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あぁ、我が校の守護神様  作者: 成見 礼
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行動開始

昼休みが終わり、午後の授業が始まっても、館田くんは戻ってこなかった。

顔色が悪かったみたいだし、早退でもしたのかな?






そうこう考えているうちに、授業は終わり、放課後が訪れた。



「失礼します。」



授業が終わって少しすると、職員室に校内放送で呼び出され、部活動に関する指導を受けた。

迅雷高校では部活は強制入部らしく、部に所属してない生徒がいると、こうして呼び出して早急に部に入るように注意されるそうだ。



「どうしようかな・・・・・・。このことを知ってはいたし、一応見学にも行ったんだけど、この学校、ほとんどの部が格闘技系だからとてもついて行けそうにないし。かと言って、新しい部を立ち上げようにも友達いないし・・・・・・。」



白紙の入部届けを見つめながらため息をついていると、よく知った声に呼び止められた。



「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・、あれ・・・・・・、女岸じゃん・・・・・・。どう・・・・・・し・・・・・・た。」



バタッ。



声がする方を向いてすぐ、自分を呼び止めたであろう、なぜかボロボロのジャージ姿の館田は廊下に倒れ伏した。



「ちょっと! どうしたはこっちのセリフだよ。今までどうしてたのさ、なんでこんなにボロボロで汗だくなのさ、教えてよ館田くーん!!」



上体を抱きかかえられて、空腹時の時より虫の息の館田は、力振り絞ってある方向を指差した。



「 渡した・・・・・・紙の・・・・・・きょう・・・・・・しつ・・・・・・に 、お・・・・・・れを、はこんで・・・・・・くれ。」



「いやいやっ、今にも死にそうな顔してるのにどこ行こうって言うのさ。保健室、いや救急車呼んで病院に・・・・・・。」



取り出したスマホを抑えられ、頼むと言われた女岸は、どうなっても知らないよと返して、館田を目的地まで運んだ。






館田に言われた通りの教室の前に連れてきたが、メモに書いてあった場所は、普段滅多に使われない校舎一階の一番端の教室で、人通りも少なく、確か空き教室だったはずだけど。



コンッ、コンッ 、ガラッ・・・・・・。



「しっ、失礼しま〜す。」



恐る恐る中を覗き込むと、中には長机が1つとパイプ椅子が複数。それとカーテンで部屋が2つに隔たれていた。



誰もいない?



「お邪魔しま〜す。誰か居ませんか〜。」



ビィーッ、ビィーッ。プシューーー。

『生体反応アリ、形態変化開始。』



「なっ、何? 何っ?」



突然、長机に置いてあった小さな箱のようなものが、鳴り出した。



『形態変化完了、活動開始。』



少し経つと、小さな箱は形を変え、人形のような形に変化した。



『ようこそ、迅雷高校護衛部へ、歓迎しちゃうよ。』

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