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もう一度異世界へ  作者: 池田 真理奈
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3 城からのお迎え

5人とも、今の現状に受け止められずいるが、『城へ行く』という目的地がとりあえずできた。

月の光はあるが、足元が暗くて、歩行がおぼつかない中、城を目指して、草原を歩いていると遠くから何やらこちらに接近してくる集団があった。


月の光がに照らされて、その集団が何であるか、かろうじて確認できた。馬にまたがったものが数人、その集団たちは腰には剣をさし、重そうな鎧をきこんで、背中にはマントがゆれている。


「なんだよあれ?ドラクエかよ!」

ゲームおたくの一樹がこんな状態なのに目を輝かせて、笑顔で喜んで興奮している。


その集団が、少しづつ近づき、優華たちの前で止まった。

馬に乗ったおそらく騎士であろう集団を目の当たりにして、みんなそれぞれ言葉を失っていた。

5人とも、さっきまで確か居酒屋にいたはずなのに、あまりの環境の変化についていけないでいた。


その集団の中でも、マントは赤色とひときわ目立つ1人の男性がいた。

顔は、彫が深く、髪はグレー色で肩まで乱雑に伸ばし、眼は黒で、体格はがっしりしており、歳のころは40代ぐらいの男性だった。その男性が馬から飛び降り、優華の前でひざをたて、右手を胸に、頭を下げながら力強い声で叫んだ。


「精霊姫様。ご帰還お待ち申し上げておりました!」


この人の言葉が分かる!日本語通じるのか、よかった!!

でも誰のこと言ってるんだろう。

自身の事を言われてるとは分からず、周りをキョロキョロする優華。

その男性は、優華の顔をしっかりと見据えいた。


「恐れ多いことですが、急遽お迎えに上がった次第で、輿の用意ができておりません。私の馬に同乗していただきます」


なに言ってるのこの人??人違いじゃないかな?

私の言葉通じるかな?おそる、おそると口を開いた。


「・・・あの・・・ごめんなさい。私はあなたの事を知らないのですが、人違いじゃないですか?私の事を知っているのですか?」


「それはもちろん!姫様はこの世界の大恩人ではありませんか!」


え?大恩人?何言ってるのこの人??

頭で整理がつかず、戸惑って、オロオロとしている優華の様子を見ていた男性が表情を変えた。


「あ・・・もしや姫様はまだ記憶が・・・」

少し考え込んでいた男性は、すっと立ち上がった。

「では、失礼いたします」

男性は軽々と戸惑う優華を持ち上げて、自身の馬に乗せた。

ええ?あのーーちょっと、ちょっと!」


優華は、乗馬なんて生まれて一度も体験したことがなく、しかも見知らぬ男性に持ち上げられて馬に乗せられてしまい混乱していた。

まさか、人さらいとじゃないよね?でも、この人は姫とか言って、勘違いしているみたいだし、変な事はたぶんしないよね?

それに・・・記憶って何なのよーーー???


「そのもの達は何者であるか!?」

優華の友人達を不審に思ったのか、男性は声をあらげていた。

「あ、あの・・・この4人は私の友人で、」

「なんと!姫様のご友人でおられましたか!それは失礼しました!一刻も早く城へと姫様をお連れするようにと王様のご命令であられます。ご友人は他のものににてお連れいたしますので、では」


男性は、馬にすばやくまたがり、手綱を引いて、走り出す。

優華は、抱えられながら、馬に揺られて、状況が飲み込めないでいた。

「はっ!はっ!」

少しづつ馬のスピードが上がり、遠くに見えたはずの城が、どんどんと近づいていく、近づいてみて初めて、城はとても大きく、立派なのだと分かった。

どうやら城の周りは森に囲まれ、森を抜けると、城の周りは水に囲まれて、巨大な岩の上に城が聳え立っている。

城の色は真っ白で、まるで童話にでてくるような美しい姿だった。


「城門をあけよ!我は騎士団長アウルスである!」

そう叫ぶと、重い大きい城門がゴーゴーゴーと上に上がる。


え?この人、騎士団長さんだったのね。普通の騎士さんより偉い人なんだ。

優華は、騎士団長アウルスの顔を横目でチラリと見て、何となく、そう言われれば、貫禄があるようなとひとりで納得していた。


城門の中へ入ると、信じられない光景があった。

甲冑を着た人たち、ドレスを着た女性たち、ワンピースぽい服にエプロンぽいものをつけた女性たち、まるでヨーロッパの中世の時代のようなシーンを見ているようだった。

優華は、夢を見ているのかと、目をゴシゴシしてみたり、頬をつねってみたりしたが、何も変わらず、騎士団長と名乗る男性に不思議そうに見られた。

城の中庭にさしかかったところで、騎士は馬を停めた。


「姫様、さ、どうぞ」

馬から下りると、騎士は優華に手をさしのべた。

「ありがとう、アウルス、ひさしぶりね」

自然と言葉がでて、騎士の手をとると、騎士団長アウルスは目を潤ませていた。

「姫様!またお会いできる日を、何度夢に見たでしょうか!またお守りできることが、何よりの幸せでございます」

今日、この人と初めて会ったのに、私ったらなに言ってるの!

私の頭がどうかしちゃったの??

優華は、自身の頭をぽかぽか叩いて、すっきりさせたかった。

「王様が待ち焦がれております。どうぞ、玉座の方へ」

しかし強引な騎士アウルスに急かされて、それは叶わなかった。


以前より、かなり加筆しています。よくなっているとよいのですが。

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