場に送ることで、それぞれの効果が発動する。
「ローキーパー」を捨て場に送って召喚した時、カードを1枚ドローし、その後次に使う魔法カードのコストを5つ減らして使用できる。
「ハイキーパー」を捨て場に送って召喚した時、 このカードのコスト以下のモンスターに5ダメージを与えて、このカードの元々の攻撃力は倍になる。
ATK 16 HP 40』
出てきたのは岩の壁、ではなく、その壁から顔が、手が、足が出てきた。 そして雄叫びと共に現れて、ハッキングバグとピエロにダメージを与えた。 ハイキーパーを残していた理由はここにあったか。 しかも攻撃力が倍になるということは、ハッキングバグを狙われたら「31」の大ダメージとなってしまう。 逆を言えば、「カーテン・ザ・マント」を羽織っているスティールにはまず攻撃がいかないという事だ。 「カーテン・ザ・マント」を装備したモンスターは、自分が攻撃対象になった時、その攻撃を1度だけ無効化出来る。 となれば狙われるのは必然的にピエロになる。 一気に形勢を逆転されたか。
「コンバットタイム。 私はキーパー・ザ・ロックウォールでハッキングバグを攻撃。 この瞬間、私は魔法カードを発動する。 そしてロックウォールはローキーパーを捨て場に送って召喚されたので、魔法カードのコストを減らす。 私が使用するのは、「鉄変異」! コストは5なので、ノーコストとなる!」
『魔法カード:鉄変異 レアリティ 水色 コスト5
岩石族の戦闘時、このカードを使用したコンバットタイム中。 攻撃力が10上がる。 このカードを使用した次のコンバットタイム時、自分は攻撃宣言が出来ない。』
攻撃力をあげる魔法カード。 扉が開かれた先にいるロックウォールは鋼の塊と化し、まさしく「鉄壁」といわざるを得ない存在となっていた。 ハッキングバグなど、目の前に見えているかも分からないほど小さくなっている。 そんなハッキングバグごと地面に拳を下ろした。 その衝撃は凄まじく、こちらにまで届いてしまう程だった。
「う、ぐあぁ!」
ダメージ「41」。 体力の半分近くを持っていかれてしまったこの攻撃に、俺も衝撃が大きすぎる程に食らった。
「クールタイムに入り、私はエンディングを迎える。」
「・・・流石は国境を守りし番人って事か。 コンボがかなり出来上がってるじゃないか。」
「我々もただ通すためだけにいるのではない。 我々を越えなければ、多くの困難には立ち向かえないという暗示も入っているのだ。 故にカードバトルで、手を抜くことなどはしない。」
「へへっ。 本気で面白くなってきやがったぜ。 仮に負けたとしても、簡単には負けたくないね。」
「・・・足掻くなとは言わないけれど、この状況下でなにが・・・」
「忘れて貰っちゃ困るね。 「ハッキングバグ」の効果により、このカードを破壊したモンスターはエンディングに入った瞬間から、毎ターン攻撃力が5下がる。」
「その程度なら問題はない。 攻撃力は下がろうとも、この強靭な壁を突破するのは容易ではないぞ。 さぁ、どうする?」
「やってやるさ。 突破してみせるぜ! 俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム!」
とは言ったものの、実際にあの状況を打破できる程のカードは今はない。 俺が検査員に勝つには「一度きりの開閉扉」の領域カードを破壊するのが一番いいんだが、俺のデッキには領域カードを単体で破壊するカードが入っていない。 特に気にすることはないと考えていた領域カードの存在が強力なものだと、改めて思いしらされた。 ならば敵を倒す他無い。 だが純粋な攻撃で倒せないなら別の方法で破壊するのみ。
「俺はコストを10支払い、「ウィークリーポイント」を歴戦の戦士に使用する。 これにより歴戦の戦士は戦闘したモンスターをダメージ計算をしないで破壊することが出来る! コンバットタイム! 行け! 歴戦の戦士! ロックウォールを切り砕け!」
開閉扉が開き、剣を構えて一気に振り下ろされて
「私はコストを6つ支払い、インタラプトカード「分解粉砕」を発動! 対象をロックウォールに使用する!」
『魔法カード(インタラプト):分解粉砕 レアリティ 紫 コスト 6
自分フィールドの岩石族1体を選択する。 体力を半分にすることで、効果による破壊を無効化する。』
歴戦の戦士が切ったと思ったが、消えたのは半分の岩だった。 そしてまだロックウォールは残っていた。 効果による破壊が出来なかったか。
「ま、それくらいは想定内だよな。 戦闘破壊が無理なら効果破壊に移るだろうし。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」
「考えやすい事だが、人はそんな簡単には切り替えられないものさ。 私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 私はコストを9つ支払い、「シャドーガーディアン」を召喚。」
『モンスター:シャドーガーディアン レアリティ 桃 コスト 9
種族 岩石族
このカードは戦闘を行えない。 相手はフィールドに存在するこのカードを攻撃、効果の対象に選択できない。
フィールドに存在する「ガーディアン」と名のついたモンスターが戦闘、及び効果で破壊された時、このカードをフィールドから捨て場に送ることで、対象となったモンスターを、攻撃力と体力を半分にして、フィールドに再度召喚する。 ATK 2 HP 5』
対象を選べない復活カード。 しかも厄介なのはこれによってキーパー・ザ・ロックウォールにかかる「ハッキングバグ」の効果が無くなってしまうことにある。 まあ、召喚で捨て場に送った2体の効果も無くなるから、それはそれでいいんだが。
「コンバットタイム。 ロックウォールで「サーカス団のピエロ」に攻撃! 「ハッキングバグ」の効果で攻撃力は下がるが、それでも「27」。 そして君のピエロは先ほどのダメージも相まって「7」になっている。 よって20のダメージとなる!」
それくらいならまだ大丈夫だ。 実際はセーフティラインまで危ういのだが、それを考えてしまったらこの戦いに勝てない。 そしてロックウォールがピエロを倒していった。
「サーカス団のピエロの効果! このカードが破壊された時、攻撃力、体力を半分にして「サーカスボール」として召喚される。」
「今のこの場では逆効果ですね。 クールタイムに入り、私はエンディングを迎える。」
「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
今俺のフィールドには3体のモンスター。 「カーテン・ザ・マント」を装備したスティール、サーカスボール、歴戦の戦士。 攻撃だけなら歴戦の戦士で破壊は出来るが、戦闘ダメージは入らないし、「シャドーガーディアン」の効果でロックウォールは復活する。 攻撃が1体だけというのは本当にキツい。 しかも俺のモンスターも5体以上は置けない。 モンスターも慎重に召喚しなければならないが・・・ ん。 このカード・・・
それを見て、俺は再度手札を見る。 今は無いがあのカードが来れば・・・
「・・・行けるか・・・これなら!」
「・・・なにを思い付いたのかは分からないですが、この鉄壁を破れますか?」
「破ってやるさ。 まずはこいつを出して下準備と行かせて貰うぜ! 俺はコストを9つ支払い「エクステンドガーディアン」を召喚!」
そうして出てきたエクステンドガーディアン。 出したのも随分と久しぶりに感じるぜ。
「エクステンドガーディアン・・・あなたもそのカードを出したのですか?」
「まさか他にも「ガーディアン」モンスターがいるとは俺も思ってもいなかったがな。 そしてあんたが一番分かるはずだぜ。 こいつのモンスター効果を。」
「・・・こうして敵対するとは、思っても見なかったですがね。」
「さてと、随分とライフコアを削られちまったし、ここから反撃開始だ! コンバットタイム! 歴戦の戦士でロックウォールを攻撃!」
扉が開かれ、ロックウォールと対峙、そしてロックウォールを今度こそ一刀両断する。 だがダメージはない。
「シャドーガーディアンの効果! このカードをフィールドから捨て場に送り、ロックウォールを捨て場から召喚する。」
そして復活をしてきたロックウォール。 あいつを倒さない限りは相手のライフコアは減らないか。
「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」
現状
検査員 ライフコア 79
キーパー・ザ・ロックウォール
一度きりの開閉扉
セイジ ライフコア 32
怪盗ハンドスティール
サーカスボール
歴戦の戦士
エクステンドガーディアン




