第二章 第拾陸話 必滅魔弾
【銃器仕掛けの巨人鎧 (マグナムメイル・ガンプレート)】
エルデスト・サイラスのジョーカーです。
具現型の装備系です。
ステージⅣです。ただし、彼女はステージⅣを滅多に使いません。なので今回はコレは割愛させて頂きます。出したら説明します。……いつになるんだか。
姿形は巨大な鎧です。全身に重火器が仕込まれていて、弾丸やビーム、ミサイルなどが撃てます。
鎧自体の攻撃や防御も高く、背中のブースターを吹かすことで空中飛行や高速機動もできます。
因みに少し外が開いて、食べ物飲み物の出し入れも可能です。本人が恥ずかしがり屋でずっと来ています。え?負担はないのか?具現なので安定性が高いのですよ。羨ましいですね~。しかも中は快適だそうです。
ただしこの鎧最大の欠点があります。それは弾薬製造コストです。
通常の具現型で遠距離武器の人は、魔力を使って弾を作るか、コスト0で作れるスキルを持っているの2パターンが多いのですが、コレは第3のパターンです。自分で素材を調達しなければならないのです。主に金属や火薬、魔石ですね。
因みに戦う度にお金が札束で吹き飛ぶそうで、いつも頭を抱えているそうです。まあ、経費で落とすのですけど、始末書だのなんだのが凄まじいそうです。
ご愁傷様です。
———さて、どうしますか。このままでは埒があきません
エルデスは考える。
このままでは無駄弾使うだけだろう。
というかお互いの戦法が嚙み合わない。
自分は遠距離からファイヤー。
相手は近距離からスラッシュ。
こういう敵はやはりクロトやウツロ、カヤノエが行くべきだろうと思うが。
(「まあ、無い物ねだりは仕方ありません」)
思考、思考、思考。結論。
(「仕方ない。使いますか。『魔弾』を」)
エルデストは決意する。
必殺技の使用を。
機械鎧に変化が起こる。
胸のあたりの中央に巨大な砲身が現れる。
その砲身の大きさはおよそ十数メートル。
狙いは鎧騎士。
エネルギーがチャージされていく。
そして、魔弾が放たれる。
———必滅魔弾 (エンド・オブ・ザミエル)
この技、効果は単純。
相手に必ず当たり、滅ぼす弾丸を放つ。
ただそれだけ。
まあ、回数制限があるのだが。
放たれた魔弾は鎧騎士へ向かう。
走り回避に徹する鎧騎士。
だが、魔弾は騎士を追う。
翼を広げ空へ飛ぶ。
それでも魔弾は追いかけてくる。
このままでは当たってしまう。
自分は消滅する。
嫌だイヤ嫌だイヤだ嫌だイヤ嫌だイヤだ。
絶対に認められない。
ならば……。
エルデストは魔弾から逃げ惑う鎧騎士を見る。
このままいけば倒せるだろう。
だが、油断はしない。
何か想像もつかない方法で避ける可能性がある。
その予感は当たった。
急に止まる鎧騎士。
襲い掛かる魔弾。
翼を盾にする。
そして。
ドッカーーーン
大爆発。
何かが落ちていく。
———倒せただろうか?
そこへ向かう。
そこには。
———……逃がしたか。
何もなかった。
ただよく見ると。
羽根が数十枚落ちていた。
ここから予測できることは。
(「羽根を盾替わりにして、魔弾を防ぎ、その羽根を斬って逃れましたか……」)
魔弾は着弾したが最後、浸食していき完全に敵を滅ぼす。蘇生再生は自分でも不可能だ。
蜥蜴の尻尾斬りならぬ、鳥の羽根斬りだろうか?
そんなことをすればただではすまないのに……。
それにしても……。
(「まあ、収穫はありました。あの呼吸音は間違いなく極剣技。これで±0……って思いたいなあ(泣)」)
そんなことを思っていたエルデストであった。
【必滅魔弾 (エンド・オブ・ザミエル)】
エルデストさんの必殺技です。
能力は相手を必ず滅ぼす魔弾を放つことです。この魔弾当たったら最後、肉体や精神、魂ごと浸食していき、相手を必ず滅ぼします。不死身の敵もアウトです。使われて殲滅されたら最後、輪廻転生すら不可能になります。掠ってもアウトです。対処法は空中で撃ち落とすか、何かを盾代わりにするか、当たった部分を切り取るかです。
強力ですが、これ弱点が3つ存在します。
1つめが最大装填数。実質6発です。7発目もありますが、これは使えないに等しいです。詳しくは下記で。
2つ目は弾丸の回復。一発当たり7日7晩かかります。
3つ目が7発目の弾丸。これを使うと、相手と自分の双方が滅びます。




