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もう一度異世界へ  作者: 池田 真理奈
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9 4人の守り人

優華が、赤くなっている一樹に心の中でつっこんでいたら、玉座の間に2人の麗しい人物が姿を現した。


「ひと騒動見逃したわね。王ひさしぶり~」

そういうと、クスと笑みを浮かべた。

風の精霊王と契約せしもの ベンダバール

髪型は肩まであり、毛先は軽くウエーブがかかっており、目はブルー、体格はすらっとしている。服装は、上は薄い淡い水色のふわ~としたチェニックを着こなしている。


「王、おひさしぶりです」

土の精霊王と契約せしもの シェルフト

メガネを掛けており、髪はブラウンで後ろで短くまとめており、目もブラウン、丈が足元まである茶色の上着を羽織って、知的な雰囲気。


ふたりともやっぱり美形だーーしかも4人揃ってみると、すごい迫力がある。

4人の周りにお花がいっぱい咲いてる!芸能人のグループみたい!

優華は、普段見慣れない美形4人に興奮してしまった。


王は、全員揃った『守り人』に語りかけた。

「姫は、みなも知ってると思うがこの世界での記憶がない。当分は城でゆっくりしてもらう。」


「今回は姫だけでなく、ご友人も一緒に召還とか、そのあたりが気になりますね。文献を1から調べてみる価値はありそうです。」


シェルフトは考え込んでいる表情の中に、少し笑みが浮かんでいた。普段はまったく笑わないシェルフトが、笑みを浮かべていたため、かなり興味をそそられていることが、他の『守り人』には理解できた。


ベンダバールは、優華の顔をじっとみたかと思うと、両ほほに手をあてて、肌を確認していた。


「やだーー!姫ったら、よく見たら肌が荒れ放題じゃない!もーーーこれはワタシのエステの腕がなるわ~」


このひとーーーイケメンなのに、おねえ言葉??おかましゃん??

固まってる優華と上機嫌のベンダバールの間に入ったのは、ストラヴィンだった。


「おーいベン!姫に気安くさわるなよー驚いてるじゃねえか」


「なにーいってのよーどうせアンタのことだから、いきなりお姫様だっこーとかして驚かせたんでしょー。だいたいアンタにはデリカシーってもんが欠けてるのよね」


「うわ~近くによるなよーオカマ野郎!オレのこの姫への気持ちが分かってたまるかよ~」


「アンタの気持ちってね、ただの押し付けなのよ~。女性には、おしたり、ひいたりも必要なのよ」


「おすとかひくとかそんな面倒くせいことしてられるかっての!だいたいエステで姫の体をさわろって魂胆だろ?」


「あら~アンタもエステしてほしいの?いっつでも シ・テ・ア・ゲ・ル」


「やめろ~~オレにその気色悪いウインクをするんじゃねえ!」


ストラヴィンとベンダバールの掛け合いに優華たちは、あっけにとられていた。

王は、玉座で頭をかかえて、他の『守り人』はやれやれという雰囲気であきれていた。

他の城のものたちは、いつものことなのか、「クスクス」と笑っていた。


そのときだった、どこからか禍々しい気配が玉座の間に近づいていた。

ひっそりと・・・・。







ブックマークありがとうございます。こんなつたない文章を読んで頂いてるなんて!

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