第二章 第肆拾弐話 雷神虎剣
【なぜクロトは互角に渡り合えているか?】
(・▽・)これ疑問に思う方もいるでしょう。なので一応解説です。
(#ー#)本編でも不良教師が少し言っていたよな?
(・▽・)ええ、まあ。でも改めて解説を。
簡単に言うのなら仲間の能力を模倣して使っているからです。
1つ目がまず心友の能力の感覚強化と先読み。それで剣聖の攻撃を防いでいます。完全に防ぎきれていませんが。
2つ目の盟友の能力の身体機能強化。これネタバレになりますけど、本来七段階解放するうちの幾つかを解放しています。
3つ目に友達の魔神。化身系なのですが、身体の一部に纏わせ防具代わりにしています。
4つ目にクロトは修羅場を潜りぬけているので、戦闘経験は膨大です。しかも強敵との戦いが多かったので。そして……。3つめはいずれ。それらの合わせ技でどうにか互角に持ち込んでいます。
(#ー#)人生山あり、谷ありだな。本当に。
「さて」
「ああ」
キーリが声を掛け、クロトが頷く。
この2人、普通に立って話しているが、結構ダメージを受けている。
クロトは身体のあちこちに斬られた傷が付いている。本来は『北斗七曜煌星』のスキルで傷が治癒するはずなのだが、なぜか治らない。致命傷はないが、幾つも大きな傷があり、しょうがないので、何とか凍らせて止血している状態だ。
キーリは見たところ大きな傷は無いが、痣があちこちにある。骨も何本か折れて、罅がいっている(魔物であるが、体内の構造は人間とほぼ同じ。結構頑強になっている)。外側より、内部にダメージが溜まっている。
因みにキーリは先程からの2連戦であるため、体力の消耗もある。結構ある。
「次の一撃で終わりにしましょう」
「ああ」
2人が示し合せたように言った。
そして、構えを取った。
クロトは右脚を引き、両拳を重ね右腰に持っていく。
かなり独特な構えを取る。
キーリは一度双剣を身体の前でクロスさせた後、右手の剣を順手、左手の剣を逆手に持つ。そして、双剣を身体の前に出し、風車のように回し始める。
こちらもかなり独特な構えだ。
———それにしても……、中々楽しい戦いでしたね。
キーリは思う。
このクロトと言う少年、結構強い。
先読みや身体機能強化など使っているものの、中々スジがいい。
———戦闘経験をかなり積んでいるようですね。
冷静に分析するキーリ。
それに。
———約束を果たしてくれるなんて……、感謝しかありません。
まさかあの約束を果たしてくれるなんて。
さっきまではもうダメだと思った。
でも、でも彼は。
彼の武器は本来剣であろうに、自分に配慮して徒手空拳で渡り合ってくれている。
まあ、彼本来の「幻の型」とは結構違うが、それは仕方ない。
———彼の戦い方、まるで、同輩達の型を合わせたみたいですね。
彼の戦い方からは他の型の動きがどことなく見られる。
少しだけ嬉しくなり、顔がほころぶ。
お互い動かず、隙を探る。
そして。
同時に地を蹴った。
「ハア!!!」
「オォォォ!!!」
雷の剣士は双剣を回しながら突進する。
最大奥義が炸裂する。
雷神の最高神の名が付けられた技が繰り出される。
———極剣技 雷の型 秘伝 九天応元雷声普化天尊
幻の剣士は両方の拳を引き、突き出す。
最大奥義が炸裂する。
百獣の王に匹敵する動物の名が付けられた技が繰り出される。
———極剣技 幻の型 秘伝 虎死嘆淡
先に決まったのは……。
【鎧騎士 第二形態 剣聖斬入】
これも解説します。
特殊な能力は持ちませんが、元々の剣技に本人の思考が加わりさらに手が付けられなくなっています。因みに翼で空も飛べます。
スペックも結構増しています。
単純ですが厄介ですね。




