第二章 第参拾話 第二形態
【鎧騎士】
この章で出てきた魔物の解説です。
因みにコレ仮称です。実は名前あるんですけど、完全にネタバレになりますので後日また。
見た目はプラチナ色の鎧騎士。兜が猛禽みたいになっていて、籠手に菱型の結晶がはまっています。それを伸ばして双剣にして接近戦を行います。
背中に2対の翼があり、空も飛べます。
防御力も結構高く、属性耐性もかなり高いです。
特殊能力はありませんが、剣の技量も桁違いです。
さらに体力が0になると真の姿を現します。
* * *
魔物や魔獣といった魔法を使える生物と、鳥獣や魚虫といった一般的な生物。
この2つには明確な違いがある。
魔法使えるかどうかだ。
そのおかげか一部の強力な物はこの世界の法則を超越する。
首が斬れた?心臓が潰れた?五体が四散した?
だからどうした。まだだ!まだだ!!まだだ!!!
という感じで生きているということがある。
生きているだけならいいのだが(あまり良くない気もするが)、中には倒された後、復活するだけに飽き足らず、「真の姿」を出してくる奴がいる。
そういう報告が上がることがある。
ただ、そういうのは滅多にないか「王」や上級を超える魔獣位なので、本来は無視してもいい可能性だ。
だが、今回は……その例が出たようだ。
* * *
翼———2対4枚の羽根。エルデストの魔弾を喰らい、まだ治っておらず左右非対称———を伸ばした鎧騎士。
その翼が身体を包み込む。
まるで、蝶や蛾の繭のようになる。
そのまま動かなくなった。
「先生コレって……」
「ああ。第2形態だな」
「ほ……本当にあったんですね」
全員絶句していた。
魔獣や魔物には倒された後、真の姿を見せる物がいる。
とは言っても滅多に会えるものではないのだが……。
今回はそれが当たってしまったようだ。
「でも、先生。何であの時止めたんですか?」
「……ノリ?」
「「ふざけんな!」」
咆える少女達。
状況をマズくしてどうする。
「と言うのは冗談。ああいう状況では攻撃しても意味がないんだよ。過去の例からな」
「そうなのですか?」
「ああ」
真の姿を持つ魔獣や魔物の形態変化中は攻撃が効かない。
なぜかキャンセルされてしまう。
でも……。
「試ス価値はアッタんじゃないのですか?」
リンネが疑問を呈した。
その答えは。
「そんな無駄な事に費やす余裕はない」
グレスが断言する。
そう。なぜなら彼は何が起こるか知っていた。
強かった鎧騎士が更に強くなる。
貴重な体力や魔力を持って行かせるわけにはいかない。
「ここからが本番だ。逃げるならとっとと逃げろ。バイト代は迷惑料で上乗せしてやる」
グレスが言った。
こんなことになるとは夢にも思わなかった。
生徒をコレ以上危険な目に合わす訳にはいかなかった。
これでも教師なのだ。
「ここまで付き合って今帰るなんで無いです」
「最後マデお付き合いシマス」
ルーナリアとリンネの答えは決まっていた。
ここまで来たのだ。
ここで先生1人残してトンズラなどできない。
3人で絶対に無事に帰る。
家に帰るまでがクエストだ。
【第2形態】
魔物魔獣で偶に真の姿を隠している物がいます。RPGでのボスキャラみたいな感じですね。
倒されたり、条件を満たすと使ってきます。
戦闘力も桁違いに上がります。
とは言っても遭遇例は少ないです。1年に1回あるかないか位らしいです。
彼らは運がいいんだか、悪いんだか……。




