第二章 第零話 其乃弐 決闘約束
【大戦争】
新西暦で起こった史上最大の戦いです。本編の150年前なので、その戦争知っている人はほとんどいません。
魔法も一般的になった時代でしたし、世界中が巻き込まれましたので、とんでもない規模でした。
禁忌の魔法である犠牲魔法や超大規模破壊魔法も沢山使われたそうです。
正に「何でもやります、勝つために」です。
老若男女問わず戦場に駆り出され、非合法な人体改造なども行われたそうです。
因みに戦争というのは悲劇を起こさぬように語り継ぐのが普通なのですが、この戦争の場合は本当にひどかったので、忘れるようにされているので、資料も余程の所に行かなければありません。
因みにクロトは結構詳しいです。なぜなら……。
* * *
ある家の縁側。
2人の人間が座っていた。
酒を飲んでいた。
1人は茶髪のチャラ男。
もう1人はプラチナの髪を持った美しい女性。
普通の酒盛りに見える。
「今日はわたくしの勝ちですね」
「ちきしょう。これで146戦73勝73負……。追いつかれちまった」
どうやら勝負をしていたらしい。
今日の戦いは女性が勝ったらしく、男は悔しがっている。
「さてどうします?今日はもう一度勝負しますか?」
「……いや、いい」
チャラ男は酒を煽る。
女性の方も上品に酒を飲んだ。
「そうですか……、でもそうするとしばらく勝負できませんよ?」
「あん?」
女性の方を向いた。
「弟子も育ったので、被災ぶりに旅に出ようかと」
「なーるー。別に旅から帰ってからでいいぜ?」
チャラ男の返答に女性は苦笑する。
「人生何が起きるかがわかりません。もしかしたら私は野垂れ死にするかm」
「しねーよ。多分」
言葉を遮って言い切った。
キョトンとしていた女性。
そして、笑い出した。
「わかりました。では勝負の続きは……147回目はまた今度」
「ああ。また今度」
そして、別れた2人。
これが今生の別れとなった。
* * *
「というわけだ。俺がお前を弟子にした理由は。わかったか?」
「はい。わかりましたデス」
月日は経ち、チャラ男はおっさんになっていた。
……結構若々しいが。
弟子は取らんと公言していたが1人だけ弟子を取った。
色々あって、出会った少女を弟子にした。
———まあ誰にも言わないけど。恥ずかしいし。まあアイツらなら感づくか?
「だからお前に来なかった『今度』を果たしてもらう。それがお前に戦いを教える理由だ」
「いいデスよ。別に」
自分の弟子である少女を見る。
青い髪の毛を肩まで伸ばし、ダブダブの服を着ている十代半ばの少女。
だが、彼は知っている。
この少女が壮絶すぎる人生を送ってきたことを。
見た目通りの年齢ではなく、自身より年上である事。
「でも、約束果たす前に私が死んじゃったらどうするのデスか?」
「あ?……あのなあ、弟子を取らねえ俺がお前を取ったのは、お前が死なないからだろ?」
「まあ、それはそうデスね」
意味深な事をいうおっさん。
少女が納得する。
「まあ、人生何が起こるかわからねえからな……。その時は自分で考えろ。『今度』を成し遂げろ。絶対に。いいな?」
「はいデス」
少女は頷いた。
この少女はウツロ。
本名はあるが、凄く凄く凄く長いので愛称で呼ばれることが多い。
後に、クロトの『盟友』と呼ばれることになる少女だ。
だがこれは別の話。
【極剣技】
剣神が作り上げた流派です。6つ存在します。
剣神の趣味により、風林火山の6つの型があります。え?4つだろ?実は風林火山って正確には雷と陰含めて6つなのです。
それぞれ特徴がありますが、今回は割愛です。
詳しく説明する機会あるでしょうから。




