第一章 第24話 覚醒
【セレン・ウォーカー】
主人公達のクラスの担任の人で、女性です。因みにまだ20代です。
かなりの対人恐怖症で話すことが苦手です。目を合わすことすら出来ません。
口癖は「ごめんなさいぃ」です。
本当に何で教師してるんだか……。
因みに魔法使いとしてはかなり優秀で、ステージⅣです。ジョーカーは融合型です。
能力はまだ内緒です。
* * *
首が宙を舞う。達磨落としのようにもされる。
真っ二つにされる。しかもご丁寧に上下と左右、斜め、前後の4パターン。
達磨にされて細かく刻まれる。ハンバーグの如く
糸で木端微塵にされる。絞め殺される。
素手で腹部に穴を開けられる、顔面を握り潰される。首が引っこ抜かれる。
殴られて、身体がへし折れる。時に殴り殺される。
サッカーボールのように蹴られ、内臓に骨が刺さる。時に蹴り殺され、踏み潰された。
エトセトラエトセトラ。
ありとあらゆる殺し方で殺される。
それは戦いにすらなってなかった。
最初は放心していたルーナリアだったが、数回殺された時点でどうにか痛みを堪えて、抵抗した。
だが、それは無駄なあがきだった。
元々、彼女の魔法は彼の能力と相性は最悪だ。
クロトが纏う闇は彼女が使う、10種の自然属性を残らず吞み込んでしまった。
クロトはかつての決闘とは違い、全力で殺しにくる。
必死に抵抗した。
死にたくなかった。
痛いのも嫌だった。
苦しいのも嫌だった。
顔が涙でぐしゃぐしゃなのがわかる。
下半身が冷たいのがわかる。
このままだと自分は壊れてしまうのがわかる。
———壊れたら楽かな?
そんな考えが頭をよぎる。
その途端……。
「他の事を考えるな。はい137回目」
……また殺された。すぐに蘇生する。
それが繰り返される。
死に続ける中考える。
———私なんでこんな事してるんだっけ?
「ああ、そうか。私は……」
———やらなければならないことがある!
* * *
虐殺が始まって2時間後。
草原だったVRルームは元の緑の部屋になっていた。
「……わたしできたの?」
地面に座り込んだルーナリアが呟いた。
「やりゃあ、できるじゃん。おめでとう」
元の穏やかな雰囲気に戻ったクロトが祝福する。
ルーナリアに近づき、座り込んで目線を合わせた。
「よく頑張った偉い偉い」
ハンカチを取り出し、涙を拭いた。そして、頭を軽く撫でた。
しばらくされるがままのルーナリアだったが、どうにか正気に戻る。
「ありがとう……」
「ん?」
「私の為にやりたくないことやらせてしまったなと思ってな」
それを聞いたクロトはキョトンとした顔をしていた。
その顔を見たルーナリアは笑ってしまう。
「アハハハハハハ」
「……変わってるって言われない?」
「お前にいう筋合いはないぞ?」
立ち上がったルーナリアは部屋から出ていった。
ダメージはないものの、制服がエライことになっているので着替えにいったようだ。
一方クロトはといえば、部屋の上の方を見る。
「強いな。本当に。……出てきたらどうですか?」
クロトが声を掛けた。
「ありゃりゃ、バレたか」
「ごめんなさいぃ」
上に付いていた引き戸のような物がスライドした。
そこから、ガラスの窓が現れる。
そこにいたのは担任と副担任……人見知りと不良だった。
「見てたんですね」
「そりゃあなあ」
「ごめんなさいぃ」
クロトの問いに答える(?)2人。
「何か心配させたみたいで」
クロトが指摘する。
なぜなら、2人ともすぐに戦闘に入れる状態だった。
グレスは右手に剣を持っている。
セレンはなぜかフードを目深に被っている。
「最悪オレらで止めなきゃならねえって思ってたからな」
「ごめんなさいぃ」
「色々迷惑かけてすいません」
クロトがペコリと頭を下げた。
それに対して2人は答える。
「いいさ。結果オーライだ。なあ?」
「やりすぎな気もしますぅ。ごめんなさいぃ」
……相変わらずの2人だった。
「じゃあ、俺は帰りますね」
「お疲れさん」
「気をつけて帰ってくださいぃ。ごめんなさいぃ」
とりあえずルーナリアと合流して帰ろう。
ご褒美を渡さなきゃならない。
あれだけ頑張っていたのだから。
【グレス・ワーグナー】
主人公達のクラスの副担任の人で、女性です。中年のオッサンです。
かなりの愛煙家で、酒好きです。
教師失格ですが、結構面倒見はいいので人気です。
因みに元軍属で、魔法使いとしては優秀な剣士です。ジョーカーのステージⅣです。具現型ですね。




