秋の風が彼女の笑顔を運んできた(200文字小説)
仕事が早く片付いた。
彼女にLINEして途中下車。そろそろ彼女も仕事が終わる頃。
彼女からの連絡はない。まだ仕事が終わらないのか…。
時間つぶしに立ち寄った施設のテラスへ出た。
風が気持ちいい。
ビールを注文して席に着く。
飲み終わって席を立つとスマホに着信。
『今終わりました』
『隣の施設でビール飲んでる』
『まだ居るんですか?』
『居るよ』
『行きます』
しばらくして彼女がやって来た。
秋の風が彼女の笑顔を運んできた。