第二章 第捌話 其乃切欠
【クロトの戦い】
クロトは様々な武器を使えます。
剣や弓、槍、銃といった一般の武器から、十手やヌンチャク、糸まで使えますし、素手でも結構強いです。
これらは習ったり、見様見真似です。結構模倣が上手いのです。……ま、私には劣りますけど。おっといけないいけない。
特に剣の腕前は達人級です。因みに刀がしっくり来るらしいです。そして長巻を持てば攻撃力が上がるそうですし。……え、死○ふたりを分かつまで?気のせいです♪
* * *
「また妙な人に好かれたね」
「うるせー」
街を歩くクロトとディーネ。
所謂デートだ。
因みにこの2人よくこんな感じでブラブラしている。
アレから数日が経った。
リンネはあれからクロトのパーティーに加わるようになった。
昼食を作ってきたり(上手だった)、軽く手合わせしたり(命の取り合いにはまだ至っていない。本人は殺し愛がしたいらしいが自制してもらっている。……まあ時間の問題な気もする)している。
接してみてわかったが、戦闘狂の気質さえなければ大和撫子だった。
……まだ生き残っていたんだ大和撫子。
てっきり旧西暦に絶滅したとばかり。
「火の型はどう?」
「ああ、ある程度なら再現可能。まあ、威力は数段落ちるけど」
クロトは手合わせの合間に極剣技の火の型を習っていた。
ちなみに火の型は攻撃重視の剣術である。
「流石。それにしても……」
「?」
ディーネが言葉を切る。
「相変わらず覚えることに貪欲だね」
昔からそうだった。
仲間にも頭を下げ、その技を習っていた。
そのおかげか彼はかなり多芸だ。
剣、槍、弓、素手、銃、糸などを使いこなす。
本人曰く武芸百般全部一通りは使えるそうだ。
「まあね。覚えておいて損はないし」
クロトが答えた。
先生のおかげで取捨選択して色々覚えられるようになったので、何かに応用できると思ってドンドン覚えている。
……偶に節操なしと言われるが。
「そういえば……」
ディーネがクロトを見てニヤリと笑った。
「雷の型の人には会いに行かないの?」
「勘弁してくれ……」
雷の型を使える人に会ったら、極剣技全制覇してしまうではないか。
まあ会おうと思って会えるものではないが。
でもまあ。
「会わなきゃな……」
「何か言った?」
「独り言」
小声でぼやく。
盟友との約束があるから会えるなら会いたい人はいる。
「ま、会えるわけないな」
これを人はフラグと呼ぶ。
* * *
草木も眠る丑三つ時。
場所は学園の倉庫。
色々な道具が保管されている。
あまり人が立ち入らない場所。
そこに異変が起こる。
保管されている全身鎧があった。
それに魔力が集まっていく。
スパークしていく。
鎧が変形していた。
鈍色が白金色になっていた。
兜は猛禽を彷彿とさせる意匠をしていた。
両手甲には黄色の菱型の結晶のような物がある。
背には羽根のような装飾がある。
鎧が動き出す。
それは周りをキョロキョロしている。
しばらくすると、倉庫のドアに近づく。
両手甲から結晶が伸び、刃になった。
そして。
斬!!!斬!!!斬!!!斬!!!
ドアを豆腐のように菱型に切り裂いた。
切れたドアを蹴り飛ばす
そして、外に出た。
そのまま跳躍。
背から2対の計4枚の翼が伸びる。
羽ばたき闇へと消えた。
それはただ戦いたいという衝動があった。
そして、『約束』を果たすという意思があった。
これが今回の事件の始まりだった。
【捕縛魔法】
相手を傷つけるのではなく、捕える魔法です。
属性系の木の蔦や鉄の鎖、光の縄と言ったものから、特に属性の無い物もあります。
ルーナリアさんは結構得意です。属性系限定ですけど。




