第二章 第肆拾漆話 再女誑黒
【偉大なる守護】
クロトの友達であるアインさんのジョーカーです。
具現型の化身系です。実は結構特殊な化身です。
前に少し述べた通り、半透明のオーラ状の魔人の上半身を展開させ、それで身を守ります。勿論この巨人自体がぶん殴ったりすることで攻撃も可能ですが、本来は巨人の中に自分含めて数人程格納できるので、そうして守る事が本来の使用用途です。因みにダメージリンクはありますが、結構少なめです。そして、巨人自体恐ろしく硬いです。
実は使い方はこれだけではなく、オーラのようにして、防具代わりにしたり、巨大な拳を作って攻撃したり、巨人と同化することで剛力を発揮したりします。
結構万能です。……というかアインさんの化身の扱い方の精度は作中でトップクラスですので。
閑話休題。
「では真面目な話をしましょう」
「脱線しちゃったからね」
「貴方のせいでしょ!」
「まあまあ」
何とか離れ、地面に座る4人。
やっと本題が始まる。
真面目に話そうとするキーリ。
余計な事を言うルーラ。
ツッコミを入れるアイン。
宥めるクロト。
……キーリを除いたこの3人のやり取りはよく視られた。
「私がここにいるのは、あなたが手に入れた双剣に私の思念が憑いているからです」
「意思持つ武器ですか……」
「一応、事例はあるけど」
魔具の中でも特に武器系は意思を持つ場合があるそうだ。
しかも強力な物程その傾向が強く、所有者を選ぶというオマケ付きが多い。
「完全に会話可能なのは珍しいらしい。確か数例しか確認されてないとか……」
「それは誰の情報ですか?」
「先生」
「「やっぱり……」」
ため息を吐くルーラとアイン。
直接の面識はないが、どういった人だったのかはクロトから聞いている2人。
本職でもないのに博識過ぎる気がする。
「先生は覚えることに貪欲だったからねえ。図書館で本読んだり、よくあちこちにカチコミかけて極秘資料漁っていたらしいし」
「?」
クロトの言い方に「先生」についてよく知らないキーリの頭上に疑問符が浮かぶ。
———まあ、流しておきましょう。
とりあえず空気を読んだ。
「そして、私……双剣の能力についてですが」
キーリが能力について話す。
その能力の感想は。
「悪くないな」
「一応コレ誉めてるから安心して?」
「相変わらずの物言いですね」
因みに上から、クロト、キーリ、アインだ。
一応誉めているらしい。
「まあ、必要な時は呼んで下さい。私はそれに答えましょう。クロトさん」
「ああ、よろしく。剣聖さん」
手を差し出すクロト。
よろしくの握手をするつもりらしい。
それに対してキーリは。
「キーリで構いません。呼び捨てでいいですよ」
「そう?じゃあ、キーリ、よろしく」
「よろしくお願いします、クロトさん」
握手する2人。
残り2人はと言うと。
「あの種馬また無自覚に落としましたね」
「まあ、クロトらしくていいと思う」
「甘いですよルーラ様」
暖かく?見守っていた。
【氷炎鬼 (アイス・デビル&フレイム・オーガ】
クロトの相棒であるルーラさんのジョーカーです。
融合型で、発動すると頭部から紅と蒼の角が伸びます。
右手で炎と熱を操り、左手で氷と冷気を操ります。
火炎や氷を飛ばしたり、熱を操作可能です。
熱系攻撃は完全無効で、その気になれば、溶岩の中や絶対零度でも生存可能です。
ステージⅣになると……これは割愛します。いずれまた。




