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俺の特殊能力は無限コンティニュー〜ただし、HPは常に1だそうです〜  作者: ささかま
約2000回のコンティニュー編
1/7

色々あって、死んだそうです

 死後の世界ってのは、随分といい加減らしい。


 色々あって死んだ俺の前に、長蛇の列。

係員の呼びかけに従って、最後尾にくっついてから5時間半。

疲れた表情の若い女が、椅子に座りながら俺と対峙。


「転生先での特殊能力なんですけどぉ、何がいいですかぁ?」


 気怠そうにそう告げる女。

唐突かつ今更すぎる説明だ。


 ……しかし、選べるのか。

それなら、パッとしなかった生前とは違う、華やかな━━


「あっ、華やかなのは選択肢にないっす」


 え、考えたこと全部聞こえてるの?

……ていうか、それなら「何がいい?」とか聞くなよ。期待しただろ。


「選択肢はぁ……2つっすね」

「何と何ですか?」


「りんごの早剥きとぉ」

「いやいやいや、ちょっと待ってください!

 ……ショボくないですか?」

「能力のランクは()()()()()に比例するんで」

「………」


 悲しい。

まさかこんな形で、今までの自分の人生を否定されると思わなかった。

……仕方ない、もう1つが良いものである事に賭けよう。


「あとは、コンティニューっすね」

「……はい?」


 えっと、聞き間違いですか?

なんか、随分とすごそうな能力が聞こえた気がするんですけど。


「死んだ場所で、すぐに生き返れるっていう能力っすけど?」

「やっぱりすごい能力じゃないですか!」


 意外と捨てたもんじゃないな、俺!

自分ではパッとしないと思ってたけど、まさかこんなに評価されるんなんて!


「もちろんそれd━━」


 「もちろんそれで!」と即答しかけ、思いとどまる。

死んだ場所、というのは現世での死んだ場所なのだろうか?

もし、何回も死の直前に戻され、現世で地獄の苦しみを味わうとかだったら……。

考えただけでも恐ろしい。


「あー、それは大丈夫っす。転生先で、何回でも生き返れます。

 同じ死を何度も繰り返す地獄って事はないっすけど━━」

「何回でも!? いわゆる無限コンティニュー!?」


 やっぱり、すごい能力じゃないですかねぇ!?

ていうか、これはもうチートでしょ!

りんごの早剥きと並べる能力じゃないでしょ!


「……え、マジこれで良いんすか?」

「もちろんです! コンティニューでお願いします!」


****************************


 こうして、俺の異世界生活が始まった。

目を開けると、いかにもなファンタジー空間が目の前に広がっていた。

俺は深く深呼吸した後、最高の気分で大きく伸びをした。

身体中の凝りがほぐれ、痛気持ち良さが全身に広がる。


━━と同時に、いきなり目の前が真っ暗になった。

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