第二章 第肆拾伍話 友達登場
【仲間のクロトに対する愛】
クロトに好意を持っている仲間達。ですが、その愛は違いがあります。
「相棒」が「慈愛」、「兄弟」が「依存」、「盟友」が「親愛」、「心友」が「純愛」、「友達」が「献身」となっています。
ただ、心友のカヤさんは愛だと最初の方は思っていなかったそうです。「友情」の延長線上と思っていたようです。
* * *
そして、後日談。
「まさかなあ……」
「どうしました?」
とある空間。
寝た時に入ることがある夢の空間。
臨時休校が明ける最後の休みの昼間。
クロトは特にやることもなく、昼寝でもしようと思い、自宅のソファで眠っていたのだが。
気づいたら、この空間。
そこに1人の女性がいたのである。
剣聖、キーリ・シュベレンシュタインだった。
「いやさあ、ここ入居者募集の分譲マンションじゃないのに、何で増えるのかなって」
「私以外にもいるのですか?」
自分が居るのに、あまり驚いていない風のクロトにキーリが尋ねた。
「まあね。2人程。いつもはいないけど、偶にいr」
「また女を引っ掛けたようですねえ?ご主人様?」
2人の会話に割り込む声が響く。
声の方向に向くと、1人の少女が佇んでいた。
髪の毛は鮮やかな真紅。
サイドテールにしている。
背は女性にしては結構高めだった。
だが、それ以外に目立つ点があった。
その美貌はまるで人形のように美しかった。
人では無いかのようである。
「友達……。久しぶり」
「ええ、久しぶりですね。相変わらずの女たらし振りですね種馬様」
「その言い方はヒド過ぎる!?」
あまりの物言いにツッコミを入れるクロト。
暫く合わなかったのに全く変わらぬ毒舌振りだった。
「その言い方は勘弁してくれ……」
「無自覚に女の人を沢山引っ掛けるからでしょう?もう去勢したほうがいいかもしれません」
「ヤメテ!?落ち着いてアイン!」
思わず後ろに下がる。
流石に子供も作らない内に切られるわけにはいかない。
「切る?何甘いこと言ってるんです?引きちぎるか、握りつぶすんですよ」
コキ、コキ、コキ。
首と腕と指を鳴らしながらクロトの友達……アインが答える。
その背後に何かが浮かび上がっていく。
巨大な人型で半透明な魔神の上半身だった。
思わずさらに下がるクロト。
その会話に唖然として、言葉も出ないキーリ。
【アイン】
クロトの愉快な仲間の1人で、友達です。因みに名前から見て察せられるかもしれませんが、姉妹の長女です。
具現型の化身系のジョーカー使いで、魔神を降臨させます。イメージのわかない人は「N○RUTO」の「須○能乎」をイメージしてください。詳しい説明はまた後日。
一応メイドなので、クロトをご主人様と呼んでいますが、毒舌を飛ばします。ですが、クロトの事をとても大切に思っていたそうです。
これネタバレになりますが、クロトが最大のピンチに陥った時に彼女のある行動がなければ、クロトは今頃この世にいません。ですがそのことはクロトにとってかなり苦い記憶になっています。




