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俺の特殊能力は無限コンティニュー〜ただし、HPは常に1だそうです〜  作者: ささかま
約2000回のコンティニュー編
2/7

俺に、専属サポーター(美少女)が付くそうです!

「思ってたより早かったねぇ」


 真っ暗だった視界が元に戻ると、目の前には白い部屋と1人の女の子。

語尾を伸ばすような、伸ばさないような微妙な喋り方をしたその子。

ひと言で言い表すなら「美少女」

いかにも異世界転生で仲間になりそうな、典型的ロリ巨乳の美少女。


「えーと、戻ってきたってことは、俺、さっきので死んだって事ですか?」

「そうだよぅ、意外と察しは良いんだねぇ」


 あ、それはどうも━━

……じゃなくて!

どうして攻撃された訳でもないのに死んでるんだよ、俺は!

実は『不可視の狼』みたいな存在から攻撃を食らってたとかなのか?


「おぅおぅ! 都合のいい脳ミソだねぇ」


 天使のような顔でケラケラと笑いながら、どぎつい煽りが聞こえてくる。

意外と毒舌だぞ、この子。


「じゃ、じゃあどうして死んだんですか!?」


 問い詰めながら、俺はとてつもなく嫌な予感がしていた。

……でも、そんなはずはないよな!? 違うって言って━━


「死因は『背伸び』だよぅ。 自爆ってこと! バカだねぇ」


 ……おめでとうございます、予感的中です。

そうだよなぁ、それ以外にダメージ受ける要素なんてなかったもんなぁ……。


「まぁまぁ、そう落ち込むなよぅ! えっと……」

「……田中です。 田中 太郎━━」

「あははっ! 平凡な生前にふさわしい、平凡な名前だよぅ!

 名は体を表すってやつだねぇ! あはははっ!」


……だから、なんでこんなに可愛い顔で、こんな強烈な煽りを決めてくるの……。


「っとと、ごめんだよぅ。 ボクの名前はチロル、田中専属のサポーターだよぅ」

「サポーター?」

「田中が死ぬたびに、同じ轍を踏まないためのサポートをするんだよぅ!

 よかったねぇ、これで田中のちっぽけな脳みそでも異世界を旅できるよぅ!」


 これまたどぎつい煽りをキメながら、チロルちゃんは満面の笑顔。

……あのー、耳栓とかないですか?

音声さえ聞こえなければ、天国みたいな状況なんですけど。


「そんなモンねぇし、失礼な事考えてんじゃねぇよぅ、田中ぁ!

 それより早く作戦会議しようよぅ! チロル、ノロマは大嫌いなんだよぅ」


 脳内情報ダダ漏れなんですけど!?


********************************


 こうして(顔だけは)可愛いサポーターに煽られながら、作戦会議を終えた俺は……


━━色々あって、なぜかオークの群れと対峙しています。

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