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Dive To Deep  作者: 亜亜亜 無常也
第一章 帰還
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第一章 第2話 戦闘

【魔法学園】

魔法使いは色々な分野で役に立ちます。

なので、大きな国なら1つはあります。

因みにとある行事で各国の魔法学院が集まる時があり、それの時は呼び分ける為に頭に国名をつけます。例えば、ファンタジア魔法学園といった感じですね。


敷地は広く、学食や体育館、図書館などの施設も充実しています。

後、寮もありますが、全員収納は不可能なので、学外に暮らす場所を斡旋もしています。

寮暮らしでも、家が見つかったら、追い出されます。

因みに3年制ですが飛び級もあります。

数は少ない……と言うよりほぼいませんが、本来16歳から入学可能な所を、13歳から入る人もいます。

後は留学生もいるっちゃいます。交換できたりとか、まあ色々。

 暫し呆然としていたルーナリア。だが、すぐさま準備していた捕縛魔法を発動する。


 ———自然属性 『木』 捕縛魔法 深緑の緑蔦グリーンアイビーバイン

 ———自然属性 『金』 捕縛魔法 鉄の鎖(アイアンチェーン)


 地面から木の蔦と鉄の鎖が何十本も飛び出す。

 黒ずくめの身体を縛るはずだった。

 ところが……、そうはならなかった。

 飛び出した蔦と鎖は空を切った。そこには黒ずくめはもういなかった。


「なっ……、一体何処に?」

「ここさ、お嬢さん」


 少年のような声が聞こえた。

 声のした方を向く。

 絶句。

 ルーナリアの目の前に黒ずくめが立っていた。

 ———一体いつの間に?それにこの歩法は十傑第3位が使っている……。


「1つ訪ねたいのですけど、ここはいったい」


 最後まで言えなかった。

 地面から岩で出来た棘が飛び出す。


 ———自然属性 『土』 攻撃魔法 岩棘グランドソーン


「危なっ!?」


 発動と同時に空に飛びあがる。

 串刺しにはならなかった。

 だが、岩の棘はドンドン数を増す。

 その数はおよそ10。

 だが、棘は黒ずくめにかすりもしない。全て避けられた。


「あのー、お話を……」

「黙れ!侵入者!」

「いや、侵入者って……、確かに何処かに侵入したみたいだけど、悪気は……」

「うるさい!大人しくお縄につけ!」

「いやいやいや、捕縛だけじゃなくて、攻撃も交じってますよね!?」

「大丈夫だろう?()()はその程度では死なん」

「……まあ、そうだけど」


 余談だが、魔法使いは常人とは身体機能などが大幅に強化されている。

 魔力をただ纏っても防御力は結構上がる。

 だから、常人なら死んでいる攻撃食らっても、軽傷ということが結構ある。……まあその分魔力はゴッソリ持っていかれるが。


「待って!話せばわかる!」

「問答無用!」


 因みに「話せばわかる」と言った人も同じことを返されている。そして殺された。南無。

 そのまま、黒ずくめとルーナリアの戦いは続く。

 ルーナリアは左右の腕輪で多彩な魔法を展開していく。

 スイカサイズの火球や1mはある氷柱、50cm位の風の刃などが幾重にも渡り襲い掛かり、地面からは先程の蔦と鎖が数を増やし襲い掛かる。

 黒ずくめはといえば、最初は地面を走り、飛び跳ね避けていたが、そのうち避けきれなくなってきた。


「あっ、元素使いと誰か戦っている」

「アレは誰だろう?」

「さあ?……なあ賭けようぜ!」

「じゃあ、元素使い」

「俺も」

「それじゃ、賭けにならないよ」


 どうやら、続々と授業が終わっているらしく、学生達が集まってきた。

 かなりの数が集まり、賭け事まで発生している。

 止めようとする人は一人もいない。

 映像を撮っている人はちらほらいるが。


「ここ学校だったんだ」

 

 今頃気づいた黒ずくめ。

 

 ———ヤバイな。避けきれなくなってきた。

 既に何度か攻撃が掠る。

 少女はいつの間にか髪を後ろに束ねていた。それに加えて途中から出した、首飾りと髪飾りも発動機らしく、魔法の数がドンドン増えてきた。どうやらエンジンがかかってきたようだ。

 

 一方、こっちはコンディションが悪い……悪すぎる。

 かなりの無茶をして、右腕があまり動かず、体力も魔力も残り僅か。

 だが、こんな事で諦めるわけにはいかない。

 ここで倒れるわけにはいかない。

 

 世の中には、言葉で通じあえない人がいる。

 言葉よりも先に手や足が出る人がいる。そういう人は……。


『ボッコボコにしなさい。死なない程度に。それからでも話は遅くないです。殺しちゃったら死人に口なしですし、まあ半殺しか2/5~1/4殺しにするか、手足を3、4本もいでからでいいんじゃないですか。話をするのは。え、加減間違えて死んじゃったら?まあその時は運がなかったってことで(笑)』


 先生はこう言っていた。

 ———ならば。

 左手を顔に持っていき覆った。

 スイッチを切り替える。

 覚悟を決める。

 こんなところで倒れるわけにはいかない!


「相棒!冷たいやつ借りるぞ!」


 相棒の力を使う。

 左手に冷気が集まり、氷の剣を作り出す。

 ただの氷と侮るなかれ。

 純粋な水で作った氷はかなり固い。


「さて、派手に行こうか」


 氷の剣を構える。そして、迎撃した。

【魔法発動補助装置】

読んで字のごとく。魔法の発動を補助する装置です。

スイッチ1つか2、3つ位で発動可能になります。

長いので通称『発動機』と呼ばれています。この作品でもそうするようです。悪しからず。


形状は色々です。例えば、腕輪や首飾りのようなアクセサリー型、端末型、武器型などなど。

入れて置ける魔法の数はピンからキリまで。

1つしか入れて置けない物から999個まで入れられる物まで様々です。

1つしか入れておけない物は、簡易発動機と呼ばれています。結構重宝します。それにとあるギミックが仕込めます。

魔法学院の生徒は皆が持っています。

因みにこの発動機ですが、実は魔法の発動を補助するだけではなく、ある機能もあります。それは次の機会に。

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