みんなでデッキ構築
『装備カード:クリアリングブラシ レアリティ 水色 コスト3
このカードを装備した時、相手の装備カード、もしくは領域カードを全て破壊する。 そして破壊したカードの枚数、装備したモンスターの攻撃回数を増やす。』
『装備カード:死者の札 レアリティ 銅 コスト10
自分の捨て場のモンスター1体を選択し、このカードの効果として扱う。 このカードが捨て場に送られた時、このカードの効果として選んだモンスターを、コストを半分支払って召喚することが出来る』
『領域カード:パラレルフューチャーホール レアリティ 紫 コスト 7
このカードが展開されている限り、自分は召喚したモンスターを自分の次のプラポレーションタイムまで捨て場に送る。 そしてその自分のプラポレーションタイムで戻ってきたモンスターの体力分、自分のライフコアを回復する。』
『魔法カード:異世界者達の宴 レアリティ 銅 コスト12
自分のデッキ、捨て場からそれぞれ同名モンスターをコストを支払わず召喚する。 但しこの効果で召喚されたモンスターはコンバットタイム時、攻撃が出来ず、破壊された時、ライフコアに3ダメージが入る。』
『モンスター:キャッチスパイダー レアリティ 紫 コスト7
種族 昆虫族
このカードが捨て場にあり、自分フィールドにモンスターが存在せず、相手フィールドにのみモンスターが存在するとき、捨て場から召喚することが出来る。 但しこのカードの効果は1度しか使えない。
このカードが戦闘で破壊された時、戦闘してきたモンスターを「防火繭 このカードが破壊された時、自分はライフコアを6回復し、相手はカードを1枚ドローする ATK 3 HP 24」としてフィールドに残す。
ATK 6 HP 5』
零斗さんとの戦いの後のパック開封だったので、どんなものが来るかと期待していたのだが、あまりいいのは引けなかったみたいだ。 まあこれといって困ってはいないがな。
徐々に俺のデッキも完成形になりつつある。 完成形と言っても、まだどんなカードが出てくるか分からないし、これで終わりだとも思っていない。 だけど自分のデッキには代わりはない。 大切にはしていこうと思っている。
朝食を済ませ、ドーホース達を荷車に繋げて、今回の目的距離までを走って貰うようドーホース達に頼んでから、荷車に乗って出発させた。 ヨコッコ達は屋根の上に乗っかる形で俺達と同行している。何かあったら知らせてくれるだろう、
そんな中で俺はやってみたいことがあった。 それはみんなのデッキの調整風景を見ることだ。 普段どんな風に作っているのかを知ることで、互いのデッキの把握にもなるし、新しい発見があるかもしれない、というのが見解的な物だ。
あの地図の縮小具合だとかなりの距離を走行する筈だから、その間にこうしてみんなで輪を作ってデッキを作るのは、ちょっとした目標だった。 まあAI領域にいるから、あんまり意味は無かったりするが。
そんなわけで見ていくわけだが、優先的に見るのはアリフレアである。 この子は色々と知識が少ないので、手を加えるというよりも、自分である程度はデッキに振れて貰いたいという想いも込めている。
「アリフレア、その魔法を入れると、他のカードの妨げになっちゃうから、今回は入れなくても大丈夫だよ。」
「そ、そうなのです、ね。 そ、それでは、このカードで・・・」
なんだかんだで俺はアリフレアには甘くしてしまうような気がする。 まあ妹を持った感覚とでも言えばいいのだろうか? 辛い想いをしてきたなかで、精一杯生きてきた彼女の見返りになれればと、俺が勝手に思ってるだけだしな。 その辺りをアリフレアはどう思っているのかまでは・・・さすがに分かりかねるが。
アリフレアのデッキが見終わった頃に、ゼルダのデッキを見ようと思ったら、ゼルダは既にデッキを構築が終わっているように見えた。 まあ、実際にバイザーを着けていないので、終わったんだろうなって言うのは分かるんだけどさぁ。
「ゼルダ、ちょっとデッキを見てもいいか?」
「別に構わないよ。 ボクのデッキはもう十分だし。」
そう言っているゼルダにため息を付きながら、ゼルダのデッキを一通り見てみる。 するとやはりというかなんというか、やっぱり分かってないんじゃないか?というカードの組み合わせが出てきた。
「ゼルダ、このカードとこのカードなんだけど」
『モンスター:チーターハンター レアリティ 桃 コスト 8
種族 獣族
このカードがモンスターを戦闘破壊した時、もう一度攻撃できる。 但しこの効果は1度しか行われない。
ATK 10 HP 7』
『装備カード:爪の弾丸 レアリティ 紫 コスト 6
このカードを装備したモンスターと戦闘を行う場合、相手のモンスターをダメージ計算を行わずに破壊する。』
「うん。 そのモンスターに装備させれば、体力の高いモンスターでも気にしないで破壊できて、もう一回攻撃が出来るって強いですよね。」
「違う。 これの破壊判定は「戦闘による破壊」じゃなくて「効果による破壊」だ。 爪の弾丸の装備効果で破壊するわけだから、戦闘による破壊の判定じゃない。 だからチーターハンターに装備すると逆効果になって、チーターハンターの効果が無力化されるんだよ。」
「うえ!? そんなことってあるんです!?」
ゼルダは驚いた表情をしている。 うん、そうなるのは分かる。 自分の考えていたコンボがこうして第三者に潰されるのは誰よりも悲惨だからだ。
「まあ、こんなの1回読んだくらいじゃ分からないし、実際に使ってみても分かりにくいからな。 そう驚くのも無理はない。 最悪チーターハンターに装備しなければ使えるカードではあるから、変に構築し直さなくても問題は無いけどな。」
「うーん。 ボク、もう一回カードを確認してみる。 また分かりにくいのがあったら、頼ってもいいです?」
「おう、頼まれてやるよ。」
そう言って最後の集団にかかろうとした時、ベルジアが戻したカードを見た。
『魔法カード:灰からの復活 レアリティ 桃 コスト7
自分フィールドのモンスター1体を捨て場に送ることで発動する。 捨て場に送ったモンスターのコスト以下のモンスターを捨て場から召喚する。 また捨て場に送ったモンスターの種族が「竜族」の場合、捨て場から召喚したモンスターに、捨て場に送ったモンスターの攻撃力の半分を上乗せする。』
「ベルジア、お前このカード入れないのか?」
「む? ・・・ああそのカードか。 わざわざフィールドから捨て場に送って、捨て場のコストの低いモンスターを出すと書いてあるが、そこまでして低いモンスターを出す意味があまりないと感じてな。 それに捨てなければならないと言う効果はデメリットであろう。」
「・・・それ本気で言ってるのか?」
そう言う俺に首をかしげるベルジア。 うーん、ベルジアは交渉戦術は上手いんだが、カードの事になるとてんでダメになるな。
「ベルジア。 これは立派な戦術に奴に立つカードなんだぞ?」
「そうなんスか?」
ベルジアではなくファルケンが食らいついたが、まぁ別にいい、説明する人間は多い方がいいからな。
「まず予め言っておくと、これの効果は、発動をする代償として、自分フィールドのモンスターを捨て場に送るんだ。 その後に捨て場の低いモンスターを召喚するって書いてある。 これはコストを支払わないで、モンスターの召喚を行える立派なカードなんだよ。」
「だが敢えて強いカードからコストダウンをさせる必要を感じないのだ。 理由が分からないな。」
「それなら実戦的に説明しよう。 例えばお前のスプレットレックスが、攻撃が出来ず、効果の対象に取れないと言う効果を受けたとしよう。 これじゃあただの壁になっちまう。 そこでこのカードの出番なんだ。」
「ちょっと待て。 貴殿は先ほど、「効果の対象に取れない」と自分で言ったではないか。 スプレットレックスは対象には出来ないぞ。」
「いや、そこがミソなので御座るよ。」
ベルジアのもっともな疑問に、零斗さんが説明に入る。
「確かにスプレットレックスはどんなカードの効果も受け付けないで御座る。 だがこのカードはカードの代償としてスプレットレックスを選んだので御座る。 これは効果によるものではないので選択は出来るで御座る。」
「えっと?」
「簡単に言えば「効果の対象として選んだ」んじゃなくって、「カードの発動条件のひとつ」として選んだんだ。 これを「リリースエスケープ」って言う、隙間をすり抜けるようなやり方があるんだよ。 ま、後は実戦でやってみて貰うしかないがな。 実際に強いと思うし。」
そう長々と話していると、馬車の動きが止まった。 目的地には着いていない筈だが、なにかのトラブルだろうか?
最後の戦術を考えて出すのに苦労しました。




