第二章 第弐拾肆話 四騎激闘
【初代剣王】
剣神6人の弟子の1人です。
防御主体の剣を得意としていました。受けて受けて受けてのカウンターの剣です。
幅広の剣を武器としていたそうです。
寡黙な人だったそうです。
因みに「後手必殺」を掲げていたので、剣天(爺さ……ゲフゲフ。彼は「先手必倒」です)とは仲が悪かったようです。
かなり特殊な剣を愛刀としていました。
そして、彼は弟子との決闘で死亡しました。
ルーナリアは元から展開していた結晶から魔法を放つ。
———自然属性 『土』 攻撃魔法 岩棘
岩の棘が鎧騎士に襲い掛かる。
数は10本。
騎士は空中に飛び上がり、避ける。
ここまではいつも通り。
だが、侮るな。
ルーナリア・ヴァンホーエン……元素使いを侮るな。
岩の棘は伸びる。伸びる。
鎧騎士を追いかける。
鎧騎士は翼———まだ完全に再生していないのか左右非対称———を羽ばたかせ、迫る棘を避けた。
それに対し、岩の棘は枝分かれする。
そして、鎧騎士に迫る。
斬!!!
岩の棘は鎧騎士が展開した結晶の剣により断たれる。
だがそんなことは予測済み。
グレスとリンネが同時に斬り込む。
グレスは手にロングソード、リンネは手に透明なナニカを持っている。
それを受け止める鎧騎士。
勢いを殺せず、吹き飛ぶ鎧騎士。
そこへ間髪入れずに2人は斬り込む。
剣士としての腕前は恐らく世界屈指2人。
この2人が連携して襲い掛かる。
並みの敵ならすぐさまやられるだろう。
だが……。
剣の嵐を凌ぐ鎧騎士。
隙の少ない、否、完全にない柔剣———林の型———の連撃を右の剣で捌く。
普通に受ければ防御ごと叩き潰す剛剣———火の型———を左の剣で捌く。
始めての連携だったが、上手くいっていた。
まあ、偶に模擬戦したりしているので、息が合う。
ただ、元々この2人の戦闘スタイルは違う。
グレスは攻防バランスの良い、隙の少ない柔の剣。
リンネは攻撃主体の隙は大きいが、喰らえば一溜まりも無い剛の剣。しかも剣はなぜか見えない。
グレスが主体で動き、リンネが隙を見て、威力重視の技を撃つ。
もう一度言う。並みの剣士、否、大抵の敵ならもう斬られている。
相対している敵は並大抵ではなく、まともではなかった。
最強クラスの剣士である2人の攻撃を捌ききっていた。
戦況完全に互角だった。
この場にはルーナリアもいる。
だが、援護が中々できなかった。
鎧騎士は魔法の範囲から器用に逃れていた。
そのまま放つと2人を巻き込む。
その為、属性の付与や治癒しか援護ができない。
だが。
「冷静に、冷静に」
ルーナリアは自分に言い聞かせていた。
焦ったら、負けだ。
チャンスは来る。きっと来る。
もはや自分では目で追う事のできない剣撃の応酬を見守る。
【初代剣聖】
剣神6人の弟子の1人です。
二刀流です。
2本の剣を武器としていました。
紅一点です。
六神刀で、他の人達が病死や急死、殺害、毒殺などの中で唯一の行方不明者です。




