第二章 第弐拾陸話 剣匠本気
【グレスの実力】
(#-#)あの不良教師そんなに強いのか?
(・▽・)そりゃそうですよ。ステージⅣですし、剣匠を継げたのですよ。
(#-#)でもよお、ジョーカーの能力とスキル的に……。
(・▽・)本人の剣技が凄まじいですからね。学園での強さ的には10本指に入ります。
(#-#)たかが剣1本でね~。
(・▽・)因みに歴代六神刀の皆さんほとんどがステージⅠでジョーカー使えない人が多いですけど、まったく苦になってません。
(#-#)……ヤベエな、おい。
「やったか!?」
「それフラグです!」
グレスの声にツッコミを入れるルーナリア。
流石のツッコミ気質。
そして、それは現実になった。
剣を引き抜こうとしたリンネだったが、剣はピクリとも動かない。
「!?」
驚く。それは隙となる。
そこに騎士の蹴りが放たれる。
まともに喰らい小さな体が吹っ飛んだ。
「リンネ!」
咄嗟に反応したルーナリア。
すぐさま地面から腕を作り、リンネを受け止めた。
「……す、スミません」
「大丈夫か?」
「ハイ、ですガ骨が数本折れました」
「だろうな」
煙が晴れた。
そこには鎧騎士が立っていた。
ボロボロであった。
特に水平に斬られた跡が目立つ。
左肩に太刀がザックリと突き刺さっている。
更に、よく見ると、指が何本か欠けていた。
「アイツ、咄嗟に避けきれないから、防御に徹しやがった」
「ナルホド、通りで」
グレスの説明に納得するリンネ。
鎧騎士は直撃した一撃を受け止め、威力を軽減したのだ。
……まあ掴んだ代償に指が欠けたようだが。
「おい、ヴァンホーエン!」
「は、はい」
いつになく真面目なグレス。
「リンネの奴を回復させろ。できるか?」
「はい。このくらいなら数分あれば」
ルーナリアは治癒魔法も結構得意である。
……まあ属性系限定であるが。
「とっとと直して、復帰させろ」
「はい!」
治癒に徹するルーナリア。
グレスは1人で相手取る。
「ま、やるだけやるかね」
咥えていた煙草を吹き出す。
自身のジョーカーであるロングソードを構える。
すると、変化が起こる。
特に装飾も無い無骨な剣だったのだが、装飾が付く。
大きさも一回り大きくなった。
ステージⅣの状態にしたのだ。
完全に本気となった。
そして。
「さて、名乗ろうか。剣匠グレスだ。」
剣を構えた。
それを聞いた鎧騎士が動きを一瞬止めた。
そして。
「A……aaaaaaa——————」
咆えた。
まるで何かを否定するように。
お前じゃない、お前じゃない。
そう言っているようにルーナリアには聞こえた。
肩に刺さった太刀を引き抜き、捨てる。
結晶の剣を両手から伸ばし、斬り込んだ。
【ルーナリアの多様性】
(・▽・)ルーナリアさんは努力しています。かなり。
(#-#)……。
(・▽・)因みに彼女属性系以外も結構色々使えます。白魔法の適性は壊滅してますけど。
(#-#)ふーん。
(・▽・)後、クロトと違い、禁忌は詳しくないです。
(#-#)当たりめえだ!後、アイツは何で詳しい!?
(・▽・)誰のせいだ!?あ、私か♡。だが、私は謝らない!
(#ー#)謝れや!?
(・▽・)話を戻します。発動法も発動機だけでなく、符を作ったり、詠唱したり、足や指でスペリングしたり、最近では動きの型での発動法も模索しています。勿論ジョーカーの鍛錬も欠かしません。貴方は負けて必然だったのです。
(#-#)……。はあ。




