第二章 第参拾玖話 幻七人目
【なぜ幻なのか?】
(#ー#)そういえばジェーン。
(・▽・)なんですか?ゴリラさん。
(#ー#)だからゴリラじゃ……もういい面倒臭い。何で7つめの型は幻になってるんだ?
(・▽・)簡単な事です。まずティキさんが剣神の最後の弟子だからです。
(#ー#)?
(・▽・)剣神さん死ぬ数年前から凄まじい場所で隠棲していたらしく、そこに行こうとした人の九割九分九厘は死ぬか引き返したそうです。
(#ー#)……そりゃあそうなるか。アレ?剣鬼は?
(・▽・)彼は剣神の数少ない友人から預けられたそうです。いつもただ酒ただ飯貰っていたので断りずらかったらしくて。
(#ー#)剣神のイメージが壊れる……。
(・▽・)さらにティキさんは弟子を取らなかったですし。彼ボッチだったらしくて交友あったの六神刀位だそうで。剣神の友人さんも彼を預けてすぐに死んでしまったそうです。
(#ー#)なるほどな。
(・▽・)納得していただけたなら幸いです。
飛び出すと同時にクロトは盟友のジョーカー……『北斗七曜煌星』を借りる。
……今回は使う。
許してくれ。盟友。
「天枢貪狼」
身体強化が増し、速度が増す。
そして、飛び出した2人は技を繰り出す。
挨拶代わりに技を繰り出す。
雷の剣士は右の剣を引き、突き出す。
極剣技の雷の型。その中で選択する。
最速の突き技を繰り出す。
———極剣技 雷の型 電光
幻の剣士は右の拳を引き、突き出す。
盟友が一番最初に習い、お気に入りの技を選択する。
ストレートパンチが炸裂する。
———極剣技 幻の型 銃鮫兆大
ガキン!!!
剣と拳がぶつかった。
* * *
「「「……」」」
移り変わる状況に頭が追いつかない3人。
「何が起こってる?」
「サ、サア?」
首を捻るルーナリアとリンネ。
とりあえずある程度回復したらしい。
だが状況が追いつかない。
「まさかデジョホンが「幻」の剣士の関係者だとは思わなかったなあ」
声が響く。
自分達の先生であるグレス・ワーグナーだった。
こちらもどうにか回復したらしい。
「『幻』?」
「ああ、ヴァンホーエンも聞いたことぐらいあるだろう?剣神には幻の7人目の弟子がいたって」
「……ええ、まあ」
何かの本で読んだことがある。
でも……。
「その説って信じられていませんよ?」
「まあな」
「色々アッタんですよ」
ルーナリアの疑問に、2人の剣士が答えた。
彼らの説明によると。
「じゃあ、あの仮説は間違っていなかったんですか?」
「ああ。剣神はな、自分達の弟子が一点特化過ぎるから、もっとバランスの良い剣士を作ろうとしたんだ。んで、色々あって預かった少年を7人目の弟子にして、剣鬼の称号を与えたんだ」
「元々、ソノ少年……ティキ・ティックさんは何デモ最初の師匠が悪かったというか、悪スギタせいで大怪我負って剣士の道を諦メタソウなんです。ダカラ剣を持たない剣士ナンです」
2人の説明を聞く。
そして、気になったことを言った。
「剣を持たないんじゃ、格闘家じゃないのか?」
「「剣士!」」
言い張る2人の剣客。
まあ、言い争いは馬鹿らしいので何も言わないことにする。
代わりに、もう1つ気になったことを聞くことにする。
「何で伝わらなかったんだ?」
他の型は伝わっているのに。
「弟子を取らなかったらしいな」
「元々、本人専用の剣技でしたから、伝える気もナカッタようですね。でも……」
リンネが尋常な勝負をしている2人の剣士を見る。
クロトはほぼ互角に渡り合っていた。
拳や蹴りを繰り出し、時に双剣の攻撃を防ぎ、避ける。
先程よりもパワーやスピードが増しており、魔物であるキーリを完全に上回っている。
キーリは双剣で連続攻撃を仕掛け、時に徒手空拳の攻撃を防ぎ、避ける。
自分よりスペックが上の相手に対し、技術で渡り合っている。
どちらも表情は嗤っていた。
【北斗七曜煌星】
(・▽・)クロトの盟友ウツロさんのジョーカーです。生前はステージⅢでした。
(#ー#)何か言い方が気になるな。
(・▽・)気にしないでください♪あ、そうそう。今回の説明は簡易版ですので。
(#ー#)何で?
(・▽・)今はまだ、だそうです。因みに能力は身体機能強化+αです。続きは次章をお楽しみに。




