第二章 第肆拾壱話 決着間近
【盟友ウツロの本名】
(・▽・)遂に明かされたクロトの盟友ウツロの本名。
(#ー#)長えよ!長すぎるよ!
(・▽・)そうですか?世界で有名な画家ピカソに比べれば短いですよ?
(#ー#)え?「パブロ・ピカソ」じゃないのか?そんな長いのか?
(・▽・)ええ。彼の本名は「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・シプリアノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード」だそうです。本人も言えなかったとか。
(#ー#)おいおい。
連続攻撃を繰り出す二刀の剣士。
大雷神、火雷神、黒雷神、咲雷神、若雷神、土雷神、鳴雷神、伏雷神の8つで構成された技を連続で繰り出す。
———極剣技 雷の型 八雷神
伊邪那美より産まれし雷神の名を冠した連続剣撃。
終わりなき連撃が襲い掛かる。
この技は8回放って終わるわけではない。
相手が斬り伏せられるまで数百、数千と続く。
時に順番も変わるためかなり厄介だ。
その連撃を無刀の剣士は捌く。
時に避け、腕や脚で防ぐ。
先読みがあるため、致命傷は負わないものの、既に数撃貰ったらしく、身体には傷が付いている。致命傷では無いが、血が流れている。
暫く八雷神を捌くだけで守勢に回っていた。
が……。
「ッ!?」
「つーかまえーた」
何と双剣を受け止める。
そのままガッチリと掴む。
離すものかと固定する。
そして。
「オラア!!!」
———極剣技 幻の型 鯨韻罵蝕
引き寄せて、頭突きを繰り出す。
クロトは石頭だ(物理的に)。
魔物であろうと、喰らえば一溜まりも無い。
怯むキーリ。
そこへ追い打ちをかける。
———極剣技 幻の型 百亀夜暁
拳の連打……百裂拳が襲い掛かる。
ジョーカーの力で強化された拳を喰らい、ダメージを受けるキーリ。
それでも、大方は避け、防いでいるのだが。
「痛ゥ~」
何発かは直撃したらしく、形の良い眉を歪ませた。
骨が何本か折れ、罅がいった。
だが、動きに支障はない。
お互いに間合いを取り、仕切り直しとなる。
「やりますね」
「いやいやいや。アンタの胸を借りてるだけだ。これでも色々使っているのに……」
さすが初代剣聖。
心友の先読みや盟友の身体機能強化、友達の魔神を使ってようやく互角って。
なんだそれ。
「これだから本当に初代の六神刀は……」
「その言い方から察するに私以外にも会ったことあるのですか?」
キーリがクロトの言い方に疑問を持ったのか尋ねた。
やっぱり同輩が気になるらしい。
「爺さん……剣天に」
「え!?」
顔に驚きの表情が浮かぶ。
彼女にとってそれはまったく予想していない答えだった。
「彼生きていたんですか?てっきり一番早く師匠がお迎えに行くと思っていたのに……」
「おいおい。その言い方は爺さんに失礼だろ」
クロトがツッコム。
まあ、そう思われていてもしょうがない。
病弱で長時間戦えなかったらしい。
「それで彼は?」
「死んだよ。最後まで剣士だった」
神速の抜刀術の使い手であった老人の姿が思い浮かぶ。
彼には本当に世話になった。
もし……あのトンチキがあんなことをしなかったら今も生きていたかもしれない。
彼と戦わずにすんだだろうか?
「何か複雑な事情がありそうですね」
「うん。あるよ~」
クロトの表情から何かを悟ったらしいキーリ。
語ったら、長くなる。恐ろしく。
「そうですか。まあ気になりますが、あの世で彼から聞き出しましょう」
「是非そうしてくれ」
———その方が助かる。
命がけの戦いとは思えぬ会話を繰り広げる2人。
だが、この2人にはわかっていた。
この戦いの終わりが近いことが。
【爺さん】
(・▽・)遂に明らかになった爺さんの正体。何と剣天です。
(#ー#)皆薄々わかっていたと思うぞ?
(・▽・)えい♪
(#ー#)ギャア!?
(・▽・)クロトが「とある所」にいた時にお世話になっていました。その後の死闘でクロトとウツロさんのコンビに敗れました。
因みに爺さんや翁、じじいだの他の人からは呼ばれていたそうです。
(#ー#)(返事がないただの屍のようだ)




