第一章 第38話 能力
【時空魔法】
時間と空間の魔法を指します。
この2つは密接に繋がっていますので、一緒くたになっています。
時間魔法で一般的なのは、アイテムボックスにかかっている『時間停止』ですね。物の停止……要するに状態保存は容易なのですが、生きている物の停止は難しいです。因みにどこぞの吸血鬼やオラオラの人が行う『時止め』はかなり難しいです。当たり前ですけど。
空間魔法は転移とかですね。これを魔具化した物もあります……が、消費魔力が半端ないです。後は……召喚魔法ですかね。
* * *
「おお生きてたか。よかったよかった」
「無事でよかったですぅ。ごめんなさいぃ」
「一時はどうなるかと思ったよ」
とりあえず、結界の傍に行くと、結界に切れ目が入った。
グレスが手に持ったロングソード———何故か形状が変わっている。一回り大きくなり、装飾が派手になっている———のステージⅢで斬ったのだ。
そこから中に入ると、先生2人と先輩に出迎えられる。
心配してくれたようだ。
結界に入り、一息つく。
少しほっとした。
なので。
ルーナリアはとりあえず頭に思い浮かんだ事を尋ねた。
傷を治癒しながら。
「この決闘ってどうなりますか?」
「ん?イスルギの反則負けだな」
「そうですぅ。幻想召喚は違法ですぅ。ごめんなさいぃ」
「……まあ合法的な手段はあるけどね」
先生方の答えと先輩の補足。
一応納得する。……納得できないのもあったが今は置いておく。
今は関係ない。
「それで一体何がどうなっているんですか?」
「こっちが聞きてえよ。とりあえずデジョホンが悪魔を倒してくれるのを待つ。んでメンドウズに事情聴取だ」
結界内に目を移す。
そこではクロトとアモンが戦っていた。
アモンが前足を赤熱化させて振り下ろす。炎を操り、飛ばしたりもする。
クロトは冷気を纏わせた剣で受け止め弾く。時に闇も使う。
自分より巨大な悪魔相手に接近戦を行っている。
というか、自分より大きい相手を弾いたりもしている。
力持ちなのだろうか?
「ウインドウズ、1ついいか?」
「何でしょう?」
グレスがディーネに尋ねる。
「アイツの能力は『模倣』か?」
「……含んでいるとだけ言っておきます」
———やっぱし特質か……。
納得するグレス。
闇を操るだけならまだわかる。
特殊攻撃等を吸収するのも、闇で可能だろう。
だが、それだけではない。
何かがおかしい。
炎や氷を操ったり、膂力の強化。
何かが変だ。
もしかして。
「最後にもう1つだけいいか?」
「答えられるものならば」
グレスの問いにディーネが素っ気なく返す。
「アイツはステージⅣの上か?」
「「え?」」
セレンとルーナリアの声が重なった。
一体どういう意味だ?
それに対しディーネは。
「……」
何も言わなかった。
ただなんとも言えない表情で3人を見ていた。
怒っているとも、泣いているともいえない表情だった。
【召喚魔法】
契約した使い魔を召喚する魔法です。
適性がある人が使います。この適性は魔法使いならほどほどにいます。
因みにクロトは適性があるので、使い魔がいます。
これの究極系が『幻想召喚』です。




