第一章 第29話 前兆
【雷の魔法】
自然属性の魔法の1つです。
雷や雷電を操る魔法です。
一応磁力も入ります。
サンダーボルトドラゴンとか、超電磁砲とかですね。
「で、ルナ。ジョーカーはどう?ちゃんと把握してるか?」
「ああ。先輩やグレス先生に付き合ってもらっている。問題ない」
……いつの間に仲良くなったんだろう?この2人。
「……ならいいけど、油断はするなよ?あいつ自分はⅢって言ってたし」
ステージⅢはジョーカーの切り札や奥の手……必殺技が使えるようになった状態を指す。
ジャイアントキリングできる物や発動したら問答無用で終わる物も存在する。
「わかっているさ。大丈夫」
「そう……なら良いんだけどな」
「クロ?」
ディーネが会話をしているクロトに声を掛けた。
「どうしたの?」
「……嫌な予感がする」
クロトの表情は曇っていた。
「どういうことだ?」
「そう。何か起きるかな?クロの感はよく当たるから……。ルーナリアさん。気を付けてね」
「最悪は乱入して止める」
「うん。私も」
本当に心配している2人にルーナリアは答えた。
「大丈夫さ。勝つのは私だ」
* * *
放課後。街の廃屋。
先程のツッコミ……ではなくイスルギがいた。
誰かを待っているようであり、少しイライラしている。
「遅いな……一体いつ来るんだ?」
「すみません。遅くなりました」
彼の独り言に答える声があった。
高くも低くもない声。
声の方を振り向くとそこにはいつの間にか人が立っていた。
服装はダークスーツ。手には黒い皮手袋。足には黒い革靴。全身真っ黒である。
頭に黒い帽子を目深に被っている為、表情どころか性別すらわからない。
辛うじて口元の動きは分かるが。
「やっと来たか、シェード。遅いんだよ」
「申し訳ありません」
シェードと呼ばれた人が頭を下げる。
この人物はシェード。
……まあ本名かどうかも怪しいが。
彼が十傑の座から転げ落ちてから、交流するようになった。
自称商人らしく、色々な商品を売ってくれる。
かなりサービスをして。
その商品のおかげでⅢに至れたのだ。
「で、今日は何を持ってきたんだ?」
「ええ、今日は面白い物が手に入りましてね。あなたの明日の決闘にもきっと使える物ですよ」
「……何で知ってる!?」
これである。
この男(女かもしれないが)情報網が異常なのである。
自分が十傑から落ちた事も知っていた。
———まあ聞いたところで教えてくれないけどな。
「まあ色々と。それで今日の商品はこちらです」
彼(便宜上彼とする)が出したのは、魔法円が幾つも織り込まれた符(魔法が込められており、すぐに発動可能。インスタント)と赤黒い結晶だった。
* * *
イスルギが去った後、シェードはまだ廃屋にいた。
「さて、どうなりますかね?」
独り言を漏らす。
あの男との交流は暇つぶしで始めた物だったのだが、まさか、まさか、まさか、あんな大物が釣れるとは。
だからこそ、あの2つを用意したのだ。
———まあ、もしもの保険は打ちましたが。
気づかないように細心の注意を払っている。
だが、『彼』は侮れない。
気づかれる可能性はある。
気づかれた場合、自分は、否、自分達は……。
「ではこちらはイスルギさんの手助けをしますか」
そう呟くシェード。
彼の身体が沈み始める。
まるで、底なし沼に落ちるように。
足、太腿、腹部、胸、首、頭と沈んでいき、消えた
後には静寂が残った。
【氷の魔法】
自然属性の魔法の1つです。
氷を操る魔法です。
吹雪とかですね。
使える人は結構少ないです。
水に適性あっても使えない人の方が多いです。
アイスバレットとか、ブリザードとかですね。




